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未熟なカメラマン さてものひとりごと

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鞆の浦 はずせない定番観光スポット 平成29年6月19日(月)

2017-06-28 00:26:08 | 古い町並み
久しぶりに、鞆の浦を訪ねました。滞在予定時間が2時間ほどしかなかったのでじっくり見て回る余裕はありませんでしたが、とりあえず定番の観光スポットを巡ることにしました。時刻は、午前10時ごろ、梅雨に入ったというのにこの日はカンカン照りの暑い一日でした。平日とあって駐車場はどこも「空」のマーク、港に近い中心部の駐車場に停めることができました。

(福禅寺対潮楼)駐車場から歩いて1分
最初に訪れたのが、「対潮楼」です。江戸時代に建立されたこの客殿からの眺めは特に有名で、朝鮮通信史が「日東第一形勝」と称したほどです。目の前には、弁天島、その向こうに仙酔島と形のよい島々が点々と浮かび、赤い毛氈が敷かれ開け放たれた広間から眺める瀬戸内の海は贅沢この上ありません。
お正月にかならず耳にする宮城道夫の筝曲「春の海」は、彼が失明する以前に見た父親の出身地この鞆の浦をイメージして作曲されたというのは有名な話です。曲を思い浮かべながら眺めてはいかがでしょう。境内には、赤と白のキョウチクトウが満開で、青い空とのコントラストはとてもさわやかに感じました。



対潮楼を道路側から見る


広間から見る鞆の浦


赤と白のキョウチクトウが満開でした。

(雁木と、TBSロケ地)駐車場から歩いて3分
次に向かったのが、鞆港です。江戸時代から残る雁木(がんぎ)と呼ばれる石段は鞆の浦の歴史に残る遺産です。しかし残念なことに北側の半分が修復工事中でした。9月にならないとあの完全な姿は見ることができません。ここでの新しい観光スポットが、テレビドラマのロケ地となった建物です。「流星ワゴン」というテレビドラマ、ご存知でしょうか。西島秀俊、香川照之、井川遥、吉岡秀隆が出演しました。最後の放送が、一昨年の3月でした。港の北側の建物がそうですが、鞆の浦のシーンではメインで使用されましたね。



江戸時代からの遺産 雁木(がんぎ)


ロケで使用された建物


太田家住宅)
次に欠かせないのが、やはり太田家住宅です。以前の所有者は、江戸時代の中村家で「保命酒」を作っていました。玄関前の通りは、江戸、明治の風情が感じられる鞆の町並み一番の風情ある通りです。要所要所に置かれたプランターには花菖蒲が植えられ、さらに美しい町並みになっていました。ここでは他の団体さんに混じって説明を聞くことができました。広い土間には各地の焼き物で焼かれた保命酒の徳利などが展示されています。続いて案内されたのは、土蔵です。大きな甕や、巨大な木の棒には圧倒されます。部屋に戻ると、幕末の七卿落ちの面々が談義した部屋、そして床に掛かる絵は、江戸琳派・酒井抱一の軸と見所はたくさんあります。今回感心したのは、帳場から港が望め、入港した船が直に見えることでした。
さらに玄関から外に出て裏側の通りに回ってみると、めずらしい舟板塀を見ることができます。



太田家住宅 花しょうぶがとても町並みに合っていました


高窓をロープで上手に開ける


土蔵には備前焼の大きな甕が並ぶ


幕末の七卿落ちの面々が談義した大広間


裏の通りでは、舟板塀を見ることができる

(常夜灯)
鞆の浦を代表するスポットが、何といってもこの常夜灯ではないでしょうか?いろは丸展示館も同じエリアにあり、鞆の浦一番の撮影スポットとなっています。多くの観光客が写真を撮り合っていました。江戸時代後期に建てられたこの常夜灯、それにしても大きい建造物です。夜には灯かりが自動点灯するそうです。



鞆の浦一の撮影スポット


巨大な常夜灯

(医王寺)中心部から徒歩10分
鞆の浦に来たらかならず寄りたいのが、医王寺です。中心部から石畳の坂道を数百m.歩かなければなりませんが、ここから見る鞆の浦はまさに絶景なのです。私が一番の楽しみにしているのが、鐘楼前のベンチからの眺望です。この日は、暑い一日でしたが、ちょうど日陰になっており風が頬を撫で、何と気持ちのよいことか。他に人の姿はなく景色を占め状態でした。
さらに山道をここから数百段上ったところに、鞆の浦一の絶景ポイント太子殿があります。
前回登ったときもこの季節でしたが、蚊と格闘し息を切らしながら登った記憶があります。
まるで鞆の浦を俯瞰するようなロケーションです。



鐘楼前にはベンチがある


素晴らしい眺望、ここは欠かせない撮影ポイント


港に戻る 山の中腹に見えるのが医王寺

(SHION)ロケーション抜群のカフェ
少し歩き疲れ、休憩したいと思ったら、お勧めなのが市営の渡船場の2階にあるカフェ・SHIONはいかがでしょう。目の前が海で見下ろす感じがなんともいえません。特にカウンターに座れば、渡船(いろは丸)が眼下に見えます。そしてガラスの向こうにさえぎる物はなにもありません。ひとりだけでも十分気分に浸れます。
以上、2時間コースのお勧めポイントでした。



最後にお気に入りのカフェで一息いれる
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九州の旅 2日目 山鹿灯籠民芸館 熊本県山鹿市 平成29年5月28日(日)

2017-06-08 00:37:33 | 古い町並み

豊前街道、ところどころに古い町屋が残っています。

八千代座を見学したあと、町筋を下り次に向かったのが山鹿灯籠民芸館でした。八千代座の受付でセット券を購入していたのですが、実は当初から訪ねたいと思っていたのです。
浴衣姿の女性が頭にかぶって踊る、千人灯籠おどりの金色の灯籠にはとても惹かれるものがありました。
さて民芸館の概観はとても重厚で存在感のある建物です。
資料によりますと、もともと、旧安田銀行の建物でしたが、そののち肥後銀行で使用され、その後、市に寄贈されたもののようです。



館内の様子

館内ではスタッフの一人がずっと案内役で付いていただきました。建物内の骨格部分は、立派な鉄骨で補強されていましたが、聞くところによると昨年の3月に耐震工事が完了しており、幸いにも4月の熊本大地震では被害が出なかったそうです。
頭にかぶる金色の灯籠の重さは金具をつけてもわずか200g弱と信じられないような軽さで、灯籠師と呼ばれる人が、こうぞを原料とする和紙と少量の糊だけで作成するのだそうです。
山鹿灯籠の歴史は古く遥か室町時代から受け継がれている伝統の技です。古来、山鹿のまちびと達が市内の大宮神社へ奉納したもので、長い歴史の中で職人たちが様々な作品を作るようになったようです。神殿造り・城造り・座敷造り・矢壺・鳥籠・千人灯籠踊りで有名な金灯籠(かなとうろう)をはじめとした見事な作品が展示されていました。(HPより)
あの八千代座にもたびたび出演する坂東玉三郎寄贈のものもありました。










金灯籠


パーツの数々

燈籠もさることながら私の一番のお気に入りは、細い目の美しい美人のポスターです。熊本県出身のイラストレーター、鶴田一郎氏より寄贈されたもので、今年で何と29作目となるそうです。
妖艶さも感じられる一枚一枚がどれも素晴らしい作品です。原画がこちらに展示されていました。






別館では、灯籠師による灯籠作成の実演を見ることができます。パーツを少しずつ作っていくのですが、気の遠くなるような作業です。こちらでは本物の灯籠に触ることもできます。建物の隅に灯籠がひとつヒモでぶら下がっており、その下に人がスタンバイし高さを調整して頭に載せ、撮影ができるというしくみです。うまく考えたものです。

記念にひとつ買いたいと思いましたが、あの金燈籠は販売されていませんでした。千人踊りで使用する金灯籠は保存会から貸し出し、踊りが終わったあと、修復が行われ、また翌年使用されます。一人前の灯籠師になるには最低10年はかかるとのことでしたが、若い後継者もいらっしゃるようで安心しました。


(詳細はこちら→http://yamaga-tanbou.jp/about/toromatsuri/で)
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九州の旅 2日目 八千代座 熊本県山鹿市  平成29年5月28日(日)

2017-06-06 00:32:00 | 古い町並み
柳川市を朝8時に出発し、向かったのが豊前街道、山鹿市です。久しぶりに古い町並みを散策したいと思ったのです。最初に訪れたのが芝居小屋で有名な「八千代座」です。ナビで目的地近くの駐車場を探していると、市役所と思われる広い駐車場を発見。当日、何か催しが行われるようで職員と思われる方に、「八千代座に行きたいのですが、駐車場はありますか?」と尋ねると、「少しの時間ならこちらに停められてもいいですよ。」との親切なお言葉。おまけに道案内までしていただいて恐縮でした。



道路の向かい側にある資料館(夢小蔵)建築は八千代座よりも古い明治20年


2階には、小道具類が所狭しと並んでいます。


天井画の原画です。


歌舞伎でしょうか、立体感のある切り絵です。


何度も公演した坂東玉三郎のポスター

数分歩くと、八千代座に到着。素晴らしい外観です。芝居小屋というと、香川県金比羅の金丸座、広島県上下町の翁座、愛媛県の内子座など内部を見学したことがありますが、九州の芝居小屋は初めてでした。堂々とした風格とレトロ感が何ともいえません。道の反対側の資料館(夢小蔵)に受付があり、そこにはいろんな資料が展示されていました。
私は、灯篭民芸館とのセット券を買いました。頭に金色の灯篭を載せて踊る千人灯籠踊りには、独特の情緒があって惹かれます。案内係の女性の方に導かれ靴を脱いでいよいよ八千代座内部へ入ります。



八千代座の外観、明治43年竣工し、昭和63年国重要文化財に指定。


説明する女性スタッフ。八千代座の歴史と苦労話を名調子で聞かせてくれます。

目の前におなじみの升席がありました。声の通った係りの女性の方が、建物の歴史などをおもしろおかしく説明していただきました。一時は天井に穴が開き、見物客は傘を差して見物したこともあったとか。住民や有志の尽力で、よみがえり国の重要文化財に指定されたのです。それにしても八千代座の一番の魅力は、天井のシャンデリアと極彩色のあざやかな広告画ではないでしょうか。現存するほかの芝居小屋には見られないそうです。



2階下手桟敷席


極彩色の天井画、八千代座特有のものです。


奈落の廻り舞台装置


それほど広くはないのですが、定員は700人というから驚きです。舞台側に回って説明を受けたあと、地下の奈落も拝見。想像以上の狭さに役者さんも大変だと思いました。一般にも開放されているので、カラオケでも使用できるとのこと。スケジュールを確認すると、次の公演は10月に市川海老蔵とありました。催し物があると内部の見学はできないので、事前に確認が必要です。

このあと町筋を少し下り向かったのが山鹿燈籠民芸館です。



最後に2階から全景を撮影
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瀬戸の花嫁 川舟流し

2016-05-20 00:01:10 | 古い町並み

大勢の観光客でにぎわう美観地区

ゴールデンウイークの後半、家族で倉敷の美観地区を訪ねました。当日の予報は‘曇のち雨’でしたが、着いた直後の昼過ぎには予報どおり今にも雨が降り出しそうな天気になっていました。
ということで一番心配したのが、ハートランド倉敷・当日のメインイベント「瀬戸の花嫁川舟流し」でした。
予定では、午後1時半と3時半でしたが、雨で中止になるのではと思ったからです。



今年もきれいな方です。




30分ほど前から川べりに腰掛け、場所を確保していました。対岸に腰掛けていた若い女性の3人組が、おいしそうに時間を掛けて普通サイズのお弁当を食べていましたが、その堂々とした落ち着きぶりに感心しました。時間が近づくにつれて、川岸は人で埋まっていきます。

報道機関のカメラがいい位置にスタンバイしています。やがて予定時間の13時30分になると、綿帽子に白無垢姿の花嫁が、長持ち唄の唄い手と尺八の奏者とともに乗り込みといざ出発です。石橋を潜ってこちらに近づいてきたので、チャンスとばかりシャッターを押しましたが、できばえは運任せです。いつもながら、尺八の音色と長持ち唄は、伝統的な町並みに合い、ゆっくり進む小舟は、新緑の柳とともにとても風情があります。

そうこうしているうちに、ついに雨がポツリポツリと降ってきました。「ついに降り始めたか」
と思っていると、折り返し帰ってきた舟の花嫁は、赤い和傘をさし、それはそれで風情がありました。雨足はそれ以上強くなることはなく、無事に1回目の花嫁川舟流しは終わったようです。


赤い和傘をさす花嫁、何度も来ていますが初めて見ました。

この、瀬戸の花嫁川舟流しは、江戸時代、花嫁が川舟で川を下ったことから、このイベントで再現されているものですが、実際にこの倉敷川で行われていたものではありません。

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伊勢神宮 おはらい町を歩く 平成27年8月1日(土)

2015-08-07 00:04:40 | 古い町並み

町並みが美しいおはらい町

伊勢神宮内宮のお参りをすませたあとのお楽しみは何といってもおはらい町の散策です。このおはらい町に5回は通ったという私の弟が勧めるのが、名物伊勢うどんです。ほかに黒あわびの串焼きや、松坂牛の牛串もいいが、手こね寿司は今ひとつという評でした。

しかし、ここで難問が。時刻は7時ごろでしたが、これだけ人通りが多いのに飲食のお店の開店時間は、一部例外を除いてどこも10時半から11時なのです。この猛暑の中、いくら粘っても1時間が限度です。次の予定もあるので、それまでここで無駄に時間をすごすわけにはまいりません。

ここで思ったのですが、お参りだけが目的の人は早朝からやってきて参拝し、すぐに帰る。お参りとおはらい町の両方が目的の人や、おはらい町だけが目的の人は、ゆっくり9時10時ごろからやってくる、ということではないでしょうか。

8時を過ぎると早朝あれだけ人の多かった通りも少し閑散とした感じがします。それにしても、鳥居前町のおはらい町、江戸時代からつづく町並みですが、一時期、随分さびれたそうです。これではいかんと、町並み保存の動きが活発となり、石畳や電線の地中化、郵便局や銀行、コンビニも町並みに合わせて修景し、自治体の融資等の応援もあって、現在の町並みになり観光客も戻ったそうです。通りはどこか、倉敷の町並みに似ていると思いました。



八朔粟餅を買い求める人たちの行列が続く


赤福本店で定番赤福餅と八朔粟餅をいただく

毎月、朔日のみ限定メニューの行列の出来ていた朝粥のお店は早くも本日終了の看板が出ていました。
相変わらず赤福本店では朔日餅(ついたちもち)を買い求める人の長蛇の列は途切れていません。今月の朔日餅は、「八朔粟餅」でした。意外にも店内で食べる人の待ち時間は5分ほど。レジで注文をすると番号札を渡され、適当な場所を確保し待っているとすぐに番号をよばれお盆に注文の品とほうじ茶が載ったお盆が渡されます。こうして小休止をしたあと、再び通りを散策することにしました。
本店の前では、この季節一番人気の「赤福氷」のお店も大賑わいでした。 

しかし、名物の伊勢うどんだけは何としても食べて帰りたい、ということでぶらぶらしていたらお土産屋内のレストランを発見。こちらは早い時間から営業しているようでした。思案のあげく、ここで食べていくことにしました。太目のやわらかい麺にやや甘めのツユが少しかけてあります。かつお節がのって食欲をそそります。想像通りの味でしたが、やはり専門店で食べたかったというのが正直な気持ちです。


くいしんぼうの私は、試食食べ放題という、ひもの塾を目にしました。このお店はすでに開店していて、店先で干物を焼く香ばしい匂いが食欲を誘います。最近、西川史子さんが旅の番組でビール片手に試食をしていたのを思い出しました。誰もいない店内。少し勇気を出して試食しましたが、人の心理とは不思議なもので、あっという間にお店の中は試食する人でいっぱいになりました。

このあと、おかげ横町をぶらりとして、次の目的地、信楽(しがらき)に向かいました。



伊勢萬内宮前酒造場
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