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世界記述──つねに、その確定項をかく乱するように訪れつづける〈世界〉。すべての予期が及ばない出会い、その偶有性 contingencyから導かれる生の新たな展開可能性、ある意味でそれは生の全域を貫いている。
人間的生の活性、触発をうながすものとしての〈世界〉の新たな現われ、その出会いの偶有性。たとえば確定項の正当性、妥当性を再確証することの理由、動機、そのこともやはり確定項をかく乱するものとの出会いによって与えられる。
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ノイズ、ランダムネス、アクシデント、カオス──偶有性としてカウントされるものを感知することで、触発され、活性が生まれ、人間的生はそれを必然として、必然を紡ぎだすようにみずからを組織し、新たな企投が始発する。
「AはAである」という「存在の即自性」、存在の直接性がゆらぎ、消えるように直観するときにはじめて、人間的生はみずからに裂け目を生み、〝自由〟の入り口にたたずむ契機を手にする。そしてそこに生の展開における分岐が起こる。
展開と回帰、その決定的な分岐──
ノイズ、ランダムネスの侵入、浸潤に対して堅固な防衛体制を築いて〝保守〟する方法ではなく、むしろ生の展開の条件として、あるいは生の必然的な「諸細目」として摂取することで、新たな意味(「包括的全体」)の創発をめがける生の方法というものがある。
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