鼎子堂(Teishi-Do)

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『抜け穴の会議室~Room No.002~』&2010年総括シリーズ『演劇』

2010-12-30 21:03:50 | Weblog
鉛色の空。
冬の色。

昨日は、渋谷PARCO劇場へ、『抜け穴の会議室~Room No.002~』を観劇に。
佐々木蔵之介さん、大杉漣さんの二人芝居。

脚本は、前川知大さんで、『あの世』系の作品。
この方は、魂の世界だとか、前世、来世或いは、この世以外の世界をテーマにされた作品が多いのでしょうか?『狭き門より入れ』とこの作品の2作しか拝見していないので、なんとも申し上げられませんが・・・。

もし、生きている最中に、理不尽だったり、不条理だったりの理由が、前世だとかにあることがわかる仕組だったら、生きるのがどんなにラクだろうと思ったりで・・・。

肉体が滅びて、魂だけになったばかり・・・生きていたときの記憶を辿る部屋で、目覚め、前世で因縁のあった人に逢う・・・そんな物語が展開していきます。

一種の謎解きの面白さ。
前世だったり、その前世の前世だったときの関わりをもつ二人が、その時の人物を演じわけていくのですが、佐々木さん、大杉さんは、一瞬にして、演じ分けていきます。
そのへんもみどころのひとつと言えるかもしれません。

なかなか、興味深い作品でした。



さて、今年の演劇総括編。
・・・去年からずっと引き摺っている私的要因のせいなのか、或いは、本当に、演劇自体がつまらなくなっているのか・・・そのへん、きちんと把握できていないのですが、時間を忘れて、演劇にのめりこんで観る事のできる作品が、今年もありませんでした。

勝手にベスト・スリーを決めていたのですが、今年は、該当なし・・・という残念な結果です。

このブログ内でも、観劇したものに関しては、全て、劇評(単なる感想ですが・・・)として、UPさせていただいておりますが、年末になって、
『今年は、何観たんだっけ・・・。』
そんな印象しかなかった訳です。

音楽に引続いて、『演劇』も看板外すか・・・なんて、思っておりますが・・・。

さて、来年は、私を感動させてくれる作品にめぐり合うことができるでしょうか?


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