リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

何とも中途半端な緊急事態という感じ

2020年04月08日 | 日々の風の吹くまま
4月7日(火曜日)。☀☀☀。うん、今日もいい天気。朝のウォーキングはクィーンズパーク一帯。住宅地だから、めったに人とすれ違うことがない。歩道沿いにも家々の庭にも花が咲く木が多いので、あっちの大木に満開になった桜を見上げ、こっちの可憐なコブシの花を愛でて、レンギョウの大きな黄色いかたまりに思わず足を止め、モクレンはもう終わったけど、その代わりにツツジやツバキ。あちこちの庭先には不思議な色合いのヘレボルスや重く垂れ下がったアセビ、名も知らぬ潅木の黄色、ピンク、白。足を止めては観賞に夢中になるもので、あんまり運動になっていないかも。でも、こうして太陽の光をいっぱいに浴びられるのは幸せ。

アベチャンがやっと緊急事態宣言を出したと言うので、どんなものかと見てみたら、う~ん、こんなんでいいのかなぁって感じ。おまけに東京都の知事が出した「休業要請」案が厳しすぎるとか、デパートや居酒屋の休業はやり過ぎとかイチャモンをつけたそうで、何やってるんだか。居酒屋とかバーとかクラブとか、感染の温床じゃないかと思うんだけどね。ま、とにかく、自粛であろうが休業であろうが「お願い」ばっかりで、後はそっちでよろしくねって感じ。休業せよと言ったところで、店を閉めたらご飯が食べられなくなってしまう人たちが自主的に店を閉めるとは思えないし、店が開いていれば狭い空間に客が入って来るだろうし、そうなったら安全な距離を保つことは不可能になるし、何ともあやふやで中途半端な緊急事態だこと。

緊急事態宣言の対象地域の人たちは「疎開」を考え、一方で対象外の地域は対象地域の人たちに「来ないで」。アメリカでも州境で検疫をして州外から来る人たちに2週間の隔離を命令しているところもあるし、非常事態宣言4週目のBC州でも、復活祭の連休中は隣のアルバータとの州境を閉鎖すべきという声が上がっているらしい。ウィルスは人間の行くところについて行って、そこで別の人間に乗り換えてまた他へ行くわけだから、人間の移動や接触を過疎にしてウィルスのヒッチハイクを止めようとことなんで、州内でも、地方の市町村には感染拡大に対処できる設備がないので、医療崩壊を招かないように連休中に地方には行かないで欲しいとボニー先生が呼びかけている。離島の観光地ハイダグワイなどは島民以外のアクセスを断って実質的に「自主隔離」。とにもかくにもstay home。(緊急宣言が出た後の新宿駅外の交差点は信号待ちの人たちでびっしりだったけど・・・。)

BC州ではこれまでの感染者の60%以上が完治していて、新規の感染者の数も減りつつあるという発表で、猛威を振るっているオンタリオ州やケベック州に先駆けて「感染曲線を水平方向に曲げる」ことができそうな感じ。何でもオンタリオもケベックも学校の春休みの時期がBCより早かったため、ヨーロッパに旅行した人たちが感染して無症状なままで帰って来たのに対して、BC州は春休みが始まる前にヨーロッパの状況を見て、春休み旅行自粛などのstay home作戦を実施することができたという話。だからこそ、もうしばらく我慢しようね、というところかな。