近郊の動物園でアカツクシガモ(全長64cm)のヒナを見ることができました。
図鑑(日本の野鳥590・平凡社)の分布図ではユーラシア大陸中部で繁殖、越冬地は中国南部、インド、東南アジアなど。
日本では数少ない冬鳥として環境省レッドリストのデーター不足(DD)に分類されているので、アカツクシガモのヒナを野生で見る機会はほぼ無いと思います。
手元にある中国の野鳥図鑑(john mackinnon guide to the birds of china)でツクシガモ英名(ruddy shelduck)の分布を調べてみました。
それによれば、中国北部からモンゴルで繁殖、チベットと新彊ウイグル自治区の広い地域で留鳥。
中国雲南省から江蘇省までの中国中部南部や東南アジア、インドなどで越冬とあります。
アカツクシガモは中国では普通にみることができる野鳥ではないでしょうか。
英名(ruddy shelduck)をウイキペデイア英語版で見ると<中央アジア、東アジアで個体数は安定又は増加していますが、ヨーロッパでは一般的に減少>とあります。
英国の図鑑(collins bird guide)では黒海周辺で繁殖とあり<英国では迷鳥で10年に1度か数回程度観察される>そうなので英国人バーダーが見れば喜ぶでしょうね。