未熟なカメラマン さてものひとりごと

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近江商人のふるさとを訪ねて 五個荘金堂地区(重要伝統的建造物群保存地区)

2010-07-17 08:23:43 | 古い町並み

アワビの貝殻が取り付けてある茅葺き屋根

前回の近江八幡に大変満足した私は、時間が足りなくて訪ねることが出来なかった東近江市五個荘金堂地区と、彦根市をまたまた日帰りで訪ねてみることにしました。
高速バスで京都まで行き、それから、五個荘の最寄り駅である「JR能登川駅」で下車。近江鉄道バスに乗り換えて、約10分。最初の目的地、五個荘金堂地区に到着です。この日は陽がさすほどのまずまずのお天気。バス停前の「活き活き館」で町並み散策のパンフレットを調達して、まず掘割に鯉が泳ぐ、弘誓寺(ぐぜいじ)前の通りに向かいました。数分歩くと右手に立派な萱葺き屋根の民家が見えてきました。なんとアワビの貝殻が内側(光る方)を外に向けて、等間隔で留めてあるではありませんか!これは不思議な!何の意味があるのだろう!初めてみる光景です。この家だけかと思ったら、他の萱葺き屋根も同じように留めてありました。鎖が等間隔に頂上部から垂れ下がっているものもあります。あとでいろいろ調べてみると、これは①水のものを置いて火事が起こらないようにした一種のおまじない②屋根から鳥が藁を持っていかないようにけん制するもの③装飾的意味あいのもの、といろいろ説があるようですね。
そして、堀割の鯉です。このような景色は島根県の津和野や、鳥取県倉吉市打吹の玉川沿いでも見た記憶がありますが、なかなか絵になりますね。特に水路の中に花ショウブが植えてありますが、花の咲いている頃はいいでしょうね。弘誓寺は、あの弓の名手、那須与一ゆかりのお寺とか、本堂のとても大きな屋根の美しいそりに感心しながら、まずパンフレットの案内にしたがって、最初の近江商人屋敷の外村繁(とのむらしげる)旧宅を訪ねました。



外村繁旧宅の内部。なんだかとても懐かしい感じがします、

この屋敷は明治28年、四代目外村宇兵衛(とのむらうへえ)の妹みわに婿養子吉太郎を迎えて分家したのが始まりで、東京日本橋と高田馬場に呉服木綿問屋を開き活躍。私小説家として知られる外村繁は吉太郎の三男だそうです。(観光パンフレットより)
ここで5館共通入館料900円を購入しました。こちらでは創作暖簾展が開催されており、季節がら、風にたなびく暖簾は涼しげで屋敷にとてもマッチしている感じがしました。
暖簾といえば、勝山(岡山)や直島(香川)の草木染めのものもありましたね。広い庭園や土蔵をめぐっていると往時の面影を少しだけ感じられた気がします。また屋敷内では、うつちわ展も同時開催されていて、昔の女優さんのうちわもあり懐かしく感じました。

その他の画像はホームページで→未熟なカメラマン
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