リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

非常事態宣言がまた延長されても今度は終わりが見える

2020年04月30日 | 日々の風の吹くまま
4月29日(水曜日)。☁☂☁☂。ロックダウン6週目の終わり。外出自粛や在宅勤務で巣ごもり状態になって、急に人気を集めたのが大掃除、ベーキング/クッキング、そしてガーデニングの3つ。中でも初期の一番人気は大掃除で、春は元から大掃除の季節と言うことになっているんだけど、今年は念入りに何度もやっている人が多いらしい。マンション管理組合理事のグロリアは3回も隅々まで掃除したので「もう掃除するところがなくなっちゃった」。それに触発されたわけじゃないけど、急にレクルームの隅にある古いスツール兼物入れを整理してみるかな。

貧乏時代に買ったクッションが物入れの蓋になっている安物で、ずっと裁縫箱だったもの。これでも昔はカレシのソックスの穴を繕ったりしていたんだよね。手縫い用の古い絹小町糸やメリケン針や指ぬきや針刺し、他に刺繍糸や何に使うのか忘れてしまった「道具」がたくさん。さらにミシン用のボビンや針や部品まで。母に「嫁入り道具」として持たされたポータブルのミシンがあったけど、共働きで時間がなかったし、左利きでうまく使えなかったので、たまにしか使わず、30年くらい前に中古品を集めていた慈善団体に寄付してしまった。ま、拾い集めたら空き瓶いっぱいになったボタン類は欲しい人に進呈することにして、ミニチュア作りに使えそうなもの以外は全部ゴミ箱行き。開いたスペースにミニチュア用の材料を入れて、ワタシの「春の大掃除」はおしまい。ああ、すっきり。

非常事態宣言は予想していた通りさらに2週間延長。でも、その間に経済活動再開の準備をするそうで、来週にはその骨子を発表すると言うし、ボニー先生も「5月中旬から末にかけて」規制を緩和できそうと言うし、うん、何か冬眠から目覚めて穴から這い出そうとごぞごぞやっている熊のような気分だな。日常が日常でなくなった状態がいつまで続くのかわからないから嫌でも不安が募るんであって、こんな風に「終点」を提示してくれれば、不自由でもあまりイライラしないし、長い巣ごもりでも欝っぽくならずに済むんだよね。もっとも、初めの頃はいつまで続くかなんて誰にもわからなかったんだけど。

午後7時、外でサイレンや鍋やフライパンガンガンと叩く音、車のクラクションが聞こえて来た。医療関係者などパンデミックの最前線で身の危険を冒して働く人たちへの敬意と感謝の意を表すもので、毎日午後7時から数分だけ街中に一斉に響き渡る。バルコニーに出ると、誰かが吹くトランペットや口笛、歓声までがどこから来るのかわからないくらいに四方八方から上がって来るので、大歓声に包まれる競技場のど真ん中にいるようでしばし圧倒される。日本ではコロナ感染の最前線で働く人たちやその子供や家族までが心無い差別(というよりイジメ)に遭っているそうだけど、いつからそんな村八分社会になったんだろうな。悲しいね。日暮れ時、小雨が降り続く中で突然明るい虹がきれいなアーチを描いてくれた・・・。