ジプシーとの戦い！

近くのチタン公園を走っていたら2005年以来のラン友達、アリーナに出会いました。半年ぶりの彼女、髪を短く切ってリディア・シモンのように染めています。先に彼女から声をかけてもらわなければわからないくらいの変身ぶり。

そのまま一緒にジョグしていたら、またもやよからぬ輩から何やらからかいの声。「ゴメンナサイ、アジア人ノ私ト一緒ダカラ・・・」「ノー、奴ラハ私ガ走ッテイテモ、チョッカイヲ出シテ来ル、私ハ何時モ奴ラト戦ッテイルワ！」
「奴ラ」とはこちらで言う「チガン」＝ジプシー＝ロマ人のことです。

「エ？貴女ハ、ルーマニア人ナノニ？」
「ソウヨ。奴ラハ教育モ受ケテイナイシ、仕事モシテイナイ、低俗ナ奴ラヨ。」
そうだったのです、この街で歩いていて何度も「チャイナ」と呼びかけられ、その度に">いやな思いをしていました、その声かけをしてくるのはルーマニア人とはまた一線を画する人々だったのです。

マイダーリンにも訪ねてみました。人口2100万人のこの国で「チガン」は全土に200万人とも300万人とも言われているそうです。「チガン」たちは学校にも行かず、仕事に就くことも嫌い、ルーマニアの貧困層でもあるそうです。（もちろん、リッチマンのチガンも居ます。）就学率5％、教育を受けることを拒んでいます。

西側諸国ではルーマニア＝ジプシーのイメージで、ルーマニア人がすべてロマ人のように思われているので「ソレハ違ウ！」と声を大にして言いたいそうです。

少し気分が楽になりました、町を歩くたび（or走るたび）いつもいつも、「ニーハオ！」「チャイナ！」とからかわれてブルーな思いをしていましたが、これは私だけではなかったのです。人種問題、これもまたルーマニアの抱える大きな問題かもしれません。


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