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100km歩こうよ♪大会 in 摩周・屈斜路 2019  ④

2019-07-13 23:59:59 | 大雑把に大会(RUN&WALK)

 

早いものでもう100km大会から1週間が経ちました。

先週の土曜日の今頃はどこを歩いていたのやら。

おそらく7CP摩周湖下りを目指し、闇の中を歩いていたのでは。

 

今まで一番長距離を歩いたのが今年の5月の「優駿と桜ロード50km」。

50kmから先は未知の世界未知の領域となるのですが、

4CP 900草原(おそばがでたところ)で48.8km、

5CP ピュアフィールド風曜日は61.5kmと記録を更新中で、

私の脚は足腰はどうなっているのかというと、これが快調で痛いところはどこもなし。

太腿もふくらはぎも健全、中殿筋・股関節も問題なく、膝も傷む気配すらない。

心配をしていた肉刺も発生せず、疲れているという実感もなく、気分も軽く、

隠れた不安といえば足底筋膜炎及び足裏がどこまで持つかだけれど、

とりあえず5CPまでは頑張ってくれている。

 

日没後は一人歩きは原則禁止となっていて、

私のようにソロ参加者はだれかと組んで歩かなければならない。

ソロ同士だったり、どこかのグループに混ぜてもらったり。

 

3CP 道の駅摩周温泉から私の前後は近距離では人が見当たらず、

5CPに向かう道では人影すらない。

これはこの先単独で歩かなければならないかもと覚悟したのですが、

運よく僥倖のかたまりというか、

5CPに同伴者待ちの単独男性が控えていて、この方とペアを組んでこの先摩周湖を目指すことに。

 

確かにこの方、最栄利別休憩所でも900草原でも見かけている。

5分出発時間がずれると400mは距離が離れるので、

私が時折遠くに見かけていた小さな点のような後姿はこの方で、

5分~10分のズレでお互い歩いていたのでしょうね。

 

道道52号線屈斜路湖摩周湖畔線を6CP摩周第一展望台~7CP摩周湖下り、

そのあと一気に8CP川湯駅前交流センターまで下るのですが、

この区間が最大の難関で高低差486mが待っている。

普段元気な時でもこの高低差を歩く(距離にして20km以上)のはきついのに、

朝から延々60kmも歩いてきたこの脚このカラダで越えなければならない。

おまけに真っ暗闇。

 

灯りのない真っ暗闇を歩くことなんてまずない。

去年のブラックアウト大停電のときは外に給水に行ったけれど、

それでもどこからか懐中電灯の灯りの輪が見えていた。

 

さきほど僥倖と書きましたが、

私と組んでくれたこの男性(雰囲気はカビゴン、でも実はメガカメックス的な)、

何度もこの100km歩こうよや空知100kmを完歩されている方で、

知識と記憶と装備が万全、用意周到、まさに渡りに船。ありがたい。

 

私はヘッドライトと予備に用意していたネックライトの装備だったのですが、

この方のヘッドライトは桁違いに明るく、

ザックにも数個LEDライト、腕にも巻くタイプのライトを装備。

 

歩き始めてすぐ霧が出て来たかとおもうと、あっという間に濃霧になり、

視界10mもなかったのでは。

道路の真ん中の白線は見えるけれど、反対車線側は霧の壁でライトを当てなければ何も見えない状態。

私の装備のライトだけでは足元しか見えなかったのでは。

 

さらに。

7CPを越えたあたりでおもむろに最終兵器というか、

とてつもなく明るい、光を発するビームのような懐中電灯が登場。

あまりの明るさに「それは何ルーメンあるのですか?」と訊いたところ、

「20000ルーメンはあります」と返ってきた。

濃霧が蓋をした闇の中を光の筋が射すのよ。あれはすごかった。

この下りのぐるぐるヘアピンカーブの後に来る延々と続く直線が気分的に苦手ならしく(間違って解釈していたらごめんなさい)、

見渡せるようにこの懐中電灯を持ち込んでいるそうで、

そんなこと知らずに一緒にペアを組んでもらった私はなんてラッキーだったか。

よく響くクマ鈴にホイッスル、訊ねなかったけれクマスプレーも持っていたのかもしれない。

 

さらに素晴らしい記憶力で、この先の道の状況を次々とナビしてくれる。

実際5時間近くこの方と歩いていたはずなのだけれど、

感覚的にいうと1時間も歩いていないような感じで、

これって疲労と脳内さまざまな物質大発生でいっちゃっていたのでしょうか。

 

私ね、実はこの夜のために星座の勉強をして行ったんです。

角幡さんのように真っ暗闇の中星座を見ながら歩こうと。

が、星座も何も、数m先すら見えない濃霧! 濃霧の蓋!

♪ 霧に抱かれて静かに眠る 星も見えない摩周湖の夜 は本当だった。

 

怖かったのが後ろを振り返ったとき。

前方は二人のライトで(実際私は1人分にも満たなかったけれど)照らされているけれど、

後ろを振り返ると真っ暗で、瞬間ずどんと暗幕を被されたというか、

夜の闇の底の底、墨汁に顔を突っ込んだらこんな暗さのなるのか、世界はここまで黒いのか、

この大会に参加しなければわからない夜の闇の深さでした。

 

さらに続く。

 



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