写真は、硯山県の高速道路から降りて10分ほどの道路にて。(2004年10月撮影)。「中国稼依辣椒(とうがらし)城」へと続く道には、山積みのとうがらしがいっぱい。この鎮だけで300戸はいるという唐辛子農家が少しでも有利に売りさばきたいと、商人が通るのを待っているのを鋭い目つきで待っていた。
【中国西南地域最大のとうがらし専門市場】
さらに省外への流通を目指して、硯山県を通る高速道路(遠く広州からベトナムへと続き、北上しては昆明へと続く道)のターミナル近くに2002年には、今までの市場を改装して4.7ヘクタールの唐辛子卸売市場「中国稼依辣椒(とうがらし)城」を開設、今や中国西南地域最大の唐辛子の集散基地となっています。現在、雲南の90%以上の小とうがらしがここを通過して国内外へと渡っているそうです。
ちなみに2003年に硯山県の地を訪れた時には、自慢の唐辛子を山積みにして、買い付けにくる商人を待つ多くの農民の姿が道路脇に延々と続いていました。唐辛子城からあぶれた自由市場だったのかもしれません。
さて、この「城」、今や湖南、広東、福建、と当地のとうがらし商40数戸が取引に参加し、彼らの手を経て、ブラジル、アメリカのサンフランシスコ、ロサンゼルス、カリフォルニアの人々の口に届いているとか。(まだ雲南では色の鮮やかさを保った状態での乾燥技術や、安定して需要に応えられる生産量などの点で日本の要求には応えられていないそうです。)
日本の輸入とうがらしの90%以上が中国産。その多くは貴州や湖南省産なのですがいつかは知らないうちに、日本で文山の自慢の唐辛子を口にする日も来るかもしれませんね。
*「唐辛子」は調べると奥が深い食品でして、長くなっております。もうしばらくお付き合いください。とうがらしは意外と、まだまだ未知の植物なのですね。なぜ、辛いものと辛くないものができるのか、大きいもの、小さいもの、しわしわのもの、とそもそも分類学的にも見解が分かれているようです。
一番の消費国はなんと、中国でもインドでも韓国でもなく、ハンガリーなんです。ピーマン系の俗に言う「パプリカ」なので、日本人の感覚では「唐辛子じゃないでしょ」と思うのですが、FAO(国連食料農業機関)の統計では少なくとも、そのように分類されています。ちなみにとうがらし文化を奥深さが分かる本として、以下の本がおすすめです。
・アマール・ナージ『とうがらしの文化誌』晶文社、1992年
・山本紀夫編『とうがらし讃歌』八坂書房、2010年
【中国西南地域最大のとうがらし専門市場】
さらに省外への流通を目指して、硯山県を通る高速道路(遠く広州からベトナムへと続き、北上しては昆明へと続く道)のターミナル近くに2002年には、今までの市場を改装して4.7ヘクタールの唐辛子卸売市場「中国稼依辣椒(とうがらし)城」を開設、今や中国西南地域最大の唐辛子の集散基地となっています。現在、雲南の90%以上の小とうがらしがここを通過して国内外へと渡っているそうです。
ちなみに2003年に硯山県の地を訪れた時には、自慢の唐辛子を山積みにして、買い付けにくる商人を待つ多くの農民の姿が道路脇に延々と続いていました。唐辛子城からあぶれた自由市場だったのかもしれません。
さて、この「城」、今や湖南、広東、福建、と当地のとうがらし商40数戸が取引に参加し、彼らの手を経て、ブラジル、アメリカのサンフランシスコ、ロサンゼルス、カリフォルニアの人々の口に届いているとか。(まだ雲南では色の鮮やかさを保った状態での乾燥技術や、安定して需要に応えられる生産量などの点で日本の要求には応えられていないそうです。)
日本の輸入とうがらしの90%以上が中国産。その多くは貴州や湖南省産なのですがいつかは知らないうちに、日本で文山の自慢の唐辛子を口にする日も来るかもしれませんね。
*「唐辛子」は調べると奥が深い食品でして、長くなっております。もうしばらくお付き合いください。とうがらしは意外と、まだまだ未知の植物なのですね。なぜ、辛いものと辛くないものができるのか、大きいもの、小さいもの、しわしわのもの、とそもそも分類学的にも見解が分かれているようです。
一番の消費国はなんと、中国でもインドでも韓国でもなく、ハンガリーなんです。ピーマン系の俗に言う「パプリカ」なので、日本人の感覚では「唐辛子じゃないでしょ」と思うのですが、FAO(国連食料農業機関)の統計では少なくとも、そのように分類されています。ちなみにとうがらし文化を奥深さが分かる本として、以下の本がおすすめです。
・アマール・ナージ『とうがらしの文化誌』晶文社、1992年
・山本紀夫編『とうがらし讃歌』八坂書房、2010年
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