未熟なカメラマン さてものひとりごと

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松江で茶道の真髄を見た!第3話

2009-06-28 22:08:53 | 茶道


 釣月亭で点心をいただいたあと、すぐ下に見える薄茶席の寒山亭に座を移しました。もちろんこの寒山亭も会員の手作りです。貴人口の正面に踏み込み床が設けられ、3畳台目中柱となっています。今日は不昧流による見事なお点前でした。このような近くで他流派のお点前を拝見するのは初めてのことでしたし、我上田宗箇流と同じ武家茶ですからどこか親近感も湧きます。
 暑い時でしたので、額に汗を浮かべながら茶をたてていただきました。その真摯な姿に少し感動しました。床の竹製花入れは、少し根が見えるもので、これは私が獲ってきたものです。とおっしゃっていました。何から何まで手作りなんですね。
 最後に石段を降りて濃茶席の紅雪庵に移動しました。こちらは1畳台目中板。寄付でお菓子をいただき少し待ったあと、藁草履に履き替えていったん外に出で、にじり口から入ります。外には腰掛待合も設けられた本格的な作りでした。こちらは薮内流のお点前でした。お茶は茶杓で7杯。上田宗箇流の濃茶に比べると随分、薄いものでしたが、その分飲みやすく感じました。

 会員の流派は7つか8つもあるそうです。茶を愛する人たちが集まって毎月、釜をかける。松江ならではという感じもしました。最後に、全員で釣月亭前まで戻って記念撮影です。会員の皆さんに見送りを受け、どこかすがすがしい気持ちで宝照院をあとにしました。

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