goo blog サービス終了のお知らせ 

未熟なカメラマン さてものひとりごと

ようこそ、おいでくださいました。

高知の旅 四万十の清流に出会った! 

2014-05-09 22:36:21 | 観光名所

四万十の碧 遊覧船のりば

5月4日(日)ホテルを出て、隣地の物産店(相当大きい)で買い物を済ませたあと、いよいよ四万十川の観光船乗り場に出発です。想像していたのは、開けた河川の岸辺に浮かぶ屋形船でしたが、なんと道路からは樹木が邪魔になって屋形船どころか川も見えません。やがて遊覧船を運航する業者のひとつ「四万十の碧(しまんとのあお)」の駐車場が見えてきました。こちらでは1時間おきに定期船が出ていて、もちろん貸し切りもOKです。おまけに弁当も用意してくれるし、頼めば、船上のその場でアユやウナギも焼いてくれます。

 次の便は11時で30分ほどの時間待ちでした。テントが設営してある船の待合所まで降りて行くとやっと川が見えてきました。ここから見る四万十川はとても美しいものでした。遠く下流に沈下橋も見えます。
水辺まで降りてみると、川の水はあくまで清らかで魚の姿も見えました。ウグイスは鳴き、菜の花にチョウが飛ぶ、誠に静かな時が流れていきます。特別、何があるというわけではありませんが、何とも懐かしいような、癒されるような、清々しい気分です。当日の天気も初夏のような陽気さで、なにからなにまでが最高の条件でした。

 11時の船は、ファミリー客が中心で、約30名が乗船しました。所要時間は約40分です。屋形船は、全天候型になっていて座卓のある畳の間があり、その周囲をぐるりとガラス戸で仕切ってあります。私は撮影が目的なので中には入らず船首に陣取りました。おかげで船頭さんのアナウンスは何も聞こえませんでした。同じように頑張っている人がもうひとりいました。出発するとすぐに、目にしたのが空の虹です。虹は通常、円を描いていますが、その虹はとにかく変わっていてほとんど棒状でした。あとで思ったのですが、これは地震雲ならぬ地震虹ではなかったろうかと。ちょうどこの前後、関東地方で大きな地震があったことを知ったのは翌日のことです。



三里沈下橋 車が通るので注意が必要です。

四万十川も、このあたりは下流にあたり川幅もかなりあります。途中でカヌーを楽しむ人に出会いました。川岸に近いところをゆっくり漕いでいます。船は沈下橋にかかりました。この沈下橋は三里沈下橋といい、橋を渡る人の姿や車も見えます。この時季、特に目を引くのが山の青葉です。紅葉の時期もいいだろうなと思っていると、次の橋が見えてきました。この橋は、沈下橋では一番有名な最下流の佐田の沈下橋です。こうして遊覧を楽しんだ後、沈下橋を実際に渡ってみたいと思いました。選んだ橋は、遊覧船で目にした先ほどの三里沈下橋です。下り坂の道路の端に車を停めて歩いて渡りました。中央あたりで見る川と山の景色、それは素晴らしいものでした。ただ、時おり車が通るので注意が必要です。できるだけ端によってかわしますが、運転する方も大変だなと思いました。

途中、橋の上に座って涙を流す若い女性を見ました。このときは、ケンカでもしたのかなと思いましたが、あとで考えると、あまりの景色の美しさに感動していたのだと確信に近いものを感じました。このあと対岸まで渡り、そのあと河原に降りて橋を眺め、沈下橋をあとにしました。(うなぎの名店、四万十屋と桂浜につづく)



泣きたいほど美しい四万十川
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

四国高知の旅 その1 高知県立のいち動物公園から四万十市へ

2014-05-07 22:30:38 | 観光名所

高知県香南市・高知県立のいち動物公園 入園口

5月4日、5日と、家族で高知に行って来ました。主な目的地は高知県香南市の「のいち動物公園」と、四万十川の沈下橋です。香南市まで3時間、四万十市までさらに1時間半の計4時間半の予定でしたが、自宅から笠岡ICに乗るところで、いきなりの渋滞でした。どうも笠岡IC~鴨方IC間で事故があったようです。1時間ほどでようやく渋滞から抜け出し、あとは順調かと思った矢先、今度は四国・高松道の大野原IC~川之江JCT間でまたまた事故による渋滞にかかりました。これがGWの怖さだと思いました。通行量が多い分、その確率も当然、増すわけですが通行車両に与える損害は甚大です。そのことを考えると事故当事者の責任は重大だと思うのです。このようなとき、いつも思うのですが、事故の検分を1分1秒でも早く終了させる簡易的な措置はないものでしょうか。

 それでも通行止めにならなくてよかったと思いながら、のいち動物公園に着いたのは午後1時半頃でした。こちらは県立の動物園で広さも十分なのですが、動物園を代表するような、ゾウやライオン、トラなどの猛獣類はいません。その分、気のせいか、いわゆるあの動物園特有の動物臭もなかったような気がしました。入園料は、公立の動物園だけあって460円と低料金です。園内は動物の住む地域に分かれて各ゾーンが設けられていますが、一番感心したのが、地上2階、地下1階の全天候型のジャングルミュージアムでした。淡水の大型魚類も展示されていて、動物園と水族館が合体した感じです。
実はナビをセットするまで、この動物園の名称を「いのち動物公園」と思っていました。いのちの大切さを教える動物園なんだな、と安易に解釈していましたが、野市(のいち)という地名からきているのだとわかったのはその時です。それでもキリン、チンパンジー、レッサーパンダ、ペンギン、メガネザル、ナマケモノ、カワウソ、アシカ、ビーバー、リス、フラミンゴなどもいて十分楽しめます。一番のウリは、HPでも紹介されている鳥、ハシビロコウではないでしょうか。じっと見ていてもピクリとも動きません。 

こうして動物園を堪能し出発したのが、夕方の4時半ごろでした。四万十市までは約130㎞、随分な距離ですが、現在は高知道が四万十中央まで通じているのでそれほど時間はかかりませんし、途中から見える海岸線は爽快な気分にさせてくれます。こうして午後7時過ぎに四万十市に入り、事前に調べておいた四万十料理のお店に車を進めました。路地に入ったところにあるはずでしたが、見当たりません。近所の人に訊ねるとそのお店は無くなったとのこと、本当にがっかりでした。路上の看板を見ながらクルマを走らせて、何軒かのお店を見つけましたがどこもいっぱいでした。そこでとりあえずホテルにチェックインしフロントで確かな情報を得ることにしました。
 
フロントで、ホテル隣りにいいお店があり、午後8時15分がラストオーダ-ということを聞いてすぐに向かいましたが、行列ができていて今日の受付は終了させていただきました、とのことでした。今日は何とついていないことだろうと少し落ち込みましたが、気を取り直し、それならばと手分けしてパンフレットを見ながら空いているお店を電話で探すことにしました。どこもいっぱいでしたが、ある店から空いていそうなお店を紹介してもらいました。そこは飲み屋街の中にある、まさしく居酒屋でした。一品料理での注文ですが、味はなかなかのものでした。めずらしい四万十の旬の食材で、興味深い説明もあって楽しくお腹を満たすことができました。
明日はいよいよ四万十川です。(つづく)



頭デッカチのハシビロコウ ピクリとも動きません。 名前の由来は、クチバシの広いコウノトリの仲間
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ボタンと天空の橋

2014-04-29 22:53:45 | 観光名所

大根島・由志園の牡丹庭園 島根県松江市八束町「大根島」は日本一のボタン苗の産地

大根島のボタン 4月27日(日)
昨年、大根島の由志園で買ったボタン(品種=八千代椿)が見事に開花したので、調子に乗って、今年も買いに行こうと思いました。朝8時に自宅を出発、由志園には11時頃に到着しました。相当な混雑を予想していましたが、意外なことに駐車場まで渋滞にあうことなくスムーズに到着することができました。
当日の予定ですが、由志園でボタンを見た後、フォーゲルパークを予定していましたが、米子自動車道から見た、雪を頂く大山(だいせん)伯耆富士があまりにも素晴らしくて、帰りは溝口ICから大山の桝水原経由で、大山蒜山スカイラインを通って蒜山に至るコースに急遽変更することにしました。
当日は天気も最高で、青い空に気温も高く最高の観光日和でした。入園口の周辺にはたくさんのボタンの販売店が並び、購買意欲を掻き立てられますが、ここはじっと我慢し店内に。入園券を買って庭園内に入ると、色とりどりの素晴らしいボタンが迎えてくれます。また、目の覚めるようなカエデの若葉と、鮮烈なツツジの赤、は何とも言えません。

ボタンは、色や形もさまざまで見ていて飽きません。独特の甘い香りが気分を清々しくさせてくれます。そして庭園内にあるボタンのお店。おばちゃんの巧みな誘導(?)により結局3株も買ってしまいました。値段もピンからキリまでいろいろですが、鉢植えの株の大きいものは1万円以上もします。ただ、花が終わっているものは、随分値切ることもできるようです。同じ店で買うことはいいことだと思います。来年、立派に花を咲かせることができたら、もう少し種類を増やしてみたいとも思いました。

帰りは同じコースを帰りますが、気になったのが、ベタ踏み坂(江島大橋)、境港の鳥取県から大根島の島根県との県境にかかる大きな橋です。以前から急な坂とは思っていましたが、最近のTVのCMで一躍、知られるようになりました。あのCMの橋がこの橋と気付いたのが、今日見た「ベタ踏み坂無料臨時駐車場」の看板でした。専用の駐車場まであるとは驚きでしたが、確かに橋周辺に多くの観光客らしき人の姿がありました。橋を通っているときは特別、急な坂とは思えませんが、遠目に見るとそのすごさがよくわかります。

帰りに出雲そばのおいしい店で一息入れた後、溝口ICから雪渓の残る大山蒜山スカイラインを通り、若葉が芽吹き始めたブナ林を抜けて帰途につきました。今週末のGW期間中はさぞ、多くの人で賑わうことでしょう。



江島橋は新しい観光名所 天に届くかのような急こう配の橋は、まるで登り竜のよう
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

岡山県 桜の名所を巡る 平成26年4月6日(日)

2014-04-09 23:29:48 | 観光名所

4月2日の夕刻 夕陽があたる井原堤

お花見、最後の週末と思われる4月6日の日曜日、家族で市内の井原堤(岡山県の桜の名所、2キロ続く桜のトンネルは圧巻)を散策し、その後知り合いに教えてもらった倉敷市の種松山公園西園地に行ってみることにしました。
まず井原堤です。桜橋公園では、備中神楽、傘踊りなども行われ大勢いの人で賑わっていました。駐車場、臨時駐車場はどこもいっぱいで苦労しましたが、一般の人はほとんど知らない河原にスペースを確保してある臨時の駐車場に何とか停めることができました。

残念ながら、見ごろはすでに過ぎており、道路は散った花弁が舞っていました。当日の天気は午後から晴れとなっていましたが、気温は低くて風も冷たく、お弁当を広げるには少々寒々しい感じでした。それにも負けず河原の遊歩道ではあちこちにその姿が見えました。河原の中央部に密度はそれほどではありませんが菜の花も咲いていて、被写体としてはなかなかのものでした。

井原でも町でよく海外研修生・実習生を見ますが、今日のこの井原堤でもタイ(衣装からそのよう判断しました)からの実習生と思われる男女の団体が華やかな民族衣装を着て写真を撮りあっていました。

次に向かったのが、倉敷の種松山公園西園地です。ナビをセットしようと思いましたが登録されておらず、とりあえず倉敷市福田町福田でセットし、近くまで行けば案内板が出ているだろうと安易に出発しました。ナビが「音声案内を終了します」とアナウンスしてもそこは、まったくの住宅地の中。近くには違いないと、とにかく山方面に車を走らせると、やがて細い山道になりました。引き返そうかどうしようかと迷いながら進むと「←種松山」という手書きの案内板が目にとまりました。ほっとしながら山道を進むと、桜で埋まっている山が視界に入ってきました。「すごい!」感動ものでした。今までどちらかというとフラットな桜並木しか見てこなかったので、山が桜というイメージの種松山には驚きがありました。

近くにあった駐車場から見る桜、午後からブルー一色となった空とのコントラストは申し分のない被写体となりました。周辺には池や、日本庭園もあり、山の頂上付近からは瀬戸内海や水島工業地帯も見渡せ、その眺望は素晴らしいものです。道路は一方通行になっており、途中の坂道には車がびっしりと道路脇に駐車をしていました。

頂上付近には、「冒険の森」という、いくつもすべり台などの遊具がある公園があり、多くのファミリーで賑わっていました。種松山公園西園地、県内にはまだまだ知らない桜の名所があるものだと感心し、来年はまだ行ったことのない、名所を訪ねて再発見してみたい、そう思いました。



種松山公園西園地 桜の季節、山が薄いピンクで埋まる
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雨の京都 3月30日(日)

2014-04-05 21:55:01 | 観光名所
前回のつづき (詳細画像 =京都の春を訪ねて=は こちら

雨に煙る京都御苑

せっかく新幹線代を払うのなら一泊しようと、実は予定の2週間前からビジネスホテルを予約していました。京都市内ならよかったのですが、当然この時期はどこも空いていません。京都がだめなら大阪はどうかも思いましたが、大阪もいっぱいで、次に大津はというとこちらもいっぱい、結局、空いていたのは新快速で35分先の近江八幡でした。翌日の朝、出かけに一緒になった名古屋からのご夫婦、こちらもまったく同じことを言われていました。

当日の天気、予報では朝から雨でしたが幸いにもまだ降っていませんでした。いったん京都駅に出た後、市営地下鉄で京都御苑北側の近衛邸跡の枝垂れ桜を見に行くことにしました。今出川で降りてフォームから階段を上がり地上に出ると、なんと土砂降りの雨でした。これで今日の桜見物の意欲はまったく無くなってしまいました。しかしせっかくここまで来たので見るだけ見て帰ろうと思いました。



近衛邸跡の枝垂れ桜

案内図をもとに進むと、見事な枝垂れ桜がなん本もあり、ほぼ満開の状態でした。このような天気の中でも、三脚を立てて撮影するカメラマンの姿がありました。こちらは初めてでしたが、想像以上に大きくて素晴らしい枝垂れに感動です。これで天気がよければ絶好の被写体なのにと残念に思いました。色も濃い目のピンク系もあってなかなか絵になります。ソメイヨシノのはちきれんばかりの美しさも豪華で魅力的ですが、枝垂れ桜の垂れ下がるさまは優雅で繊細、京都という町によく似合い魅かれるところがあります。

雨はいっこうに止むどころか、まずますはげしくなっているようです。散策路は、川のように雨水が流れ歩行を中断させます。おまけに靴の中にも雨水が入って何とも気持ちの悪いこと。傘をさしながら、片手でカメラを持っているので、撮影もぴたっと決まりません。それでも何とか撮り終えて京都御苑をあとにしました。

次はどこに行こうかと思いましたが、頭に浮かんだのが大徳寺です。以前、僧侶が日本傘をさして歩く姿を偶然撮影でき、とても気に入った写真が撮れたことを思い出したのです。雨に濡れる石畳も絵になるかもしれないと少しだけ期待もありました。地下鉄で北大路まで行ってあとはタクシーを拾うことにしました。相変わらず雨は止む気配はありません。大徳寺では、なかなか絵になる被写体も見つからず、そこで日本庭園で有名な、大仙院を訪ねて見ようと思いました。大徳寺の塔頭は22あるそうですが、そのうち訪ねたことがあるのは何年か前にお茶の関係で、孤篷庵(こほうあん)だけでした。といっても塔頭の中で公開されているのはわずか4か院だけだそうです。

受付で、「カメラをバックか袋に閉まってください。むずかしいようであればこちらでお預かりします」と依頼がありました。「国宝の建物なので申し訳ありません」ということでカメラを預け、順路にしたがって進むと、案内担当の人が説明をしてくれました。襖絵はすべて複製画だそうです。それでも90年くらい経っているのでそれなりに色が劣化し、いわれなければわかりません。以前NHKのBSで放送していた「日本庭園の旅」は私がとても好きな番組でした。この番組で紹介された大仙院はよく覚えています。深山幽谷蓬莱山の滝から流れだした水はやがて大河となり、大海に出るという流れですが、庭園は本殿をぐるりと取り囲むように表現されています。

説明を受けているとき、このお寺の歴史を語っていると思ったら、後半いつのまにか住職の本の話になっていました。こちらの住職は尾崎宗園といい、いくつも本を出している有名な方のようです。せっかくなので記念に色紙を1枚買って帰ることにしました。今買うと、色紙に住職のサインがもらえるとのことでした。気さくな住職にサインをいただいて大徳寺をあとにしました。
その後も雨はいっこうに止む気配もなく、残念ながら今日の京都見物はここで断念することにしました。しかし今回の旅行、前日が晴れてくれたのでほんとによかった。それがせめてもの救いでした。次は秋の紅葉の季節にまた来たいと思います。(おわり)



大徳寺 松葉のしずく
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする