以前、コロナ過の中、松代に泊まりに行ったのだが、施設が閉鎖されていて、見学できなかった松代の大本営地下壕跡を、8/28㈯、生協のツアーで見物してきた。平和教育の一環なので、参加費1100円と超格安で塩尻からのあご脚つきバスツアー。
見学したのは、3つの地下壕中最大の上図の㋑の象山地下壕。下図正面左の山の中だ。
政府機関を移転させる計画だったので、縦横にトンネルが掘られている。
ヘルメットを被り、いざ地下壕の中へ。
天井に残る掘削機のドリルビット。
こうやって穴を開け、ダイナマイトで発破してトンネルを掘った。幅4m、高さ2.7m。所々落盤の可能性のある見学通路は補強されている。
通行止めの金網の向こうには、落盤した岩が転がっている。
所々に穴を開け、木を打ち込み、その先に碍子を付けて、電気配線していた。
掘削した岩を運び出すためのトロッコの枕木を取り外した跡が生々しい。
真っすぐ掘るための、測地目標点。
横穴の状態1
横穴の状態2
見学場所、入り口から数百メーター入った最奥点、15Bの位置にて、説明を聞く。
発破用の削岩機で掘った穴。
内部に30分も居ると、上着とカッパを重ね着していても寒さがこたえる、さあ帰りましょう。
外にでて、ほっと一息。向こうに見える三角山の手前が舞鶴山、天皇御座所として準備され、現在は地震観測所として使用されている、舞鶴山地下壕がある場所だ。その左の山の下が皆神山地下壕。
松代は真田の城下町。近所にはまだ武家屋敷の跡が残っている。
今日は時間が無いので、ちらっとお庭を見て、
負け戦の中で、日本人、朝鮮人を狩り集め1年の突貫工事でこれだけのものを掘り上げている。ポツダム宣言を受諾せず、徹底抗戦していたら、ここでどんな血生臭い戦いが起こったのだろうとか? こんな固い岩盤でなく、砂地の地下にこの数百倍の地下壕が掘られたガザ地区の地下トンネルに潜むパレスチナ人を殲滅するとイスラエルは言いおるが、絶対に無理だよね! とか、色々な感想が頭の中を駆け巡った一日であった。
戦争と言う狂気が、どんなものを生み出すのか、考える起点になる設備、未見の方にはぜひ見学をお勧めする。