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鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

ハチのムサシは死んだのさ・・・②Wasp Lhapsody

2018-09-08 22:12:12 | 自然・気象

もったりとして、湿度の高い蒸し暑い残暑が続いています。


この夏は、6月下旬にキイロスズメバチが、ベランダのある軒下に巣をかけたことで、蜂の巣撤去の現状、スズメバチの生態など、今迄、全く知らなかった分野を垣間見ることになりました。


まず(ど~でもいいハナシですが)、数十年前にヒットした『ハチのムサシは死んだのさ』という曲の矛盾点です。

このハチの『ムサシ』というのは、(たぶん)雄蜂という設定なのだと思いますが、基本的に、雄蜂は、秋以降にしか誕生せず、戦闘要員ではなく、所謂、『ニート』状態であるということです。
秋以降に誕生する女王蜂と子孫を残すためだけに存在し、労働することもなく、巣の中で、メスの働き蜂から、給餌を受け、蜂の象徴でもある『毒と針』を持ちません。

おひさまめがけて剣を抜き・・・試合を挑んで、負けたのさ・・・

ということは、あり得ないようです。
最も、明るいところへ向かってはいくようなので、太陽に向かうことはあるかもしれません・・・。

この歌詞の作者が、どれくらい『蜂』について調べたのかはわかりませんが、イメージによるところが大きいと思います・・・。
ですが・・・所詮、歌謡曲・・・蜂の正しい生態など、歌にはならぬし、意味を持たないのかもしれません。
でも、働き蜂は雄だと思っているヒトは、多いと思います。
(一説によると、学生運動を示唆した曲で、ムサシという青年が、国家(太陽)に挑戦して焼かれて死んだということらしいですし、働き蜂=サラリーマンの兪やということも言われていたような気もするのですが、それなら、働き蜂は、みんなメスなので・・・)

それにつけても・・・。昔の蜂の巣駆除は、煙幕で、蜂を弱らせ、その間に、巣を撤去する・・・という手順だったと思っていましたが、現在では、殺虫スプレーで、ほぼ一撃・・・(最も、25cmを超えるスズメバチの巣を撤去となると、技術が必要なようで、オオスズメバチなどは、撤去を断る業者さんも多いようです)なのには、驚きました。

認識が、古かったようですが、私は(依頼しておいて、何なんですが)、殺虫剤を使うのは、とても嫌でした。

YouTubeにある蜂の巣撤去の達人さんたちの中には、煙幕を使う方や、自作の粘着シートで、攻撃蜂をかわし、殺虫剤を使用せず、撤去する方もいるので、そういう方法で、お願いすればヨカッタのかも・・・と思っています(最も、料金は、高額なのかもしれませんし、時間的に早く処理できる殺虫剤の方が、ラクなのかもしれません)。
殺虫剤を使用せず、巣を捕獲し、オオスズメバチは焼酎に漬けて、滋養のあるお酒として、巣内のサナギなどは、蜂の子として食する地域もあるし、ハニーワームとして、爬虫類や鳥類の餌などにすれば、ただ、殺虫剤で、殺され、ゴミとして燃やされるのは、避けられます(どちらにせよ、蜂には、気の毒なのですが・・・)。

今夏、4度の営巣を経験しましたが、8月上旬に、4度目の営巣を阻止してからは、キイロスズメバチの姿を、拙宅付近で見かけることはなくなりました。
もしかすると・・・隣接の雑木林の中のオオスズメバチに、元巣を、壊滅させられたのかもしれないし、或いは、別の場所に快適な場所をみつけたのかもしれません。

今年の夏は、豪雨や台風による水害が、多くて、キイロスズメバチの天敵であるオオスズメバチの巣が流され、キイロスズメバチの繁殖が極大に達しているなどの報道もあるのですが・・・?

蜂は、不思議な生き物で、知れば知るほど、わからなくなったりしますし、・・・ヒトの生活圏では、迷惑な害虫なのかもしれませんが、なかなかに興味深いものがあります。

真偽の程は、不明ですが、蜂蜜を毎日すこしづつ摂取していると、瞳が、明るい色に、変わるひともいるそうです。