リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

復活祭だけど、人間社会はいつ復活するのかな

2020年04月13日 | 日々の風の吹くまま
4月12日(日曜日)。☀☀☀。復活祭。今日もいい天気。なのに、けさは何だか気分が落ち込んで、朝ご飯の前にちょっとだけ泣いてしまった。ワタシとしたことがという感じだけど、友だちと会って対面での交流ができないもどかしさがストレスになってたまっていたんだろうな。友だちの多くはFBで近況を知ることができるし、ひと回り年上の仲良しのケイトはお姉ちゃんぶりを発揮してジョークやお笑いネタをメールで送ってくれるのにね、やっぱり「巣ごもりストレス症候群」かなあ。カレシにがっちりハグしてもらって気を取り直したけど、甘ったれだねえ、ワタシ。

今日のニュースでは、カナダ全国での検査数はこれまでに42万7685人で、感染者の累計は2万4367人、死者は717人。人口3500万人の国でこの検査数は多いのか少ないのかはわからないけど、単純に計算した感染率は5.7%。一方で人口がカナダの10倍ある隣のアメリカでは感染者数が55万人を超え、死者も2万人以上。何なんだろう、この違い。医療制度そのものが根本的に違うからなのかな。カナダの医療制度は州政府の管轄で、基本的にそれぞれの公的医療保険制度(皆保険)の下で、非営利組織が運営する病院や診療所が治療費すべてを保険請求するしくみで、患者に直接請求することは禁じられている。患者の自己負担もはゼロで、BC州では今年から医療保険料もゼロ。その代わり予算の関係や人手と機材の不足で、医療の全段階でトリアージが恒常化していて、患者個人の自由が利かないことへの文句は多いけど、大規模な流行が起きると州全体で組織的に対処できるのは強みだと思う。

連邦政府がコロナ関連の経済支援対策として打ち出した賃金補填案は、何と連休中の土曜日に議会が臨時召集されて、与野党が一致して法案を可決し、その日のうちに上院を通過、女王を代理する総督の裁可を受けるという猛スピードで成立。3月に15%、4月以降に30%以上の減収になった事業体に対して従業員の賃金を年収約580万円を上限にその75%、最高で週あたり約8万5千円を3月15日に遡って最長12週間補填するというもので、今後2週間から5週間のうちに支給を始めるというから、ほんっとに早っ。

カナダ政府がコロナ関連で収入を失った人たちに支給し始めた月20万円(4ヵ月で80万円)の支援金は、申請すればとりあえず収入などの資格審査をせずに即支給。今実際に困窮している人たちを救済するのが目的なので、支給対象外だった人たちには後で所得税申告などを通じて返済してもらうので、必要がない人は申請しないで欲しいと書いてある。どこかで日本国総領事館がワーキングホリデイなどの短期滞在者に帰国勧告を出したと聞いていたので、思うところがあってローカルの日本語掲示板をのぞいてみたら、案の定。ワーホリももらえるのかに始まって、どこへどうやって申し込むのか、後で返せといわれても帰国していれば「もらい逃げ」か、州の家賃補助はもらえるのか、いやもらえないだろう、いやもらえると喧々諤々。まるでくれるものはもらっとかにゃ損、損という感じだけど、中には(明らかに不正に)受給してSNSで自慢する猛者までいるらしい。たかり根性丸出しというか、さもしいねえ、キミたち。あぁ~あ・・・。