さてさて。
なかなかチャンスがなくて読めなかった本。
チャンスがなくて、じゃないか。
いくらでも買う機会はあったのに、手にとっては置いていた本。
文庫の上下になっても買う決心がつかなかった本。
結構ぽんぽん買うくせに渋る時はとことん渋ちんになる性格です。
「梟」でも「ノブオ」←誰?でもなく、
のぼうの城 和田竜 著 です。
これね、縁が薄いと思ってたんですけど、一気にどどんとぶっといご縁の糸を引き抜かれまして。
呼ばれましたわ。
図書館でね、ふと思いついたんです。
だいたい作者名なんて覚えているはずないんですけど、
結構「ま行」から後ろの棚をちょろちょろする傾向強いんですわ、私。
で、ひょっこりこれを見つけた。
というかそのとき書架にあったこと自体すごいかと。
先日は宮部さん一冊も在庫ありませんでしたから。
で、運よく予約なしでこの「のぼうの城」を借りれたわけです。
ちなみにこの「のぼうの城」の「のぼう」とは「でくの坊」のマイナスでくです。
でね、これが面白いのよ、ぐんぐんなのよ。
でもね、ほら、時代物って登場人物が難しいじゃないですか。
はっつぁんや親分さんなら覚えやすいですけど、
大谷刑部少輔吉継とか正木丹波守利英とかぞろぞろでてきてござんなさいな、
おまけに地名も難しいし、石田勢、成田勢、両方把握しなきゃならんでして。
決断いたしました。
これは図書館本ではあきまへん。買おう。手許に置いてじっくり読もうと。
ページで言うと146ページでしょか(笑)、ここでいったん本を置きまして。
アマゾンクリッククリックっ。
109円プラス送料250円の本なのですが、中古の新品がきましたわ。
装丁に少々擦り傷があるだけ。
ほら、角と縁の一部だけ。あと帯がついていなかったか。
中は誰も開いたあとがないぱりっぱり。
わかります?自分で力をこめて丁寧に開く。
ピアノの楽譜もそうよね。
厚ければ厚いほど丁寧に真ん中から割るように手の平の重みで開かないと、
譜面台の上でぱらぱら大変なことになったりします。
いやぁ、いいわ、この感触。
写し忘れましたけど、栞なんて丸まってプレスしたての紐でしたから。
これが109円。計359円でいいの?
で。
(爆)。
しっかりノートに書き込んでわからんちんにならぬよう、読み込みましたわ(笑)。
いやぁ、面白かったですわ。
ただね、これは和田さん石田三成誰のせいでもないことなのですが、
水攻めのシーンが震災の津波を思い起こさせましてね、
映画化どうするんでしょう。別なのは誰だってわかることなのですが、
やはりこのシーンは震災・被災された方々のことを思うと酷いと思いますし、でもこれは史実ですし。
で。
忍城検索で見つけた本がありまして。
こちらは図書館で予約をいれ取り寄せてもらいました。
今読んでますけど、「のぼうの城」と全然違うっ。
のぼう様からして違うし、こちらは小説ですわ。
じゃあむこうはなんだったのよなんですけど、向こうは脳内活劇小説?
のめりこむ面白さといいますか、こういうのってなんて表現すればいいの?
スペクタル本?わかりまへん。
まだというか、さっき館林城が落城したところです。
まぁ史実は曲げられませんけど、あとは書き手によって語られる部分ですから。
うまく「のぼう様」キャラから長親に切り替えができんのですが、暫時、暫時。
なんか洗脳されている?
また途中で置いて、アマゾンクリッククリックになったりして。
血液の在庫状況です。週明けどうなっているのか気になるところです。