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スペインとポルトガル49 トマトのジャムにうなる!

2022-04-02 18:10:39 | Weblog
写真は前回に引き続きデジャネイロ市場にて。魚市場の方々はとてもフレンドリー。
 右奥に見えるのがポルトガル産ワイン、チーズ、ジャム、はちみつのお店。ジャムなどを買ったのだが、小口客は相手にしていないのか、なんとなく客あしらいが厳しめだった。

【デジャネイロ市場でお土産を買う】
 リスボンのデジャネイロ市場はあきらかに魚が中心ではあるものの、ほかに野菜や果物、肉屋、ジャム、チーズ、ハム・ソーセージの専門店、インド系の人が売り子をしているスパイス専門店などもありました。

写真上は手の握りこぶしのような大きさのマッシュルーム。写真下は直径10センチは軽く超えるシイタケと紫色の皮がついたかぶ。ほかにもとうもろこしやにんじんなど紫色系の野菜を見かけた。野菜の種類は、エヴォラと変わらなかった。


 なかでもさすがスイーツの国だけあって、市場で買ったジャムは今でも我が家で大人気。とくにトマトのジャムは大当たりです。
 トマトって甘くないんじゃないの? とお思いの方もおられるかもしれませんが、癖のない上品な果物の甘さがあり、トマト本来の旨味成分のせいかバターなどの乳製品とよく合うのです。パンに載せるとパクパクといくらでも食べられます。
 じつはエヴォラのポサーダの朝食会場にたくさんのジャムが並んでいて、一つ一つ吟味して、娘が当たりをつけていたのが「TOMATE」のジャムでした。
 市場にあったのはリスボン「ドセダビーナ(Doce da Bina)」社のもの。家族の健康のために公務員だった方が手作りして、それが高じて興した会社だけあって、作り方は実にシンプルです。香料などは一切使わず、煮詰めたり炒めたりしていただく種類のトマトをつかい、シナモンと砂糖とレモンの皮で煮詰めただけ。家で作るジャムのようなやさしいおいしさなのです。

 ラベルにはリスボン周辺のトマトを使って作られていることが書かれていました。リスボン産のトマトは有名らしく、イシイのミートボールでおなじみの石井食品もソースに使っているそうで、石井食品の社員のレポートによると加工すると甘味と酸味に優れたトマトなんだとか。
https://www.ishiifood.co.jp/sanchireport46.php

 日本ではトマトの加工品といえば、ジュースかケチャップといった塩味系が普通ですが、いずれ日本でも甘味系のベクトルが働いて、トマトのジャムがスーパーに並ぶ日が来るかもしれません。いや、来るといいなあ。
(今のところ、三浦屋、成城石井、KALDIなど輸入食品に強い店でも、見当たりませんでした。インターネットで調べても日本ではポルトガルのジャムを扱っているところは見つかりません。ただシチリア産などは入手可能なようです。)

※いつの間にか梅は散り、桜も終わりつつあります。春は気が上がりやすいので、深呼吸するなど、意識してお休みの瞬間をつくるといいようです。
 来週の更新はお休みします。
コメント
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