昨日、待望の古本を開けてみたら臭くてたまりませんなんてことを、ちらっと書きました。
これです。ジョセフィン・テイの時の娘。
リチャード三世の肖像画のやつが来ると思っていたら、ロンドン塔のほうがきた。
ちょっと残念だったけど、もっと最大級に残念だったのが、強烈にこの本臭い。
図書館の本や古本はよく手にしているけれど、こんなに臭くて読むのがツラい本は初めて。
状態がわりといいだけに、かなり悔しい。
悔しいので、まずは除菌のウェットティッシュで表紙や天地、小口を丁寧に拭き、
(あ、これは臭くなくてもよくやってますが)
それからページと同じ大きさに切った新聞紙を何枚も何枚も挟んでみた。
うまくいけば消臭できるんでないかという、安上がりで即戦、身近な消臭作戦に出てみたのですが。
カットした新聞紙の大きさもなぜかまちまちで、ページ内におさまるのもあれば、
はみ出してしまってるのも多々。ひどい切り方に性格が現れる(笑)。まあ効き目には関係ないでしょう。
ページ数ではなく枚数でいくと、3,4枚に新聞一枚ぐらいの割合。
これをさらに新聞紙で包んで、
一晩おいてみた。
さぁ、どうなったか。臭いは消えたか、効き目はあったか。
まるっきり効き目が無いわけではないのはわかった。
本に鼻先をくっつけふんふん臭いを嗅いでみたら、薄まっているのね。
数日続ければかなり臭いがとれるのではないかと喜び、ぺらぺらと読み始めたら。
面白い。面白くて面白くて久しぶりのわくわくよ。
なのに、なんだか目が沁みる。喉が痛い。鼻の奥も痛い。し、刺激臭を発してる!
目が、目がぁ。
洗濯ネットに入れ、物干し竿に吊るし、半日ベランダに放置。
結局、新しい本を書店で買ってきてしまいました。
だってね、まだ100ページも読んでないけれど、かなり上位に位置を占めることになりそうな予感がするのよ。
臭いや刺激臭がとれるまでなんて待てないっ。待てども待てどもクサくて痛いままかもしれない。
それに表紙はリチャードさんだし。
この「時の娘」は1951年に発表され、日本では1953年に刊行、その後改訳で発行。
ロンドン塔の表紙の本は奥付を見ると、1977年6月30日発行、1995年3月15日 20刷。18年前だ。
リチャード三世の表紙の本は、2013年2月20日 26刷。
だから帯に昨日載せた遺骨のことが書いてあるのね。
そのリチャード三世ですが、発掘した骨で顔を復元した動画を見つけました。
解説でも言ってますが、若い。肖像画はどうみても若い王には見えない。
動画の中に出てくる眼鏡をかけた男性は、リチャード三世の子孫です。
思わず「似てる!」と声が出てしまったのですが、どうでしょ、似せたとも考えられますが。
この男性の唇と肖像画の唇、似てるかも。
この臭いほうの本、どうしましょ。
キムコとかノンスメルなんて思いついたりして。密封できる容器に本と一緒にいれておいたら臭いとれないかな。
新しい本は読む用にして、古い本はラインや折り目、書き込みを遠慮なく入れる用にしたい。
もしもこの臭さと痛さを体感したいという方がいらっしゃれば差し上げますが(笑)。
いえ、健康に悪そうなのでやめにしましょう。