鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

戻り蜂⑤

2023-07-04 23:56:56 | 自然・気象

最高気温30度を下回る曇りがちで、涼しい一日。

昨日が、暑すぎたせいか・・・凌ぎやすい(ような気がする)。

 

今日も・・・ベランダの上の作りかけの蜂(キイロスズメ蜂)の壊滅された巣の周辺を飛び回る戻り蜂(或いは、別の巣の個体の蜂?)。

半球の中の巣板付近をウロウロと飛んでいて、すぐに居なくなった。

午後になって、ベランダの反対側にある私の寝起きしている居室窓から、キイロスズメバチの羽音。

少しだけ開けた窓の隙間から、カーテンに向かって、周回。

・・・もし、あの壊滅された巣の生き残りなら、あと数日とか、数週間の命かも。

・・・(推測)壊滅された巣に、女王が居らず、まだ旧巣に居るのなら、壊滅された巣の周りで、戻り蜂が巣の周辺で、新設作業を行うことだろう・・・5年前がそうだったように。

・・・今だにそれがない・・・ってことは、一昨日、女王は絶命した可能性が高い(のではないか・・・と思っている)。

あの残されたワーカー(働き蜂)は、女王の原初巣の最初の娘。

女王である母親と姉妹達は、もうどこを探しても存在しない。

可哀そうなことをしたけれど。

 

キイロスズメバチは、強い毒性を持つ。

世界最強のオオスズメバチに次ぐ毒の強さ。

 

そんな毒を持つ姉妹達の干からびた身体が、ひとつ、ふたつ・・・ベランダに落ちていた。

風に吹かれて・・・。

 

ヒトの住む家の・・・雨風をしのげるベランダ、軒下・・・。

彼女らは好んで、営巣する。

居室裏には、雑木林があるのに・・・そこだったら、誰も巣を破壊しないだろうに・・・いやいや、雑木林こそ、彼女ら(キイロスズメバチ)の天敵となるオオスズメバチのテリトリーなのか。

 

1/100の確率で、次世代につなぐ命を育むためにに、生き抜いた女王も。

たった5秒に殺虫剤の霧の中に散った(現在のところ推定)。

ピレスロイドの神経毒で。

 

生涯、働いて、働いて、働きぬいて・・・。

それが、彼女らの生存の意義。

 

・・・レゾン・デートル。