近所の公園にシベリアなどで繁殖活動を終えたアオアシシギ18羽が渡来してきました。
日本の渡り鳥観察ガイド(文一総合出版)から「鳥はいつ渡るのか」を紹介しましょう。<・・>が一部省略した引用部
<鳥にとって、繁殖と並んで大きなエネルギーを使うイベントは「渡り」と「換羽」だ>
<「繁殖」「渡り」「換羽」は、同時に二つ以上できないので、鳥たちは最適な順番でこれらを行うよう進化してきた>
<いつ渡るかは,ほかの生活史のイベント(繁殖、換羽)との兼ね合いで進化的に決まっている>
<短期的には、鳥たちは自分のコンディションといった内的要因だけでなく、天候などの外的要因も加味して渡りの時期を判断している>
<昼間に比べて大気の状態が安定し、方位を確認できる星座を視認できることから多くの鳥が夜間に渡りを行う>
<短距離の渡りをするシギ科の鳥(ハマシギ、タシギなど)は、長距離の飛翔に重要な風切羽が換羽してから渡る。つまり換羽の進行具合が渡りの時期を決める>
<一方、長距離の渡りをする鳥(アオアシシギ、キアシシギ、トウネンなど)は、繁殖地で換羽を進めるよりも食物の豊富な越冬地で換羽を始めるのが合理的なので換羽の前に渡る>・・・つづく