未熟なカメラマン さてものひとりごと

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滋賀・湖東を巡る 平成25年11月9日(土)

2013-11-19 22:22:37 | 観光名所

いと重菓舗の銘菓「埋れ木」 

(前回のつづき)
彦根城・天守を見て、急ぎ向かったのが玄宮園です。時間はちょうど午後4時ごろでした。受付で、「お茶席はまだ大丈夫ですか?」と尋ねると、難しいかなという表情で係の人が電話してみてくれましたが、つながらず、ひょっとしたら終わっているかもしれない、とのことでした。庭園に入ると陽は少し西に傾きかけ逆光気味に天守が高い位置に見えます。後楽園ほどの広さはありませんが、こちらも日本を代表する大名庭園のひとつでしょう。池泉回遊式の庭園を散策、丸木橋を渡り、お茶席を覗くと、着物姿の女性が木戸を閉めて片付けの最中でした。
悪いと思いながら「もう終わりでしょうか?」と聞くと、
「お湯が残っていれば、大丈夫ですが、ちょっと見てきましょう」と、期待の持てる返事でした。
「大丈夫ですよ!」と返事をいただいているところに、ちょうど、続けてご夫婦が来られ、本日最後の4名となりました。
記憶に間違いなければ、ここはNHKの大河ドラマの「江姫」の最初のシーンで3姉妹がお茶を飲みながら語らう場面が撮影されたところではないでしょうか。
お菓子はいつもの、いと重菓舗の「埋れ木」、上品なお菓子です。建物が少し高い位置にあるので、お庭の景色を眺めながらいただく薄茶は、お殿様気分も味わえて格別です。

せっかく一緒になったのも何かの縁と
「どちらからお出でになったのですか?」と尋ねると
「新潟から観光ツアーに参加して来ました。今日は、このあと長浜のホテルに泊まります」とのことでした。
逆に、「お宅はどちらからですか?」と尋ねられたので、「岡山からです!」と答えると、「それは遠くから、来られましたね」「ここからだと、どちらが遠いのですかね」という話になりました。
奥さんの実家は、京都の中京区なので、そちらからだと近い、との話でした。
しかし、次の奥さんのことばには、びっくりしました。
「岡山というと、私の母の出身が、笠岡というところです」といわれるので
「笠岡ですか!私たちはすぐ北の井原なんです」というと、さらなるびっくり、その奥さん「でも母が生まれたのは、井原市の木之子(きのこ)というところです」「母がよく言っていました。木之子は、井原のはずれにあり、さとうきび畑が広がる何もないところだけど、井原(町)は随分町だと」
まさに絶句、という感じでした。この奥さんの母親が井原の木之子で生まれ、笠岡に嫁ぎ、京都に移ったということでしょう。
たまたま一緒になった2組の夫婦にも縁があったという不思議な話、こういうこともあるのですね。

抹茶をいただいたあと、城の周辺を散策しました。高校が近くにあるのでしょうか、男女の高校生がランニングをしていました。夢京橋キャッスルロードあたりを少しばかり散策して、本日の宿泊先、長浜に向かいました。

(2日目)
2日目は、伊吹山ドライブウエイを走り、観光駐車場から頂上までハイキングし、帰りに近江八幡で昼食をとったあと、クラブハリエでバームクーヘンを買って帰る旅程です。

とにかく、前日のテレビでも伊吹山の紅葉を紹介していましたし、この時季、特に混雑すると聞いていたので、ホテル(長浜ロイヤルホテル)を早めの7時半に出発しました。ドライブウエイには、8時過ぎに着きましたが、意外にも、混雑はありませんでした。それにしても有料道路の料金=3,000円は高いですね。ドライブウエイに入ると、ヘアピンカーブ連続の山道が続きますが、高度が高くなるにつれて、山々の美しい紅葉が目に飛び込んできます。道路脇の駐車スペースを見つけては停車し、何枚写真を撮ったかわかりません。
過去に経験したことのないような見事な紅葉、大山や蒜山のどちらかというと単調な色合いと違い、黄色、オレンジ、赤など雑多の色が交じり合う見事な紅葉です。

山頂駐車場に着くと、早速、山歩きの準備です。登山口から頂上に向かって緩やかな遊歩道が見えます。ちょうど、作業の人が何人か出て遊歩道の保全をされていました。夏にはきれいなお花畑を見ることができますが、当然この季節には何もありません。頂上からの眺望を楽しむだけです。歩き始めて30分ほどで頂上に到着しました。眼下にドライブウエイと山々の紅葉が見えます。そしてもう少し遠くに目をやると、琵琶湖、昨日停まったホテルも見えました。素晴らしい絶景です。大勢のハイカーが、ベンチに座り昼食を摂っていました。次の予定もあるので10分少々で頂上をあとにしました。

帰りは東遊歩道コース(下り専用)で帰ることにしました。ところどころに、「これより先危険個所あり」と書かれた看板が立っています。ということであれだけ山頂に人がいたのに後にも先にも歩いているのは私だけでした。たしかに、岩場が多い歩きにくいコースでしたが、登山靴だけ履いていれば特に問題ない感じでした。おこがましいですが、一応、これで百名山の「伊吹山」を歩いたということにしたいと思います。先週の大台ケ原に続いて、2週連続の日本百名山です。今度は花の咲き乱れる夏に、是非訪ねてみたいと思いました。(つづく)



伊吹山頂上で眺望を楽しむ人々
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滋賀・湖東を巡る旅 平成25年11月8日(金)~9日(土)

2013-11-15 23:02:22 | 観光名所

東近江市 あいとうマーガレットステーション コスモスとヒマワリの花畑(11月8日)

先週末、一泊二日で滋賀・湖東を訪ねました。初日に湖東三山の百済寺(ひゃくさいじ)、西明寺を訪ねたあと、彦根城玄宮園のお茶席で抹茶をいただき、長浜でホテル泊。二日目は、伊吹山ドライブウエイを走り紅葉を堪能したあと、観光駐車場から頂上までトレッキングを楽しみ、そのあと近江八幡で町並みを散策し、クラブハリエでバームクーヘンを買って、帰途に着くという盛りだくさんな行程です。

【道の駅】
井原を8時に出発し、途中、2か所SAで休憩を摂りひたすら走ること4時間。最初の目的地・湖東三山・百済寺にナビをセットしていると、八日市IC下車と表示がでました。先月、新たに「ETC専用湖東三山スマートIC」が出来ましたが、百済寺に行くには八日市ICが近いようでした。ICを降りて少し走るとおしゃれな道の駅がありました。折角なのでこちらでお昼にすることにしました。ここは東近江市の「あいとうマーガレットステーション」といい複数のおしゃれな洋風の建物からなっています。レストランは人気のお店なのでしょうか、平日なのに満席、次々と客がやってきます。メニューから「近江牛焼肉とトロロご飯御膳」を注文しお腹を満たした後、展望台に上がって、上からの景色を楽しみました。
道の駅、横の田んぼには、コスモスと、何とこの季節にヒマワリが一面に咲いていました。

【百済寺】
道の駅を出ると10分少々で百済寺に到着しました。紅葉の見ごろは、11月の中旬から下旬と聞いていたので、紅葉見物には少し早いとは思っていましたが、カエデ類はまだ、ほとんどが緑葉でした。日本の紅葉百選にも選定されている百済寺。少しは楽しめると思っていたのですが、これには少々がっかりでした。当然ながら観光客もまばらでした。それにしても百済寺、広い境内です。経年により丸くなった石畳、手入れの行き届いた日本庭園からの眺めも絵になります。

さらに奥深い木々の茂る参道の石段を進むと本堂が見えてきました。折角なのでお参りしましたが、素木の大変美しい仏像(如意輪観音半跏思惟像)がありました。そして昭和の名鐘と言われる鐘楼。確かに音色と余韻は相当に美しいものでした。帰路の参道には、めずらしいミツマタの並木道があり、春にはとてもいい香りがするそうです。
百済寺は、金剛輪寺、西明寺と共に天台宗の古刹で、三山の中でも歴史が最も古く謎に満ちた寺院で、他の二山とは全く異なる雰囲気を漂わせています。(HPより)

【西明寺】
百済寺を出て次の目的地、西明寺に向かいました、所要時間は20分少々です。このお寺は本堂と三重の塔が国宝に指定されている由緒あるお寺です。さぞや観光客が多いのではと思いましたが、見ごろがもう少し先ということと平日だからでしょうか、駐車場には数台の車があるのみでした。受付で入館料を払い、苔むした庭園内を進むと、境内に出ました。正面に本堂、右側に三重の塔が建っています。どこか福山市の明王院(国宝の本堂と五重塔)のものと似ていると感じました。靴を脱いで本堂に上がり、係の方から説明を受けました。撮影で一番絵になるのは、三重塔と紅葉のセットだと思いますが、見ごろは、もう少し先で、こちらも誠に残念でした。こうして湖東三山の2か寺を見たあと、次の目的地、彦根城に向かいました。

【彦根城・ひこにゃん】
西明寺から30分ほどで彦根城に到着しました。表門近くの彦根場内の有料駐車場に車を入れると、係の人から、「3時から‘ひこにゃん’が見れますよ!」と教えていただき、それならばと、急ぎ受付に向かいました。今回は、歴史資料館とのセット券を購入しました。‘ひこにゃん’は一日に3回お披露目されているようで、3時はこの日の最後でした。メガフォンで呼びかける係員の声に、大勢の人がすぐに集まってきました。平日ともあって、ゆるキャラを見るというのに子どもは1人もいません。誠に不思議な光景です。多くの人がカメラを構えて待ちかえていると、‘ひこにゃん’の登場です。ゆっくりゆっくりとした動作、誠に、ゆるきゃらという表現がぴったりの愛らしいマスコットです。築城400年を記念して造られたようですが、子どもはもとより大人からからも愛されるキャラクター、PRにこれほど成功した事例はそうないのではないでしょうか。

【彦根城・天守閣】
このあと、彦根城博物館で、井伊家伝来の品々を見たあと、向かったのが天守閣です。お茶席が終わってしまうのではと、少々あせりもありました。曲がりくねった石段を登ると、彦根城天守閣前の広場に到着しました。そこにはドイツ人観光客と思われる外国人の団体さん。同じくドイツ人と思われるガイドさんがしきりに説明をしていました。私にとっては2年ぶりの彦根城天守閣です。小振りながらとても美しい天守閣です。ちょうど陽が西に傾きかけて幻想的な雰囲気でした。彦根城は、江戸時代から現存する天守12城の一つで、松本城、姫路城、犬山城と並んで国宝に指定されています。はしごで登るような急こう配の階段を上ったり下りたり、そして最上階からの眺めや、天井の曲がりくねった木組みに感心しているともう4時前に待ってしまいました。こうして、次の目的地、玄宮園に向かいました。(つづく)



ゆっくりとした動作がとてもかわいい、ひこにゃん
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平成25年全国高校女子駅伝 有名校の実力を探る 薫英女学院高校(大阪)の巻

2013-11-14 22:14:16 | 駅伝

2区 松田瑞生から3区加賀山実里へ 1位でタスキを繋ぐ (昨年の大会から)

シリーズで連載しています「全国高校女子駅伝の有名校の実力を探る」、今回は昨年の全国大会で5位となった大阪の薫英女学園高校をデータから分析してみたいと思います。
(過去の駅伝記事は、カテゴリーから‘駅伝’を選択ください)
先日、行われた大阪予選会では、1区を松田瑞生が1位スタートしましたが、これは昨年の同大会の彼女の記録を17秒も更新する好記録でした。また2区を走る高松望ムセンビも昨年の黒田みなの記録を35秒更新し、結果、1区・2区ですでに52秒早いレース展開となっています。全体では1時間9分28秒の大会新で8年連続8回目の優勝となりました。ただ昨年の大会では、エースの大森菜月が大事をとって控えにまわっていましたので、単純には比較できませんが、これだけみても今年の勢いを感じることができます。
 
大阪予選会 1.09.28
1区 松田瑞生    19.24
2区 高松望ムセンビ 13.18
3区 森 京香    10.05
4区 加賀山恵奈    9.40
5区 加賀山実里   17.01

それでは、今年の3000mの記録を確認してみましょう。
1.高橋望ムセンビ 9.08.22
2.松田瑞生    9.08.23
3.森 京香    9.24.22
4.加賀山恵奈   9.24.72
5.加賀山実里   9.28.39
6.松本彩花    9.36.03
7.前田穂南    9.42.94
上位5名の平均タイムは、アバウトですが9:19となりました。
昨年の全国大会直前の記録が、平均 9:21でしたので、今年は相当にいいタイムで推移しています。さらに全国大会までにどのように調子をあげてくるのか興味あるところです。今年の薫英女学院は、過去最高の力を有し、優勝争いに絡むことは間違いないと思われます。
それでは、今年の薫英女学院高校をさらに詳細にみてみましょう。
昨年の全国大会に出場したメンバーの内、松田瑞生、加賀山実里、加賀山恵奈、松本彩花の4名が残っています。松田瑞生、加賀山実里、加賀山恵奈は昨年に比べ確実にタイムを上げてきていますが、松本彩花が調子を落としているようです。
そのかわり、昨年ではそれほど実績のなかった、森京香(2年)が加賀山姉妹をもしのぐ力をつけてきています。
ということで、今年のメンバーは、3000mの上位5名で間違いないような気がします。

例年と違うのは、何と言っても、1年生・高松望ムセンビの存在です。
昨年の中学生1500mランキング1位、長野マラソンでも優勝したことのあるケニア人の父と日本人の母を持つ高松。ケニアに生まれ、3歳から母薫さんの出身地である大阪で暮らしています。小学校4年生から父との二人三脚が続いています。最近は妹や幼い弟も練習に加わるようになり、朝夕家族で近くの公園を走る姿はほほ笑ましいと近所でも評判になっています。私ごとながら、摂津市に住む姉が、親子で走っているのをよく見かけると言っていました。3000mの9.08.22は、本年度ランキング7位の好記録です。父ゆずりの手足の長い、大きなストライドはまるでカモシカのように美しいものです。

次に、松田瑞生です。肩をいからして力強く走る様子は、まさに男性のそのものです。一番印象に残っているのは、やはり、昨年の全国大会です。2区を走り、2位でタスキを受け取るとあっという間にトップに躍り出たのでした。ということで薫英女学院高校が、前半のほとんどで、中継のTV画面を占有していました。過去にない展開に他の有名校の監督は大いにやきもきしたことだと思います。
 また、都道府県大会においても7区を走り、区間賞の走りで2位からまたしてもトップへ躍り出て、大いに顔を売ったのでした。高松望ムセンビと松田瑞生、2人の2トップ、3区、4区を加賀山姉妹でつなぎ、最終区を森京香が走るというメンバーの予想です。
ただ、つなぎといわれる3区、4区ですが、薫英女学院高校の場合、この区間のでき次第で順位が大きく変わる可能性があります。

ということで、平成25年の全国大会の予想順位は、以下のとおりとなりました。
1位 豊川高校(愛知)
2位 薫英女学院高校(大阪)
3位 立命館宇治高校(京都)
3位 興譲館高校(岡山)
5位 筑紫女学園高校(福岡)

次回は、昨年の全国大会で、6位となった兵庫の須磨学園高校を分析したいと思います。掲載は、約一週間後の予定です。

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日本百名山 初めての大台ケ原(奈良県・三重県)11月2日 天候*晴れ

2013-11-11 20:45:54 | 山歩き

立ち枯れしたトウヒが独特の景観を作り上げています。

またしても、アルディ観光の‘あるあるツアー「近畿の屋根・大台ケ原(日出ヶ岳)山頂と大蛇嵓からの絶景」’に参加しました。当初、10月26日の予定でしたが、台風の接近により止む無く1週間ずれて、11月2日になったものです。
井原駅前を早朝4時出発ということで、当日の起床時間は私にとって前代未聞の午前3時となりました。井原からの参加者は私一人でした。チャーターされたのはいつもの一丸観光のバスでした。距離が長いためか、運転手は2名体制でした。このあと、笠岡、鴨方、新倉敷と参加者を拾い、総勢12名のツアーとなりました。車中は、当然お休みタイムで、車内の照明は落としてありましたが、眠ろうと思うとなかなか眠れないものです。睡眠不足の状態で、果たして歩くことができるのか少々不安でした。

大台ケ原駐車場に着いたのは、ほぼ予定時刻の10時半過ぎ、実に6時間を要したのでした。紅葉は中腹あたりが一番きれいでした。停めて撮影をしたい場所もいくつかありましたが、ツアーではなかなかそうもいきません。上の方は残念ながら終わっていました。

すでに駐車場は満車状態、ということで路上駐車が延々と続いていました。いい天気だったので登山者がいつもに増して多かったのでしょう。しかし、バスの駐車エリアは十分に確保してあるので駐車に関する心配はありません。添乗員のOさんからコースの説明を受け、トイレを済ませてビジターセンター横の登山口に移動しました。遊歩道が整備されているので、まず道に迷うことはありません。ということで、できるだけ2名以上で行動してください、とのことでしたが、前回の剣山で遅れたこともあって、ひとり急ぎました。

最初のポイントは、日出ヶ岳(ひでがたけ)、大台ケ原(東大台)の最高峰です。木製の立派な展望台が整備されています。ここに至る木道が最初の急坂です。それにしても何と若者の多いことでしょう。色とりどりのスタイルでとても華やかです。特に若い女性のグループが目立ちましたし、おひとりさんも多く見かけました。前から後ろから聞こえてくる女性が話す関西弁はとても柔らかくて気持ちのよいものです。展望台周辺では、昼食や休憩を摂る大勢の人の姿がありました。中にはビールを片手に慣れた手つきで鍋物を作る人も。途中で一匹のコーギーに出会いました。飼い主から与えられた水をしきりに飲んでいました。足が短い犬種なので、坂道の多いこのコースは過酷に違いありません。

日出ヶ岳をあとにして、急な木道を下さると見えてくるのが正木ヶ原(まさきがはら)です。大台ケ原といえばこの景色、といわれるくらいで、枯れた白いトウヒの木が独特の景観を作り出しています。パンフレットによると、この立ち枯れは、伊勢湾台風で受けた被害の名残だそうです。それにしても、枯れた状態とはいえよくもっているものだと思います。さらに進み牛石ヶ原で休憩をする大勢の人を横目に、次の目的地・大蛇嵓(だいじゃぐら)に向かいます。最初の説明によると下がってまた登るとか、しばらく歩くと前方に岩らしいものが見えてきました。しかしそこには順番を待つ大勢の人の姿がありました。こんなところで渋滞に遭うとは。あとで聞いたところによると山歩き教室なるものがありその集団だったようです。
徐々に前に進むと、ついに大蛇の頭と思われるような大きな岩の先端に到着しました。安全のため、一応鎖が張られていますが、さすがに緊張します。多くの人が「腰が引けた状態」でかがみこんでいます。実は数週間前、NHKの番組で大台ケ原を紹介していました。そのときから、この大蛇嵓からの絶景をこの目で見たいとずっと思っていました。実に800mの断崖絶壁に立つ大蛇嵓、カメラの最高の被写体でもあるわけですが、しっかり立てないのでいい写真は撮れそうもありません。とにかく枚数だけはしっかり撮っておこうと思いました。

本日一番の目的を終えて、気分的にほっとしたのか、途中でお昼にすることにしました。といってもおにぎり1つだけです。5分ほど休憩して最後の目的地シオカラ谷に向かいます。それにしても途中で今日のメンバーには、ほとんど会いませんでした。早いのか遅いのか少し不安もあってついつい先を急ぐことに。道はどんどん下って行きます。クマザサの茂る道です。またしても前に女性の集団と一緒になりました。集団に続く感じでさらに長い下り坂を進むと、渓流が見えてきました。多くの人がその渓谷に降りて休憩をしていました。そして、その水のきれいさに感心します。先日のNHKのテレビで、ここにはこの地ならではの、サンショウウオがいるとの紹介がありました。黒くて目の大きい愛らしいサンショウウオです。テレビでやっていたように大きな石を何個がひっくりかえしてみましたが、そう簡単に見つかるはずもありません。

ひと休みしたあと、もとの遊歩道に戻り、シオカラ吊橋を渡るといきなりの急こう配の登りが待っていました。やっとのことで登りつめ、しばらく平坦な道を進むと、またしても最後の上り坂、ゆっくりゆっくり進み、クマザサの林を抜けるとやっと駐車場に出ました。所用時間は4時間、そんなに時間がかかったとは思いませんでした。あっという間に歩いたという感じです。何と断トツの一番でした。万歩計で歩数を見ると15000歩を超えていました。メンバーの中には野生のシカを見た人も何人かいたようでした。でも、あの大蛇嵓の写真が撮れただけでも満足の一日でした。

このあと、また6時間以上もかかって井原へ帰ってきましたが、着いた頃には、すでに23時を過ぎていました。井原を起点とする日帰り旅行の限界だと思いました。もちろん疲れはありましたが、それよりも日本百名山の一つをクリアした達成感の方が勝っていました。アルディ観光のOさん、バスの運転手さん、大変お世話になりました。



大蛇嵓からの絶景、足が竦みます。
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平成25年全国高校女子駅伝 有名校の実力を探る 筑紫女学園高校(福岡)の巻

2013-11-07 21:57:44 | 駅伝

昨年の大会から 最終5区 筑紫女学園は7位、ここから園田聖子が怒涛の追い上げで3人抜きで4位となる

シリーズで連載しています「全国高校女子駅伝の有名校の実力を探る」、今回は昨年の全国大会で4位となった筑紫女学園高校をデータから分析してみたいと思います。
(敬称略、過去の駅伝記事は、カテゴリーの“駅伝”を選択ください)

先日、行われた福岡県予選では、1区を申水沙季が1位スタートしましたが、北九州市立高校の、松川涼子も5000mランキングで8位に入る実力者、両者の差はわずか10秒でした。2区の金平裕希も長距離に強い選手です。あっさり逆転、3区、4区も北九州市立高校に先行を許してしまいました。この時点で、両校の差は32秒差に広がりました。だれもが勝負あったと思いましたが、最終5区でキャプテン山下希望の力走により抜き返し、結果、33秒差をつけての勝利となりました。北九州市立高校、4区までは完ぺきでしたが、5区の一紋野女の調子が悪かったのか、あっさり抜かれてしまいました。

この筑紫女学園高校と、北九州市立高校との県代表争いは、15年前にさかのぼります。特に2007年から2010年にかけては、北九州市立高校が圧倒していました。2011年に筑紫女学園高校が巻き返し大会新で優勝し、以後三連覇しています。このように福岡県は、日本屈指の激戦区となっています。
それでは、今年の3000mの記録を確認してみましょう。
1.申水沙季 9.05.20 
2.山下希望 9.30.90
3.山下未来 9.39.25
4.楢崎夏美 9.41.86
5.清水真帆 9.51.28
6.前川唯那 9.57.39
平均タイムは、アバウトですが9:33となりました。
昨年の全国大会直前の記録 平均 9:19でしたので、相当な戦力ダウンとなっています。これから、全国大会までにどのように調子をあげてくるの興味あるところです。

さて、筑紫女学園といえば、何と言っても申水沙希です。3年生になってもパワーは落ちるどころか、ますますアップし、鹿児島女子高校の上原美幸と並んで、今や日本の高校女子中長距離会を代表する選手となりました。1500m、3000mとどの種目もこなせる逸材です。身長153㎝、体重39㎏の小さな体から、どうしてこのようなパワーが生み出せるのか不思議です。彼女のレースで一番印象に残っているのが、やはり昨年の全国大会、エースが競う1区、残り400m付近で、ギアチェンジし1500m、4:15:98のスピードで一気に抜け出したシーンです。区間新記録でインタビューに答える様子がとても幼い感じがしました。

昨年、一昨年の全国大会に出場したメンバーの内、前出の由水沙季の他、双子の姉妹、山下未来(みき)と山下希望(のぞみ)、楢崎夏美、清水真帆が残っています。
双子の山下姉妹ですが、このところ、山下希望の方が調子を上げているようです。
全国大会のメンバーですが、申水沙季、山下姉妹は確実、次に昨年の全国大会の3区で、区間4位と健闘した楢崎夏美もタイム的には、あとに続いていますので間違いはないでしょう。あとの1名、昨年の全国大会で4区を走り区間11位の清水真帆、福岡県大会で4区を走った庄村千紗都らも予想されます。
他校では、このあたりで1年生もメンバーに入ってくるのですが、筑紫女学園高校では、まったくその情報が出てきません。次年度がどのような陣容になるのか興味あるとkろです。

昨年の駅伝タイム
昨年の福岡県予選会記録 1.9.28
本年の福岡県予選会記録 1.10.39
昨年の地区大会     1.8.57
本年度のタイムは、昨年に比べ71秒遅くなっています。これは1人あたり14秒にもなってしまいます。それでも地区大会では、約30秒短縮していますので重要なことは本番直前にどのような状態に持ってくるのか、ただそれだけです。

ということで、平成25年の全国大会の予想順位は、現在のところ以下のとおりとなりました。
1位 豊川高校(愛知)
2位 立命館宇治高校(京都)
3位 興譲館高校(岡山)
4位 筑紫女学園高校(福岡)
昨年の全国大会、2時間7分~8分が史上初の8校になりました。今年は更なる激戦が予想されます。

次回は、昨年の全国大会で、5位となった大阪代表、薫英女学院高校を分析してみたいと思います。今年の薫英女学院は相当強そうです。掲載は1週間後の予定です。

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