徒然なるままに 

BGMはモダンジャズ、暇つぶしの自分史

オムニノーバ・マルチライダー

2012年12月20日 | 日記・エッセイ・コラム

マルチライダーは、ルノーのFFバンをベースに、スウェーデンの車体メーカー・オムニノーバ社が車体を架装した小型バス。大阪市交通局が「赤バス」として導入したのをかわきりに、日本各地のコミュニティバスとして採用された。

100台程度輸入されたが、故障が多く、ほとんどの車両が廃車になった。さらに、製造元のオムニノーバ社が経営破綻したため、今はもう輸入されていない。
初代えぼし号もマルチライダーだったが、こちらも既に引退し、茅ヶ崎公園に展示されている。
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マルチライダーに対抗して、日野自動車がポンチョを発売した。
初代ポンチョ(2002年-2005年)は、シャーシ・エンジンはフランスのPSA・プジョーシトロエン製、ボディーは日野グループ製で、デザインはマルチライダーそっくりだった。2代目(2006~)以降は、純日本製の普通の小型バスになった。

かつて、日本の路面電車は65都市で運行されていたが、車社会が到来すると、交通渋滞の原因になると言われ、次々と姿を消した。今も路面電車が主要な交通機関として残る都市は、函館、長崎、広島、富山、松山、高知などで、いずれも居心地のよい文化都市の印象が強い。

都市の価値は合理性だけでは評価できない。
コミュニティバスを実用性だけで評価すれば、普通の小型バスでよいが、街づくりの観点からみれば、ボンネットバスのほうが、はるかに文化的であり魅力的である。
マルチライダーが街中を走っていた頃が懐かしい。

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