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ROSSさんの大阪ハクナマタタ



阪急梅田から桂で乗り換え、西暦701年には既に社殿が造営されていたという京都最古の神社である松尾大社に行ってみた。



プラットホームの外に水仙が咲いていた阪急松尾駅を出ると松尾山を背景に大きな鳥居が目に飛びこんで来る。



その鳥居をくぐると、石畳の参道があり、その奥に脇勧請という12本の榊がぶら下がっているもうひとつの小ぶりな鳥居があった。



榊は1年間(12ヶ月)の豊作を祈願する意味があるという。

鳥居をくぐると重要文化財本殿という表示があり、本殿は今から609年前の室町時代1397年の建造で、1542年に大修理されていると書かれていた。

松尾大社は醸造業の祖神ということで、本殿の左手に全国の酒造メーカーが寄進した薦被りの酒樽が並ぶ有名な建物(神輿庫)がある。



松尾山を背後に菊の幔幕が吊るされた本殿で賽銭を入れ、家内安全と商売繁盛を祈願しておいたが、はて?霊験はいかがなものであろう。



本殿右手の宝物殿に500円払って入ってみると珍しい曲水の庭があり、その奥の新しい建物の中に平安初期の重要文化財という御神像3体が展示してあった。



しかし、御神像たった3体だけの宝物殿とは期待外れも甚だしい。

宝物殿の入り口に引き返すと、亀の井と書かれた井戸があり、石造の亀の口から湧き水が流れ出ている。



この霊泉は酒の元水として酒造家に珍重され、また延命長寿の水として有名であるそうな。

そこで水を汲んで飲んで見ると、なるほど水道の水とははっきり違う円やかな味で、延命長寿の霊験がありそうな気がしたが、はて?いかがなものであろうか。

榊の鳥居の手前に松風苑という場所があり、宝物殿の入場券を見せて中に入ると蓬莱の庭という明治以降最高の芸術作品と書かれた庭園があった。



昭和50年に完成というが、池の周りに吉野川の巨石を巧みに配置した前衛的な、デザインの珍しい庭である。

松尾大社の鳥居を出て左に少し歩くと亀の井の水で入れたコーヒーという喫茶店があり、少しそそられたが、450円という値段を見て諦めた。

そこからさらに5分くらいぶらぶら歩くと月読神社という西暦856年建立の小さな神社がる。



荒廃しているが、松尾山の山麓にひっそりと存在している情緒が良い。








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