6月から7月の2か月間は野鳥の端境期です。そこで今年の春、佐賀市東よか干潟で撮影した野鳥写真の中からムナグロ(全長24cm)を紹介しましょう。・・・ダイサギ頭部の先にいました。
図鑑(日本の野鳥590・平凡社)によれば<ムナグロは乾燥した場所を好み、淡水域に多い>とあります。従って、東よか干潟に渡来するシギチドリの仲間では少数派のようです。・・・下の写真の中央部分
ムナグロは、額から(喉、胸、腹部の)黒色部に沿って続く、白又は淡い黄褐色の帯が目印となり、遠くからでも識別できます。・・・最初の写真参照
ムナグロの冬羽は<頭部から上面にかけてが黄褐色と黒褐色の斑模様となり、体下面の黒色部は淡い黄褐色となる>ので、夏羽とは見た目がかなり異なるようです。
英語名はpacific golden plover。太平洋地域に生息する(体が)金色のチドリ。確かに全体的に金色に見えるかも。
後ろ向きのムナグロ。周囲はオオソリハシシギ、ダイゼン、チュウシャクシギ、メダイチドリなど。
飛び出しました。・・・1番上はソリハシシギ、2番目が黒斑に沿った白線が目立つムナグロ、3番目オオソリハシシギ、4番目は脇が黒いダイゼンなど。
ハマシギ、サルハマシギ、オバシギ、コオバシギも写っているかもしれません。
下の写真の上部4羽のうち、左右端部で飛行するのがムナグロ。左から2番目はオバシギか。3番目はダイゼン、4番目はオオソリハシシギ。5番目色が不鮮明なのでムナグロの幼鳥かも。