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偽装食品の見分け方11

2007-10-12 13:40:58 | Weblog
このシリーズ、長くなってしまいました。調べれば調べるほどいろいろと出てきてしまうのです。これではきりがないので「安心肉チェーン」店の話を終えたら、雲南のもうちょっと楽しい話題にしようと考えています。語り尽くせないものは、『現代思想11月号』(青土社)に載せていただくことになりました。今まで連載した話題も大幅加筆しました。よろしかったら発売は11月初頭のようですので、読んでみてください。(以上、宣伝でした)

写真は羅丈村の農貿市場の入口
【安心肉チェーン店 開業】
 一年の準備期間を経て、二〇〇四年一一月中旬、まずは羅丈村農貿市場に‘滇中楽’が開店した。だが、翌日には市場内の他の肉店主全員に‘滇中楽’前で座り込みをされ営業を阻止されたため、あっけなく閉店となった。

 数日後には、羅丈村に近い江東農貿市場へと進出。だがやはり開店して数時間後に、他の肉店主らに買い物客が新店に行かないようにと三輪自転車でバリケードを築かれる事態となった。すぐに通報で駆けつけた警察官が自転車を強制撤去したが、その日は‘滇中楽’も仕事にならなかった。翌朝は妨害もなく、昼前には豚一頭分をすべて売り切る。一方、他店は閑古鳥が鳴いていたという。

 さらに一二月中旬には王旗営蔬菜卸売市場へも出店した。今度も三〇余名の肉店関係者に囲まれ、営業を一時中断する事態となった。昼食時に囲みは自然となくなったが、午後一時に「今、台でさばいた肉を売り切ったら、以後は、二度と売らない」との約束を結ばされ、その後、しばらく営業できなくなってしまった。

 これらは地元新聞の報ずるところによると、チェーン店の肉質が良好な上、値段が安かったことに原因がある。チェーン店が進出すると、客をみんな持って行かれるので、長年、営んでいた肉店がまったく仕事にならなくなってしまう。直販チェーン店という、今までとは違ったシステムが突然、現れたため、市場が混乱に陥ったのだ。
コメント
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