リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

在宅稼業の醍醐味って?

2014年08月10日 | 日々の風の吹くまま
また暑くなって来た。まあ、暑くても寒くても今日は5時が期限のファイルが2つあるから、ね
じり鉢巻で仕事。日本時間で月曜日の午前9時の「ゲツヨウアサイチ」。いつも客の所在地
との時差を気にしながらの商売だけど、時差を勘違いして納期を外したのはこの道24年半
で1度か2度だけ。そのときは殺気立った形相でやっつけて、半日ほど遅れて納品して事な
きを得たけど、いつもバンクーバー時間と日本時間を同時に表示してあるトラベル時計を睨
みながらやっていると、混乱することだってある。

小町横丁を散策していたら、「在宅デザイナー」になる方法を聞いている主婦がいる。なん
でも仲良しの主婦が在宅デザイナーで、暑中見舞い葉書を3枚デザインして何と12万円!
自分の月のパート代を葉書3枚で稼げるとは(ぼろい)!実は自分も美大出なので、これか
ら在宅デザイナーになりたいがどうしたら・・・と。この主婦も「在宅○○」は家にいられて、
家事と子育ての合間にお仕事をして稼げる職業だと思っているみたい。フリーランスや在宅
勤務で家で仕事をしている「デザイナー」はたくさんいるけど、それは経験を積んで技能を
磨いて来たからこそのステータスなんだけどな。

否定的な書き込みが多いけど、この人には無理だと思うな。経験や才能、人脈の有無を語
る以前に、フリーランスは自営業という認識がないから甘い。デザイナーでも翻訳者でも何
でもお金を払って「製品」を買ってくれる客がいないことにはどうにもならないし、自営業は
「会社経営」のすべてをひとりでやるから、仕事の合間に家事や子育てをするくらいの覚悟
でないと商売繁盛はおぼつかない。もちろん(扶養から外れないように?趣味だから?)「そ
んなに稼げなくてもいいの」という人もいるけど、それじゃあ買い手に足元を見られかねない
し、何よりもプロ意識がなさすぎる。

在宅稼業は今どき言葉で言うなら「ぼっち稼業」で、孤独なビジネスに他ならないんだけど、
それでも「在宅○○」とか「フリーの○○」いうのはけっこう魅力的な仕事に見えるらしいから
不思議だな。まあ、生業を営むのはどんな仕事であってもそれぞれに苦労とストレスが付き
ものだけど、それを傍目には楽々と稼いでいそうに見えるようにやるのが「在宅○○」業の
醍醐味かもしれないな。それでヘンな期待感を持たせたとしたら申し訳ないかな・・・。

☆行き当たりばったりの誕生日スペシャル

2014年08月10日 | 日々の風の吹くまま
 8月9日。しのぎやすい日。でも、この前いつ雨が降ったのか思い出せないくらい雨が降ってないなあ。雨を持って来ると言われる夏の恒例フェアPNEが来週の土曜日から始まるから、もしかして?と期待してみたけど、向こう2週間の長期予報はずらりと太陽マーク。おまけに週明けからまた真夏が再開するようで、25度を超える日が多いみたい。まあ、最低気温が20度を超えさえしなければいいかな。

末広がりの数字が2つ重なる8月8日はカレシの誕生日。満71歳。でも、まだ70代に入ったばかりだから、日本では「若年高齢者」と呼ばれるようになるかもしれない年令。つまり、まだ「若い」年寄りで、「熟年(おとな?)高齢者」になるまであと4年もあるってこと。考えたらワタシもそのカテゴリに入るけど、まっ、まだ60代(後半)だから・・・。

運動しておなかをすかせたところで、カレシ特製のマティニで乾杯して、お祝いのディナーは極楽とんぼ亭シェフの行き当たりばったりスペシャル。

[写真] まずは手始めに「3匹の子豚」。豚のヒレ肉の尻尾の部分をチョッパーでひき肉にして、自家製のメンマとにんにくを混ぜて揚げたかわいい肉団子3個。スーパーのひき肉はときどき大腸菌が検出されたりして回収されることがあるから、豚でも鶏でも脂身の少ない肉を必要なときにチョッパーかフードプロセッサで自家製のひき肉にするとずっと安全だし、作るのもごく簡単。

[写真] オニオンスープ。カレシが春に園芸センターで衝動買いした「ワラワラオニオン」の苗が思いのほか良く育って、小ぶりだけど一人前の玉ねぎがごろごろ。国境の向こう、南隣のアメリカはワシントン州のさらに南寄りにあるワラワラ郡というおもしろい名前の地域の特産品で、生でそのままかじって食べられるくらいのマイルドな玉ねぎ。ただし貯蔵がきかない種類なので、手頃な大きさになったら引き抜いて食べてしまう。今日は4個も使ったのに、できたのは2人分の前菜程度のスープ。シンプルが一番と、入れるつもりだったコニャックを省略。スライスして乾かしておいた自家製バゲットに少量のチーズを載せて、上火で焦げ目。いや、玉ねぎの甘みがおいしいのなんのって!病み付きになりそうなスープ。普通の量を作るとしたら、玉ねぎがいくついるかなあ。10個ぐらい?

[写真] ここでちょっと味覚の切り替えに思いつきで蕎麦のサラダ風。半束の蕎麦を半分に折って茹でて、冷やしてから、糸のように細く切った大根、皮引きでスライスしたきゅうり、2つに切ったミニトマトといっしょにぽん酢少々で和えただけ。クリスタルのオールドファッショングラスに盛って涼感を出してみた。味のアクセントはトマトの酸味。この次はぽん酢の代わりにそばつゆをベースにして、トマトジュースかパサタを使って、トマト蕎麦を作ってみようかな。

[写真] 鶏もも肉のヨーグルト焼き。Whole Foodsに1食サイズのちみかんのヨーグルトがあったので、ラムか鴨のソースにと思って買ったけど、ゆうべのランチに鶏もものから揚げを作って余った2枚をマリネートすることにした。クリームに近いくらいとろっとしたヨーグルトにしっかり漬けておいて、さっと粉をはたいてフライパンの片側で焼き始め、もう一方の側でスライスしたチビナスを炒めてピリピリソース少々で味つけ。こうするとメインと付け合わせが同時にできる。マイクログリーン(ミックス野菜の貝割れもやし)を彩りにして、カップの底の方のちみかんのジュースと蜂蜜がとろりと混じったヨーグルトを添えたら、これが思いつきにしてはナスにもぴったり合って、美味であった・・・。

[写真] ハイライトは巨大なえび。Colossal(どでかい)というだけあって、ほんとに長いし、太いし、どうしよう。尻尾を残して殻をむき、腹側に短い金串を刺して「背筋」をしゃんとさせて、(かってのマイケル・ミナ流に)フライ、チリソース味ワンタン皮巻き、竜田揚げの3通り。金串を抜いて、フライにはシアトルのタルタルソースを添えて。太いから、おなかいっぱい・・・。

[写真] だいぶ胃のあたりがきつくなって来たので、サラダはちょっとだけ食べて、やっとデザートに到達。Whole Foodsでケーキを買うつもりが、ついショーケースの中に並んだかわいいスイーツの方へふらふら。大きなラズベリーが載っているのはレモンクリームパイとチョコレートのカップに入ったチョコレートムース、真ん中にブルーベリーがぽちっと載っているはマンゴータルト。あとはコーヒーをゆっくり。コースを作りながら食べるから、のんびりと2時間の晩餐。ああ、おなかがはちきれそう・・・。

でも、年を取ってもこれだけ食べられて、おいしいと思えるのは元気がいいってことで、幸せだね。来年は2人が一緒になって満40年。少々の気難しさも、物忘れ癖も、ぶきっちょさも、みんなワタシのあなたのなくて七癖。また1年、元気いっぱいの「若い」ご隠居さんでいてね。Happy Birthday, my Honey Love!