リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

半分死んで生まれたトラウマ

2014年08月05日 | 日々の風の吹くまま
少しだけ気温が下がって、ひと息。ベッドルームは東向きで朝一番に温度が上がるから、暑
くなる予報のときは10時ごろにエアコンがオンになるようにタイマーをセットするんだけど、
それも不要で、目が覚めたら正午過ぎ。きのうワタシがたんぱく質が足りないかもと騒いで
いたので、今日はカレシの提案でたんぱく質たっぷりの朝食。目玉焼きに丸いブレックファ
ストソーセージと焼きトマト。思いつきでパセリの葉っぱをちょこっと。何ちゃってイギリス風
かな、これ・・・。

     

どうしてずっともにゃっとした気分が抜けないのか、ちょっと瞑想してみたけど、やっぱり転
落事故で床にどんと当たったときに呼吸が一瞬止まった、あの「死ぬ」という感覚が日が経
つにつれて忘れていたトラウマを呼び起こしたとしか考えられない。風邪の後で続いている
咳も関係しているだろうな。ワタシの咳は次々と肺の空気を押し出すように突き上げて来る
ので、息ができなくて目の前が真っ暗になることもある。いくら検査していも肺には異常が見
つからないので、心因性だろうと診断されたのは30年前。死ぬと思った瞬間もあった「あり
地獄」の底から這い上がって、あまりひどく咳き込まなくなったのはこの10年ほど。

何かに没頭していて無意識に息を止めていることはよくあって、気がついたら深呼吸をして
それでおしまいなのに、息ができないと心の底に「死ぬ」というパニック感が起きるのはどう
してか。究極的にはいわゆる「バーストラウマ」に行き着くんだろうな。というのも、ワタシは
予定日を2週間も過ぎた過熟児で、陣痛が弱くても戦後の物資不足時代で促進剤もなく、
産科が満杯だったために自宅での大変な難産の末に、へその緒を首に巻いて仮死状態で
生まれた。人生のスタートで生と死の瀬戸際に立っていたわけで、人にはよく冗談で「半分
死んで生まれたのよ」と言うんだけど、自分の死んでいた半分がゾンビみたいに記憶の底
から蘇って来るのかな。

人間は誰でもいずれ何かで死ぬんだけど、たまにワタシの死亡診断書には「呼吸不全」と
書かれているだろうなあ、なんて妄想することもある。(ゾンビの仕業かな?)でも、あのとき
死ななかった半分は目いっぱい66年を生きて来て、今ちゃんとここにいる。死ななかったワ
タシには生きる力がある。そう考えたら急に元気が沸いて来た。たんぱく質、食べよう!