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未熟なカメラマン さてものひとりごと

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高知県室戸市 吉良川の古い町並みを歩く 令和元年8月25日(日)

2019-09-04 21:46:55 | 古い町並み
北川村モネの庭マルモッタンで青い蜂ブルービーと青いスイレンに出会えて気をよくしたあと向かったのが、吉良川の古い町並みです。
室戸岬に向かう海沿いの国道55線をひたすら走ること20分少々、目的地に到着です。こちらは2回目の訪問でした。
前回は、町並みの一番手前にある大きな案内板のある駐車場に車を停め、町中まで随分歩いた記憶があったので、今回は事前に調べ、中ほどに位置した海沿いの第1駐車場に停めました。20台ぐらいのスペースがありました。

国道を横切り、小路を進むと、白い土蔵が視界に入ってきます。その土蔵、他では見ることのない独特の仕様になっています。
漆喰の白い壁を何層もの水切り瓦がぐるりと取り囲んでいるのです。

通り(旧土佐街道)に出ると、人影はほとんどありません。真夏の暑い時間帯なので無理もありませんが、個性的な造りの町並みには独特の存在感があります。
しかし観光客と思しき人は、たったひとり、私と同じようにカメラを手に、歩いていました。
町並みは、重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
資料によりますと、この白い漆喰壁の町並みは、吉良川で廻船業が盛んになった明治中期に形成されたようです。吉良川産の備長炭を舟で京阪神に運び、帰りに日用雑貨品を積み込み、富を得た商家が、浜地区と呼ばれる旧道沿いに家を建てたのだそうです。

一番、趣が感じられるのが、御田(おんだ)八幡宮への参道の入り口付近です。坂道の向こうに石の鳥居が見え、両側に漆喰の商家が立ち並ぶ、景観的にもこのあたりが一番だと思います。
ただ、一軒、おしゃれなカフェがありました。実は、前回も入ろうかどうしようかと迷ったのですが、今回も時間の関係で入ることをあきらめました。
最後に、路地を山側に上り、民家を撮影することにしました。いしぐろと呼ばれる独特の石垣で、浜辺や川原で拾い集めた石を積み上げているのです。

室戸は、昔から台風銀座と呼ばれ、風雨にさらされてきました。いしぐろは、台風の暴風雨から家を守り、雨がやめば、早く乾いて家を湿らせない生活の知恵なのだそうです。
たった30分ほどの滞在でしたが、雰囲気は十分堪能することができました。今度来れるのはいつの日か、そう思いつつ、最後の目的地、高知市五台山の竹林寺に向かいました。



国道沿いの吉良川まちなみ駐車場 右手奥が古い町並み、左が太平洋です。


小路に入るとすぐに目に入る白壁の水切り瓦


板戸がしっかり閉じられています。誰も住んでいないのでしょうか?


往時をしのばせる町並みです。


御田八幡宮への参道 絵になります。


素晴らしい白い漆喰壁です。水切り瓦がとてもきれいです。


おしゃれなカフェがありました。


少し覗いてみました。


中庭がありました。落ち着いた佇まいです。


お気に入りの一枚です。白壁がきれいに塗りなおされています。


民家の石垣です。石を割って積み上げています。


帰りに海辺を覗いてみました。室戸岬灯台まで20分、14kmです。
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古い町並みを歩く 岡山県倉敷市玉島 令和元年6月17日(月)

2019-07-14 20:57:46 | 古い町並み
岡山県のアジサイの名所とし知られている倉敷市の種松山西園地を訪ねました。
アジサイ園の規模としては、さほどでもありませんが、水島工業地帯や瀬戸内海を見下ろす眺望はすばらしいものがあります。
春には、山全体にソメイヨシが咲き乱れ、多くの市民で賑わいます。
こちらには、アジサイを目的に訪れたのは初めてでした。
アジサイ園の斜面には、遊歩道が何本か設けられており、海を眺めながらの散策は、とても気持ちのよいものです。



【種松山公園西園地】


この公園には、13,000本のアジサイがあります。


アップで撮ってみました。


アジサイは傾斜地に植えられています。


ほんとにきれいですね。


ゆっくり歩くと気分も癒されます。


遠くに海が見えます。素晴らしい眺望です。

続いて向かったのが、倉敷市玉島地区の古い町並みです。
倉敷の古い町並みというと美観地区の、倉敷川周辺、本町、東町をすぐに連想してしまいますが、それらは、外観は昔の面影を維持しているものの、多くは土産物や雑貨を売る店、レストランに生まれ変わっています。
それに比べ、玉島地区の町並みは、重要伝統的建造物群保存地区には指定されていないものの、通りのところどころに往時の賑わいを感じさせるような立派な町屋が多く残りどこか生活感があります。それらを全部一箇所に集めることができたなら、とても見事な町並みを形成することができるでしょう。
とにかく町全体がレトロな雰囲気に包まれています。
特に溜川(ためがわ)の水辺の風景は、何ともいえません。
高い土手のようなものはなく、川と昭和レトロな家並みとの一体感は独特の美しさを感じさせてくれます。


【玉島の古い町並み 矢出町】


江戸時代、最初に船着場が築造されたのがこの辺りだそうです。
左の建物が当時の大庄屋・柚木家(ゆのきけ)の旧宅「西爽亭」です。


長屋風の建物がありました。

【通町商店街】


商店街の入り口にやってきました。


平日ということもあったのでしょうが人影がありません。
ちょっと寂しいですね。昭和レトロ感が漂っています。


右手に本町の町並みがみえました。こちらもいい感じです。

路地に迷い込んでしまいました。

空き地で、アゲハチョウを見つけました。


こちらは、なあに?と振り返るシャムネコ

【溜川(ためがわ)】


どこをどう歩いたのか運河のような場所に出てきました。溜川です。


ドラム缶で浮かせた橋を見つけました。その名も「ドラム缶橋」というのだそうです。
横一列にドラム缶が三本、タテに35列あります。全長48m。
歩いてみると、思った以上に安定していて怖くありません。昭和48年に架けられ61年に改修されたそうです。


川にせり出した民家がどことなく絵になります。


美しい水辺の風景です。水彩画のいい被写体になりそうです。


新橋の水門です。石造りの水門と橋の調和が見事です。


水島港付近までやってきました。

次は、お目当ての古い町並み、仲買町と新町を歩きます。


【玉島の古い町並み 仲買町】



橋を渡って仲買町にやってきました。


三叉路のところに存在感のある建物。旧玉島信用組合のビルです。1935年に建てられました。


町並みです。道路はご覧のように狭く、やっと車が交わせる道幅です。


玉島味噌醤油合資会社 

仲買町は、玉島港で荷揚げされた物品を卸売りする仲買人が多く店を構えたことからこの町名がついたそうです。通りには、江戸時代から明治時代の風格ある建物が軒を連ねています。


菊地酒造の建物。地酒日本酒「燦然(さんぜん)」はフランスの日本酒コンクールで金賞を受賞したそうです。(2019.6.3)


白神紙商店-室屋(越前屋跡)
明治4年、初代白神仲次郎が屋号「むろや」として始めた紙の卸問屋です。


通りの向こうに見える小高い山は、住吉山公園です。


石段を登ると仲買町を俯瞰することができます。


【古い町並み 新町】

新町は、かつて潮止堤防の上に築かれ問屋街として栄えました。


西国屋の土蔵は風格があります。


小路が奥に続いています。


向三宅邸


新町の町並みです。


通りを抜けると、ご覧のような美しい山車を見つけました。

【羽黒神社】

栄町商店街で赤い鳥居のある自動車道を登ってみました。羽黒神社です。
神社のある羽黒山は、その昔、瀬戸内海の小さな小島だったそうです。



三基の神輿が安置される神殿


羽黒神社本殿(左)


マスコットは、からす天狗にちなみ、ゆるキャラ「はぐろん」です。


ご覧のような急こう配の石段

古い町並みの散策を終え、最後に向かったのが、円通寺です。

【円通寺】


円通寺の下側にあるのが、国民宿舎良寛荘です。


円通寺にやってきました。大きな日本庭園がありました。


池に赤いスイレンが花を咲かせていました。


円通寺本殿です。良寛が修行したお寺として知られています。
茅葺きの屋根が特徴です。


良寛堂も茅葺きです。


本堂入り口です。


最後までご覧いただきありがとうございました。














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写真日記 鞆の浦の古い町並みを訪ねて 令和元年6月11日

2019-07-10 00:20:59 | 古い町並み
久しぶりに鞆の浦を訪ねました。
時刻は昼過ぎでした。
家を出たころは、まさに曇天でしたが、鞆の浦に近づくころ、あっという間に青い空が広がりました。
願ってもない撮影条件でした。

【明王院】
鞆の浦への道すがら、国宝の本殿と五重塔を持つ明王院に寄ってみました。


山門です。

明王院は福山市草戸町にある真言宗大覚寺派の仏教寺院です。
寺の創建は、平安時代前期と言われています。


国宝 明王院本堂 鎌倉時代の建立です。


国宝 明王院五重塔 南北朝時代の建立です。


五重塔の後ろにアジサイの花が咲いていました。


本堂と五重塔をセットで撮ってみました。

【鞆の浦】 

お馴染みの看板です。


鞆港 お馴染みの景観です。


レトロな町筋 


常夜灯前です。
も少し近くで撮りたかったのですが、ベンチで数人の地元のお年寄りが談笑をしていたので遠慮しました。一等地で長時間居座るのは、困りますね。
もともと観光客用のベンチだったと思うのですが...


太田家住宅の前では、プランターにハナショウブが植えられていました。


医王寺からの眺望です。空のブルーがとても美しいですね。


中心に常夜灯を入れてアップで撮ってみました。


鐘楼前のベンチから見る鞆の浦は最高です。


弁天島と向こうに仙酔島 中央のホテルが目立ちます。


鞆城跡に建つ福山市鞆の浦歴史民俗資料館です。


こちらから見る鞆の浦も絶景です。


太田家住宅付近の甍です。小さく常夜灯も見えます。


町並みの一角のお店の前でポニョを見つけました。


鞆の浦の代表的景観です。さっきのご老人が見えないように一番下から撮りました。


太田家前の町並みは、とても美しいですね。


街角のレトロな雰囲気のお店です。軒先に大きな竹輪がぶら下がっていました。


福山市営渡船場の2階にあるカフェshionのカウンター席で一休み


アイスコーヒーをいただきました。


平成いろは丸が仙酔島から帰ってきました。


仙酔島に遠足に行っていたようです。大勢の園児の姿が見えました。

今回の所要時間は、2時間ほど。散歩にはもってこいです。
癒されに出かけてみませんか!
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歴史と文化の香る町 備中の小京都・高梁市を訪ねて その1 頼久寺周辺を歩く 令和元年(2019)5月7日(月)

2019-05-18 23:44:42 | 古い町並み
私の住んでいる井原市のお隣の町、いつもは通過点の高梁市を訪ねることにしました。天気がよかったので頼久寺庭園を久しぶりに撮影したいと思ったのです。



井原市から高梁市に入ったところにある段々畑に放牧された和牛


【頼久寺】

城郭のような頼久寺の外観


山門 頼久禅寺と表札がありました。


山門から入って境内の左手に見えるのが薬師堂

自宅からの所要時間は、40分ほど。車は直接、頼久寺駐車場に入れることができました。
時刻は、10時半過ぎ、連休明けの平日とあって、参拝者もぐっと少なく、ほぼ独占状態で撮影をすることができました。


この庭を作庭したのは、武将茶人でもあり作事奉行でもあった小堀遠州といわれています。遠州作と伝えられている庭園は全国あまたありますが、この頼久寺庭園は、父のあとを継いで備中国奉行となった遠州がこの寺を仮の住まいとしていたようですから間違いないでしょう。
この枯山水庭園の一番の特徴は、何といっても書院左手の山畔に配されたサツキの大刈込みです。
大会の波「青海波(せいがいは)」を表現しています。ただサツキも生き物。人の手による剪定で、過去の写真と比較すると微妙に形が変わっていることがわかります。
そして、庭一面に敷き詰められた、美しい波紋を描く白砂。中央に鶴島、後方に亀島を配しているのも遠州の庭の特徴です。
この頼久寺庭園、江戸初期の作庭当時に近い状態で保存されているため、遠州の世界観を今に伝える貴重な庭園となっています。



庫裏から入ったところで書院を見る


桃山期の面影が残る美しい枯山水


庭一面に敷き詰められた美しい波紋を描く白砂は大海を表しています。


鶴島 石の配置によって鶴を表現しています。その背後に亀島があります。


鶴島から書院方向を見る


サツキの大刈込み 大海の波「青海波」を表しています。


丸窓から見る庭園


書院からの眺め

【石火矢町ふるさと村 武家屋敷 旧折井家】
次に、向かったのが歩いて5分ほどの石火矢町ふるさと村です。土塀が連なり往時の面影を残しています。時刻は11時15分ごろでしたが、この一角に校舎があるのでしょうか、通りを歩く大勢の高校生と遭遇しました。この通りには二つの武家屋敷があります。最初に入ったのが、旧折井家でした。
長屋門に入るとすぐ右手に、元仲間部屋の受付があります。そしてその先に質素な母屋があり、中を覗くと主人、妻、子息の3体の人形が並んでいて、初めての人はドキッとするでしょう。母屋のさらに奥に庭園に面して、きれいな資料館が建てられています。
この武家屋敷は今から約180年前の天保年間に建てられたもので200石前後の武士が住んでいたようです。



石火矢町を紹介する立て看板


土塀のつづく通りは風情があります。


旧折井家長屋門


座敷に置かれた人形にはドキッとします。


平屋の質素な作りです

【武家屋敷 埴原家】
次に向かったのが、もう1軒の武家屋敷・旧埴原家です。門を入ると左手に受付があります。入館料は旧折井家と共通で400円でした。建てられたのは江戸時代中期から後期にかけて、120石から150石取りの武士の住宅です。
旧折井家と比較し、随分立派に感じます。座敷に上がると、違い棚、付書院には火燈窓、数寄屋風の珍しい造りとなっており、市の重要文化財の指定を受けています。
二つの武家屋敷を見たあと、高梁キリスト教会堂も気になっていましたが、先に天空の山城、備中松山城に向かうことにしました。つづく



埴原家入り口


座敷 数寄屋風の見事な設えです。
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令和元年(2019)5月6日(月)雨の倉敷美観地区 愛らしいコブハクチョウの親子

2019-05-12 23:14:23 | 古い町並み
ゴールデンウイークの最終日は、倉敷美観地区で開催される春のイベント「ハートランド倉敷」の最終日でもありました。後半の休みをこの日しか取れなかったので、最後のチャンスと、
14:00から倉敷物語館前で開催される「くらしき藤娘撮影会」、
15:30からの川舟流し「瀬戸の花嫁」と
16:30からの川舟流し「くらしき藤娘」を楽しみにしていました。
特に「くらしき藤娘」は藤娘3人登場とのことで特に興味がありました。
午後から雨の予報でしたが、出かけることにしました。
多少の雨なら、傘をさしてでも、行われるだろうとたかをくくっていたのです。

車は、ちょっと離れてはいますが、倉敷中央病院の駐車場に入れました。午後2時からの撮影会に何とか間に合いそうと倉敷物語館に急ぎましたが、このころから無情にも雨がぽつぽつと降り始めました。
おまけに到着したころには、雷がゴロゴロと鳴り、風も吹き始めたではありませんか。まるで突然の夕立にでも遭ったようでした。倉敷物語館の建物の隅で雨宿りしましたが、小ぶりになっても撮影会は、開催される様子はありません。



大原美術館前の通り


カフェ・エルグレコ ツタの若葉が雨に濡れて美しい


雨の倉敷川 枝垂れ柳の若葉が美しい


柳のアップ


カエデの若葉が美しい


倉敷珈琲館のレトロな広告塔

それではと、倉敷珈琲店で、おいしいコーヒーをいただきながら、15:30からの「瀬戸の花嫁」までしばし待ってみることにしました。
それでも雨は、少しも止む気配はありませんでした。
15:30ごろになって、やっと雨は止みましたが、川舟流しの開催される様子はありません。残念、中止か、と泣く泣くあきらめて帰ることにしました。

最後にと、倉敷川周辺の枝垂れ柳を撮影しているとき、コブハクチョウの親子を見つけました。
何と、背中に雛を背負っているではありませんか。
近くの人の話によると、雛は昨日生まれたそうです。一羽だけのようでしたが、周囲で「かわいい!」と歓声が上がります。ちょこんと母鳥の背中に乗っている姿を撮影することができて、少し救われたような気がしました。


母鳥の背中に乗ったひな 生後このような姿を見せるのはせいぜい一週間とか




母の愛にしっかり包まれています


雨の美観地区


雨上がりの倉敷川(15:30頃)


本町通り 私の大好きな景観です


吉井旅館は、素敵な和の佇まい


この辺りまでくると人通りはぐっと少なくなります


倉敷中央病院まで帰ってきました

帰宅し改めてハートランド倉敷のイベントスケジュールを見ると、最後に「イベント内容、時間等は予告なく変更する場合があります」との一文があり、とても残念に思いました。私と同じような思いをした人はたくさんいたはず。放送設備を利用するなどもう少していねいなお知らせ方法はなかったものかと思ったのです。
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