リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

とうとう「家なき子」になった2人

2015年05月07日 | 日々の風の吹くまま
午前11時半に目覚まし。「久しぶりに割とよく眠れた」とカレシ。ワタシも割とよく眠った気分。
たんぱく質が不足すると不眠症になり易いそうだけど、さてはきのうランチのハンバーガー
が効いたのかな。サーロインステーキに玉ねぎとオリーブ油を混ぜてチョッパーで「ひき肉」
にして、香辛料で味付けしたのが我が家特製のハンバーガーで、ふわっとした食感に焼き
上がる。たっぷりたんぱく質を取ると元気もりもりということかな。

カレシを英語教室に送り出した後はスロークッカーに夕食のポットローストの仕込み。ここの
ところ、買い物のたびに冷凍されたことのない魚や肉類を2、3日分買って来て調理して見
ている。(特に家庭用フリーザーで)冷凍すると食感や味が損なわれるのはわかっていたけ
ど、買って来たままのものはこうも違うものかと改めて感嘆。新鮮な食材を頻繁に買える人
にはあたりまえのことだろうけど、長いこと大量に買って冷凍保存する暮らしを続けて来た
ワタシには文字通り新鮮な驚き。スーパーまで徒歩3分の新居に落ち着いたら、新鮮な魚
や肉を毎日でも食卓に出せる。それが楽しみで、想像しただけで胸がワクワク・・・。

午後いっぱいはデスクの周囲にいつからあるかもわからない細々としたゴミを大きなビニー
ル袋に集める作業。本棚の引き出しには古い銀行通帳が何十冊もあって、新婚時代の貧
乏暮らしが手に取るようにわかる。33年前にここを買ったときの通帳も出て来て、デポジッ
トを払ってから最終手続きまで数週間、明け渡しまでさらに1ヵ月の間があったことがわか
る。頭金40%で組んだ銀行ローンと当時あった初マイホーム購入支援のための州政府の
低金利ローンと合わせると月々の返済額は千ドル近くで、当時のワタシの手取り給料のほ
とんどが返済に充てられていた勘定。共同口座だから別にワタシがひとりでローンを払った
わけじゃないけど、大不況だったあの頃は若かった私たちもいろいろな政府の支援制度の
恩恵を被ったわけか。今日この通帳を見つけたのは何かの因縁だと思うから、記念に取っ
ておこう。

夕方にリチャードの事務所から「最終手続きが完了しました」とのメール。ああ、明日からは
もうこの家も土地も私たちのものじゃないんだ。いつもやって来たことをごく普通にやっては
いるけど、新居購入の最終手続きが済むまでは、私たちは法律の上では「家なき子」と言う
ことか。まだ全然ピンと来ないけど・・・。