復活祭を明日にして、ご馳走作りが早朝から。私が8時に起きたときにはもうすでに大鍋いっぱいのサルマーレが包まれていました。サルマーレとは、こちらの定番ロールキャベツ。ミンチ肉+タマネギみじん切り+お米を、今日はやわらかくしたキャベツの葉っぱで巻いてありました。
いつものように乾燥ハーブを敷き詰めた大鍋に、ローリエ・黒胡椒粒、赤いトマトペーストを混ぜ込み、煮込むこと4時間!
お昼にはさっそくいただきました。これっておせち料理を大晦日に食べるみたい?軟らかく口の中でとろけるようです。サルマーレ、美味しいです。お姑さんはしきたりに従って、明日になってから食べるそうです。
午前中に料理を仕込んでおいて、午後からはコゾナックとパスカ作り。いずれの生地にもレモンの皮の摩り下ろしたのが混ぜてあるのでとってもいい香り。「良イ、レモンノ香リガ、シマスネ。」とルーマニア語で言いかけて、止まりました。果物などは通常複数形で扱います。レモンの複数形、「l」と「r」をうまく言い分けられないと、とんでもない意味になってしまうのです!
生地作りも仕込むのもお姑さん。私は「砂糖」と言われれば砂糖を取り出すし、「バター」と言われればバターを手元に運ぶ係兼洗い場担当。とても手際よいのでまったく出番ありません。
生地を伸ばし、カカオペーストを塗り、その上にジェリーを散らしてくるくる巻き上げます。
これを2本作っておいて、縄状にくぐらせ、丸いケーキ型に運びます。少し大きいので今日は平らなホーロー鍋を使っています。
さらに上に溶き卵を塗って、オーブンへ。
大きなオーブン大活躍です。
パスカは同じ生地を使っていますが、真ん中にブルンザ(白チーズ)と卵を溶いたものを重ねます。生地で十字架を作るのも復活祭の習慣です。
30センチ四方以上のパスカが2台、コゾナックも2個、焼きあがりました。サルマーレも大鍋にいっぱい。
「ダン(=マイダーリンの名前)ハ行ッテシマウシ、ヒロコモ明日カラ居ナクナル、コンナニ作ッテ誰ガ食ベルンダロウネェ。」と言いながらも、習慣に従ってご馳走作りは進みました。
お姑さん、ワインも卵(色づけされたイースターエッグ)も、パスカもサルマーレもお弁当箱に詰めてくださいました。私は明日からフランス遠征。すぐに選手村入りします。選手村のダイニングで、Paşte Fericit !! (=Happy Easter )、 ルーマニア料理を披露するのもいいかも?もちろん「お姑さん作」と銘打っておきます!
コゾナックの作り方はこちらにも。
昨年のパスカはこちらから。
thank you for your one click
同じ復活祭でも、東西によって、また国によってずいぶん違うんでしょうね。
カラーに色づけされた卵は、絵の具のようなペイント材を手のひらの中に広げ、その中で卵を転がして色付けします。さらに細筆で絵を書くときもあるんですよ。(ちかいうち記事にしますね)
またイタリアの様子も知らせてくださいね。楽しみにしています。
前にルーマニア人友人がそう言っていました。
ちょうど今、私は日本へ帰省中なんですが、出発前にルーマニアの方から茶色のゆで卵いただいたんです。
夫経由だったので詳しい作り方まで聞かなかったようで(怒)「たしか玉ねぎの皮と一緒に煮込むと言ってたような・・」と曖昧に言われてしまいました。
そうなんでしょうか?(爆)
お料理も興味津々です!!どれもこれも美味しそうですね!!
仏教徒の多い日本人が、復活祭の日をほとんど意識していないみたいにね。
コメントレス、遅くなってごめんなさい、フランスから無事凱旋!
サルマーレ。あたしにも届けてくれ~・・・って、今日からフランスに行ってるんだった。