雲南、見たり聞いたり感じたり

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雲南の豆腐①

2010-03-07 10:38:03 | Weblog
写真は2006年8月5日に突然、「消失」してしまった昆明随一の賑わいと規模を誇った「華昌市場」。市政府が出した取り壊しを告げる布告の日付はその3日前の8月2日。急な布告に慣れた市民も、さすがにこれには驚いた。
撮影したのは8月7日。通る人は皆、一様に驚き、呆然としていた。その後、跡地には高級マンションが建設された。

【市場の人気モノ】
この5年、雲南政府は躍起になって農貿市場と呼ばれる、野菜や肉などを一同に集めて市民が気軽に売り買いする市場を閉鎖しては、一小間当たりの値段を上げてリニューアルオープンしていますが、

(汚い、不潔、政府の統制が効かない、の3拍子に業を煮やし、「北京、上海に学べ」と、雲南省政府が音頭をとって、2006年から昆明にある185カ所の農貿市場を‘消失’つまり取り壊しました。その後、現在までにリニューアルされた‘清潔な’市場は38カ所のみ。10キロ以内に一カ所も市場がない地区が続出し、市民は大変な不便を強いられています〈2009.12.22.『春城晩報』〉。私が日夜、通った市場も然り。近所の小さな雑貨屋風コンビニエンスストアでは、すべての鮮度が不満足で値段も割高。市場のためにバスを乗り継ぐ人もいるほど。2009年7月には省政府は「4年で省内に農貿市場を1000カ所建設します」と宣言しなければ収まらない事態となりました。しかし元の市場があった場所には、すでに不動産デベロッパーによって、高層マンションが建てられてしまっています。一体、土地はどうするのか、と素朴に疑問です。)

 そんな中でも、雲南市民の日々に欠かせないのが、米線と豆腐屋さんです。なかでも豆腐は鮮度が命。

 ましてや前回、ヤン・リーピンさんの美容の秘訣に「毎日の豆乳」があったように、中国の朝食に、できたての豆乳、豆腐はかかせません。(出来たては確実に味が2割増している気がします。)

 スティックパン(油条)とアツアツの豆乳、アツアツおぼろ豆腐の上に刻みネギ、ニラ、刻み落花生、ラー油などをコッテリのせた「豆腐脳」などは寒い北方由来の朝食ですが、雲南でも、あまり載せないあっさり風の食べ方で人気の一品です。

 今回からは、雲南の豆腐屋の様子と豆腐の特徴、雲南特産の「石屏豆腐」「焼豆腐」「黄豆腐」「豆腐皮」、日本人ならおそらく一度は引いてしまう「毛豆腐」などの数々をご紹介しましょう。

*今回から新シリーズです。みなさん、ご意見、ご感想をどしどしお寄せください。
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