4月14日(火曜日)。☀☀☀。連休明け。目が覚める前にいろんな人とぎゅっとハグしては笑いあっている夢を見ていた。たとえ夢でも、涙が出そうなくらいにうれしかったな。ある調査会社がカナダ人に平常に戻ったときに真っ先に何をしたいか聞いたら、「友だちや家族とのハグ」が45%で断トツのトップ、次いで人との繋がりの結び直しの34%で、長引く外出や社交の自粛が精神的な負担になりつつあるのがわかる感じ。ちなみに「仕事/職場に戻る」は15%、「ジム/フィットネスに復帰」はわずか9%と、テレワークもまんざらでもないと知った人がかなりいる一方で、ストレス解消にスナックを食べながら仕事をしているうちにジム通いが億劫になってしまった人が大勢いるということらしい。
小町横町をのぞいていたら、『家族総出でスーパーに来るの止めて欲しい』というトピックが上がっていて、最近行きつけのスーパーの真上にあるウォルマートに上がる入口に「1世帯につき大人1人」という大きな張り紙があったのを思い出した。家族連れによる爆買いの防止策かと思ったけど、「1世帯1個」とか数量制限をかけているから、ちょっと違う狙いなのかなと考えていた。非常事態宣言下のBC州では、スーパーや銀行などの生活に不可欠なサービスは「2メートル」ルールの徹底を条件に営業が認められているので、行列の立ち位置を指定したり、一度に入れる客の数を制限している。つまり、人数制限をしているところでは、両親に子供2人(果てはじじばばまで)が入ってぞろぞろと歩かれると、それだけの人数の客が外で行列して待たなければならないわけ。それにしても昔から家族総出でスーパーに繰り出すのはなぜか中国系に多くて、そういう家族文化だろうとは思うんだけど、今は「平常通り」じゃないんだから、clueless(無知蒙昧)もほどほどにしてもらわないとね。
信用組合の支店の外の行列(マクドナルドは閉店中)
ワタシが行くSave-On-Foodsでも店内のあちこちに「2メートル」ルールの張り紙があって、みんなけっこうまじめに実践している感じ。レジへはロープを張った通路の床のマークに従って並んで、順番に開いたレジに行って、前の客が離れるまでは「ここで待って」というマークのところで待機。慣れて来るとけっこう効率的じゃないのという感じがして来るからおもしろい。紙製品の売り場では、今日はキッチンペーパーが数パック残っていて、よく見たらどれもジャンボロール6本のメガパッケージ。なぁるほどっ。先日買った12個入りのトイレットペーパーが実質的に48個相当だったし、「1世帯1個」の制限でもかなりの量を買えるようにと、意図的に大きなパッケージを仕入れているんだ。でも、このごろ特に品薄なのは砂糖とバターと小麦粉だけど、小麦粉の20キロぐらいの大袋が残っていたのは1人では家まで運べないからだろうな。肉類の数量制限が取れたのはみんな買いだめし過ぎて冷凍庫が満杯になってしまったのかも。
日常生活が激変し始めてから数週間、非常事態宣言によるロックダウンでさらに窮屈になってから4週間。手洗いと並んでロックダウン解除への鍵を握っているのがこの「2メートルルール」で、道路ですれ違うときにも互いに譲り合って十分な間隔を空けるのが新しいマナー。ニューウェストの市民は前から行儀が良かったけど、それがいっそう良くなったような感じで、はて、元の日常が戻って来てもこのまま定着してnew normalになるのかどうか。