鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

芸術祭十月大歌舞伎

2008-10-26 20:52:19 | Weblog
土曜・日曜とどんよりしたお天気。

昨日は、歌舞伎座へ。
今月は、三週連続の週末のお出掛けになりました。
先の二週は、月曜日が祝日・会社が何故か休日だったので、三連休が二回だったので、まあ、なんとか予定していた三公演とも見に行くことが出来ました(重畳、重畳・・・です)。

今回は、夜の部。
本朝廿四孝(ほんちょうにじゅうしこう)『十種香・狐火』
歌舞伎三姫のひとつ『八重垣姫』を坂東玉三郎さんの美し~い姫様姿、お相手役の武田勝頼役・尾上菊乃助さんの美々しい若侍姿に会場から、ほ~っと溜息。
曙染の大振袖、紫繻子の裃、袴と絵のように美しい。
勝頼の腰元・濡衣役に中村福助さん。お二人の朱色の衣装に対して、こちらは、落ち着いた黒い衣装。
目にもあやな衣装は、歌舞伎の楽しみのひとつですね。

二幕の玉三郎さんの薄紫の衣装もほんとに綺麗で、窮地にたった恋人の命を助けるために、諏訪権現の狐に導かれ、湖を渡る場面を、踊りながら表現されて、とても幻想的でした。
あの重たい衣装でのイナヴァウワーも必見。


親子で、恋人同士を演じるのは、雪暮夜入谷畦道(ゆきのゆうべいりやのあぜみち)での、尾上菊五郎さん、菊乃助さん。
花魁姿の菊乃助さん・・・お母さんの富司純子さん(この方、よく改名されるんで、漢字違っていたらすみません。最初の芸名は、藤純子さんと言ってた様な気がしますが・・・)にとてもよく似ていらして、お父さんも美男ですが、息子さんも美男ですね~~~。
追われる男と花魁のせつない恋のお話でした。


英執着獅子(はなぶさしゅうじゃくじし)を舞うのは、中村福助さん。
お正月に、某国営放送で放送される『鏡獅子』・・・あのピレネー犬のような毛の鬘をグルングルン振り回す女方ヴァージョン。
会場はいつまでも拍手が鳴り止まない・・・お見事。
歌舞伎の見どころのひとつにアクロバティックなとんぼ切がありますが、助走をつけずに、トンボ切るのは、体操部にでも入って修行しないと無理なんじゃないかな~などと、運動神経の鈍いワタシなどは、つくづく感心してみております。

歌舞伎座っていいな~。
清元さんがなに唄っているのか、よくわかんないし、セリフもむずかしいけれども・・・。