ボクシングの井上尚弥と将棋の藤井聡太は、無敵の代名詞だ。
井上はネリ戦の第一ラウンドで生涯最初のダウンを喫した。出会い頭の交通事故のようなもので、大したダメージもなかった。その後は井上が圧倒し、最後は期待どおりの豪快なノックアウトで決めてくれた。
一方の藤井は少し変だ。昨年は9割近い勝率を誇ったのに、今年はよく負けている。叡王戦も伊藤七段に先勝を許した。その後巻き返して2勝2敗のタイに戻したものの最終戦に負けて、八冠から陥落した。八冠の在位は254日で、一年と持たなかった。
藤井の指し手に対する研究と対策が進んでいる。叡王戦の敗北は藤井一強時代の終焉なのか、それとも、稀有な才能を持つ21歳の青年がさらなる高みに挑むきっかけになるのか、興味が尽きない。個人的には後者の方が良い。
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