5大会連続5回目のW杯切符をかけた絶対に負けられない試合だ。
ホームで引き分け以上で本大会出場が決まるという有利な状況だが、相手は相性のよくないオーストラリア。それでなくても、3月のヨルダン戦では負けるはずの無い相手ににまさかの敗北。さらに、直前のキリンチャレンジ杯・ブルガリア戦でも完敗。
苦戦は免れない。
オーストラリアのサッカーは単純だ。
ロングパスを多用するカウンタ狙いのパワーサッカーで、とにかくよく走る。
一方の日本は細かいパスを繋いでチャンスを作る技巧派サッカー。
ボールを持っている時間は長いが、なかなかチャンスを作れない。
試合が動いたのは、後半37分。
オーストラリアの左クロス気味のボールがそのままゴールしてしまった。
残り時間もなく、チャンスらしいチャンスも作れない試合の流れから推して、敗戦を覚悟した。
ところがロスタイムに、相手がハンドの反則。本田がPKを冷静に決めて、同点に追いついた。
とりあえずW杯出場を決めたものの、つまらない試合だった。
一昨年のなでしこジャパンの感動は、誰もが諦めた絶望的な状況を自らの力で打開し、最後に勝利する姿だ。今回も似たような状況だが、自力ではなく、相手の反則に救われるところが情けない。
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