京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

獅子舞

2009年01月16日 04時37分13秒 | 社寺


12日に新熊野神社(いまくまのじんじゃ)で「左義長」をやるというので行ってきました。
最近よく前を通ります。
通りから大樟(おおくすのき)がこんなに見えます。
すごいでしょ。



中では、左義長(さぎちょう)の準備は整っていました。
左義長については、後日のお楽しみ。



太鼓のマークが八咫烏(やたがらす)。
日本サッカー協会のシンボルマークに採用されていますね。
なんかかわいい。





左義長にあたってまず本殿前で神社の獅子組によって獅子神楽が奉納された。
最近、お正月に獅子舞なんか来なくなったな。
テレビでは、時々「たむけん獅子舞」が出ていますが。



昔は、京都でも各家に来たんですよ。
怖かったな。

動画はこちらへ

ストーリーは、女獅子(雌獅子)と男獅子(雄獅子)がじゃれあいます。
なかなか素晴しい獅子舞でした。



ちゃっかり後で頭を噛んでもらいました。
これで少しは頭が良くなったかな。
もう大人だし、泣きませんでした。
お兄さん、願いをきいてくれておおきに!
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奉射祭・・・伏見稲荷大社

2009年01月15日 05時09分02秒 | 行事


この行事は、12日新熊野神社の左義長の後、伏見稲荷大社に移動して、参加しました。
※左義長の記事は、明日から掲載予定です。
到着時間がまだ早くて、神苑斎場で約1時間寒い中、じっと立っていました。





この奉射祭は、今年の五穀豊穰を占う神事。
さて、神事がはじまりました。





まず、梓弓(あずさゆみ、あづさゆみ)で神矢を天地四方に放ち清めます。
梓弓は、神事などに使用されるアズサの木で作られた弓。材質に関わらず弓のことを梓弓と呼ぶこともあります。
「地」方向は知らない人がみたら失敗したと思えますよね。



これが神矢です。



それから神職二人が2本ずつ的に向かって真矢を射ます。
矢じり部分は、鏑矢風だけど音は鳴らなかった。
当然、的に刺さりません。



矢の一番後ろの弦に番(つが)える部分を「筈(はず)」というのをご存知。
筈が弦にはまるのは当然のことなので、当然のことを「筈」というようになったそうです。
「きっとその筈や」というように使いますよね。
こういうのを見ているとアーチェリーのプロについて修業をしていた京男としては、血が騒ぎますね。この程度の距離ならすべて命中やろな。



さて、今年の結果は如何に?
結果は言わはらへんのです。



どっかで見た忍者犬やね。
警護かいな。
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小正月はあずのおかいさん

2009年01月14日 04時35分08秒 | 行事
小正月(こしょうがつ)は、1月15日と決まっている。
元旦を大正月と呼ぶのに対してこのように呼ぶ。
関西では15日の小正月までが「松の内」なん。
「松の内」というてもお弁当と違うしね。
それは「幕の内」やろ・・・。



小正月の朝には小豆粥を食べます。
『土佐日記』や『枕草子』などにも、小正月に小豆粥を食べたことが載っている。
この小豆(あずき)、赤い色や形もさることながら、「あずき」という音が、穢れを落とし、身を清める「斎(いつき)」に通じるので強い魔除けの意味があるそうです。
京都では、小豆粥を「あずのおかいさん」といいます。
小豆と丸餅を組み合わせる最強の食品やね。


↑中村軒「松上用」上用、こしあん↓


漢方的にいっても、小豆は解毒、利尿、緩下(かんげ、お腹が自然に緩くなる)、催吐(さいと、嘔吐を誘発させ悪いものを食べた時吐き出させる)などの効果があるとして急性腎炎や脚気、食中毒などに用います。これは薬理的に小豆(あずき)に含まれるサポニンの作用と考えられています。ちなみにこの小豆(あずき)の漢方で有名なものに赤小豆湯(しゃくしょうずとう)があります。
食中毒や酒の飲み過ぎで吐き気のあるときは、小豆(あずき)10gをカップ1杯の水で煎じて半量とし、小豆(あずき)のカスをこしたものを、2~3回に分けて温服します。
こころあたりのお人はどうぞ。



小正月は松の内に忙しく働いた主婦をねぎらう意味で、女正月という地方もありますね。
この日に、元服の儀をしたことから、1月15日は成人の日だった。
でもどっかのおバカさんが2000年から1月第二月曜日に変更してしまった。
連休になった方が国民がいっぱいお金を使うから「めでたい」という考え方ね。
決めハッタお人のおつむがめでたいわ・・・ホンマ。
こんなことをしているから日本は「けじめのない国」になってしもたかも。
こんなんどうやろ。15日を「小笑月」として制定、この日一日国民は皆笑うというのはどうやろ。
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えべっさん、おたのもうします~

2009年01月13日 05時35分08秒 | 社寺


10日の日は、京都ゑびす神社の「十日ゑびす」
京都ゑびす神社は、西宮・大阪今宮神社と並んで日本三大ゑびすらしい。
この神社の起源は、約800年前土御門天皇の建仁2年(1202)、禅の祖栄西禅師が建仁寺を建立にあたり、その鎮守として建てはったそうです。
ちなみに京都で今宮神社いうたら門前にあぶり餅ある神社のことをいいます。


↑さすがに10日は大変な人でした。入り口で入るのを断念。裏口に回りました。

ゑびすさんは、七福神メンバー(恵比寿、大黒天、毘沙門天、弁才天、福禄寿、寿老人、布袋)のうち唯一日本の神さんなんだそうです。
恵比寿(人望)、大黒(富財)、毘沙門(威光)、弁才(愛敬)、福禄寿(人望)、布袋(大量
えびす(ゑびす、恵比寿)以上は、天海上人が徳川家康に「上様は七つの徳をお備えですね」という例えでいわはったんやそうです。
こんなに言われたら経営者はうれしいよね。
それ以来、七福神信仰のようなものができたそうなん。





ゑびすさんは、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)の第3子・蛭子尊(ひるこのみこと)が「えびす様」になったと言われている。
古くは「大漁追福」の漁業の神であり時代と共に福の神として「商売繁盛」や「五穀豊穣」をもたらす、商業や農業の神となった。
大黒天さんと仲良しで「恵比寿、大黒」とコンビを組んだはる。
ゑびすさんは、漁の神さま。大黒さんは豊作の神さま。
二人あわせて、招福、商売繁盛の商いの神さまで~す♪



これは、「戸叩き」本殿に詣ってから、南横の戸をみなさん叩かハル。
ゑびすさんは、耳がちょっと遠いそうなんです。
みなさん、熱心に戸を叩いたはった。
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続・雪の清水寺は荘厳

2009年01月12日 07時23分02秒 | 社寺


堂々とした仁王門(におうもん)
これは、前の戦争(応仁の乱)の後15世紀に再建されたもの。
この門についている額は、藤原行成の筆なんだそうです。
裏口から入らない限り、ここから入ります。(笑)



経堂と三重塔。どっしりとした建物。
江戸初期の建物だそうです。
名前のとおり仏教の一切経を宝蔵している。



西門。これも江戸初期のものです。





清水寺もこうやって見ていると飽きないですね。
行く度に新しい発見がある。
京都観光をして、たいていここに来られるだろうけど、本当のすごさをようわからんでしょうね。
何回も行ってみないとわからないもの。
年齢的なものもあるだろうな。





音羽の滝。
早朝に行くと誰もいない。



ゆっくりお不動さんに挨拶をして、お水をいただきました。



さて、どれを飲んだでしょう?



中興堂(ちゅうこうどう)
ここは、中興開山大僧正大西良慶和上の御霊屋(おたまや)。
偉大な人でした。



龍さんも寒そう!
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雪の清水寺は荘厳

2009年01月11日 05時14分51秒 | 社寺




10日の朝、夜明け前から結構な雪。
こうなると清水寺に行かなくてはいけません。
雪の中を飛び出していくのは、サウナから水風呂に入る時の気合いがいる。







いつもの寂しい墓場と山道を一人行く。
歌の中山も通る。
髪かたちの美しく
「見るにだに まよふ心のはかなくて まことの道を いかでしるべき」
と言い捨てて姿を消す女性は現れませんでした。







清水寺の裏口から入る。
予想通りの静寂の清水寺が待っていてくれました。
昨日は人がほとんどいなかった。
雪の清水寺を独り占め状態。





雪に濡れるのも忘れて見ていました。
よかった。
みなさんにもその静寂をおすそ分け。
写真が多いから明日に続きます。





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ターリスタイル

2009年01月10日 05時21分52秒 | 


今年はじめてのインド料理かな。
ケララに行く。
店の名前からすると南インド料理なんやけど、南インド料理かどうかは未確認。



北インド料理/基本的には、ナーンやチャパティ、ローティーなんかのパンが主食。
牛乳やヨーグルト、パニール(チーズ)、ギー(澄ましバター)などの乳製品を多用。
スパイスは、クミン、コリアンダー、シナモン、カルダモンをよく使う。
タンドリーという壺焼き料理も特徴かな。この説明で行くとケララは、名前は南だけど、料理は北インドとなる。



南インド料理/お米が主食。ココナツミルクをよく使う。クミンの代わりにマスタードを使う。ごま油なんかも使う。ヴェジタリアンも多いから野菜や豆の料理が多い。
ドーサなんかも南インド料理のものね。いずれまた記事で登場させます。



ケララランチ(ターリスタイル)850円
※スープ(または食後のチャイ)、カレーソース2、パパド、タンドール、サラダ、ナン、ライス、デザート





ターリとは、インド料理の定食風のもの。もともと僧侶に献上する食事のこと。
銀のお盆にご飯やチャパティなどの主食と、小さなボールに入ったカレーソースやデザートなどがセットしてある。
このターリスタイルって結構あこがれだった。
30年ぐらい前にこのターリを探したな。
いまなら手に入る方法はあるけど、当時はなかった。
これとか、鉄鉢料理で使う漆器の入れ子の器や箱膳とか興味あるな。



なんか久しぶりやな。



この後、MARIAGEに移動、タルト・タタンとアールグレイをいただきました。



シネマ歌舞伎『連獅子』も観たし。よかったですよ!
やっとお正月をした気分やった。
満足満足~♪
ケララ地図
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干支パン

2009年01月09日 05時35分07秒 | 甘味・喫茶・その他


なんともかわいいパンやね。
これは「志津屋」でみつけました。
去年は、ネズミのパンやった。
かわいいけど、ちょっと・・・ねぇ。
巳年とかどうしやはるやろ?
このウシさんの中身は、チョコクリームやったと思う。
写真を撮った次の日、もう誰かが食べていた。
もう確認しようがない。



この子豚マンは、高島屋の中華惣菜の「四陸」で買いました。
ようつくらはったと思う。



こういうのは、実際つくると難しいですよ。
もう少し種がはいるともっといいんやけど。
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鴨なんばんで暖まろ~

2009年01月08日 05時38分41秒 | 
これは、3日のこと。
京女と二人で百貨店に行く。
私の両親へ食べ物の差し入れを調達するため。
お昼だったのでランチを食べようということになる。
普通ならカレーとなるところだけど、ビィヤントやインデアンのようなさらっとしたのが食べたかった。
でもまだ三が日ということでお店が開いてない可能性がたかかった。
ならそばとなりました。
二人やし、ちょっと贅沢に大黒屋へ行く。



私は、「鴨なんばん」
京女は、「天とじそば」
二人で「木の葉丼」を注文。



鴨なんばんがきました。
この「なんばん」というのは、関東風のいい方ね。
関西風にいうと「なんば」となる。
漢字で書くと両方共通で「南蛮」ね。
大阪のみなみにあるのは・・・「難波」(関係なかったけど、言いたかった)
大阪では、ネギを使った料理を南蛮といったそうです。
難波あたりがネギの産地だったらしい。(やっぱり関係あった)
京都でいうたら「鴨九条(ねぎ)」となるのかな。



鴨が美味しい。
身体があったまるな~。



京女の天とじそばがきました。
海老の天ぷらが美味しそう。



木の葉丼がきました。
木の葉丼って知ったハリます?
これも地域限定のものかも。
パッと見ると親子丼みたいやけど、鶏肉のかわりに薄く切った蒲鉾とちょっと甘もう炊いた椎茸を卵でとじた、
リーズナブルな丼。
似たものに、お揚げさんの卵とじの「衣笠丼」、揚げ玉を卵でとじる「ハイカラ丼」なんてのもあります。
とっても貧乏臭い丼。でも美味しい。
大黒屋の木の葉丼は美味しいですよ。
やっぱり出汁がしっかりしているし。



ほらパッと見たらかしわ(鶏)見たいでしょ。
満足満足。



お店の横のお地蔵さんもお正月っぽく飾ってもろたはった。
この後、私の実家と京女のお母さんがいる病院に行ったのでした。
大黒屋本店地図
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ななぐさのおかいさん

2009年01月07日 04時55分12秒 | 
「おかいさん」とは、粥の丁寧語。
「お~さん」という京都独特の言い回し。
もう七草や。京都は、行事が多い。
正式にしたはるお家はすくのうなったやろな。
その割には、商魂たくましいスーパーや百貨店で七草セットを売ったハル。
具体的に七草の朝はどうするのかというと。



まだ夜明け前に、恵方(2009年は東北東。節分でも使うから覚えといてね)を向いて、家長(家で一番偉い人・・・当家なら京女かも)から順に呪文を三回ずつ唱えながら、お菜を切ります。
その時、まな板に菜をのせ、左にすりこぎを、右に包丁を置く。
左手にすりこぎを持ってお菜をたたき、右手の包丁で切る。
その時唱えるのが



です。
唐土の鳥が新型インフルエンザを運んできて、日本の鳥に移さハルのかな。
その禍(わざわい)を持った鳥が来ないうちにという意味かな。
ようするに、すりこぎで押さえて、手で七草を触らないというのがコツ。
京都風はおかいさんに別に煮た丸餅をいれる。
菜っ葉は食べるときにちらして、色が鮮やかなうちに食べましょう。



写真やイラストが使い回しですんませんな~。
でもイラストはかわいくて気に入っているんです。
歌う節をラップ風にアレンジしても面白いかも。



※付録
わが家の定番「七草スパゲティ」。ニンニクとトウガラシが入るから九草やけど・・・。
トウガラシの刺激で目が覚め、一気にダラリと舞子ハンの帯みたいな状態の胃を引き締めてくれます。
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庚申さんは、いい人が大好きなんですって

2009年01月06日 04時23分32秒 | 社寺


なかなかきれいでしょ。
くくり猿ののれん状態やね。



ここは、八坂庚申堂。
正式には、大黒山金剛寺庚申堂。



日本三庚申の一つ。
ちなにあと二ヶ所は、大阪四天王寺庚申堂、東京入谷庚申堂(現存してないそうです)。
ここの歴史も1000年以上なんですって。
御本尊は、青面金剛(しょうめんこんごう)。
人を食う夜叉の姿で現れ、悪人を食らい、善人を食わないと言われる。



この近所でようみかける「くくり猿」。
お猿さんが手足をくくられて動けない姿。
高山の「さるぼぼ」とよう似ている。
どちらが先なんやろ。



お猿さんは人間に近い動物といわれていますが、所詮は動物、欲のままに行動しやハル。
その姿を人間の中にある、欲望に喩えてあり、人間の中にある「欲望」が動かないように、庚申さんによってくくりつけられているのです。
なんでか?
願いを叶えようと努力しようとする時、欲望がわいてきて、努力を妨げます。
それを庚申さんはうまくコントロールしてくれはるんやそうです。
いっぱいくくってもらわなあかんお人が多いですね。
ニュースを見てたら、該当者がイッパイイッパイいてはるし。



賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)さんも、しっかり手助けしてや~。
賓頭盧さんは、近々特集します。
鋭意制作中。乞うご期待。
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お餅

2009年01月05日 05時36分42秒 | 風景
さてお正月もやっと終わってくれた。
ホッとしています。
各業者さんたちが動き出してくれる。
まだお屠蘇気分で仕事となるから気をつけんとあかん。



お餅をお正月にたくさんもらった。
どこの家でも食べきれないそうです。
京都のお餅は丸いお餅が多い。
最近の子どもはお餅を食べないのかも。
かくいう私も小さい時は、お餅をあまり食べなかった。
白みそのお雑煮もあまり好きでなかった。
煮たお餅がカナンのです。
金時ニンジンや大根も苦手やし、食べる時に花カツオをかけるのも苦手。
お節料理も食べれるのは、だし巻きぐらいやったし。
黒豆なんかもあまり好きでなかった。
いまは、みんな食べれるようになったけど。



まだ松の内やし、京都の街はお正月っぽい。
最近、普通の家で松飾りをしたはる家は少ないかも。
飾ってハルのは飲食関係のお店が多い。
関西は、15日(小正月)ぐらいまで松飾りをしたハルようです。
関東は、7日までぐらいかな。
車に松飾りをしたハルのも少くのうなりました。
だんだんそういう風習は薄れて行くのかな・・・。



初詣もたくさん人が行ったハルけど、神さんがいるなんてほとんどの人は信じていないだろうし。
大体、神社やお寺にどんな神さんや仏さんが祀ってあるのか知らはらへんやろし・・・。
テレビで、伏見稲荷に行ったはる人に「誰を祀ってある?」と聞いたはった。
「狐」との答え。違うでしょ!人間が動物を拝んでどうするねん!
狐は、あくまでお使い(または神の化身の場合もあるけど)なんですよ。
なら、知ったハル?と言われてたら自信がないでしょ。
正解は、宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)。穀物の神の総称。共に食物を司ることから伊勢神宮の外宮の豊受大神と混同されています。別称が稲荷神。「稲」とつくように、もともとは五穀と養蚕を司る穀物神、農耕神で、稲の生産、豊穣を守護する神。
ややこしいことに、稲荷社は、神道系と仏教系にわかれるんです。
「なんとなく人が行くから・・・」と詣でても御利益ないかも。
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初神楽

2009年01月04日 06時19分45秒 | 風景・和菓子


京都市内のそれも東山の山麓に住んでいると当然朝日は拝めへん。
中京区あたりの高いマンションに住んだら東山から昇る朝日が拝めるんだろうな。
それでも市内に海がないからいわゆる絵に描いたような朝日は拝めまへんな~。

最近、お正月に神社やお寺に行ったことはない。
人ごみが苦手だからなんだろうな。
仕事がはじまって静かになったら残り福をひろいに行こうっと。


長久堂「初神楽」


上用、こしあん

一昨日、義母の病院へ家族全員で行った。
一昨日は、ポツリポツリと雨。
もう少し冷えたら雪なんだろうな。



帰る時は止んでいて、雲の切れ目に月と金星が見えた。
そのきれいだったこと。
でも写真は、こんなのしか撮れなかった。

上用饅頭の「初神楽」というタイトルが頭に浮かんだんです。

夜空を舞台に壮大な神楽を月と金星が舞ってくれた感じがする。
頭の中で雅楽「二星(じせい)」が鳴り響く。
(まあ、この朗詠常用曲は七夕の曲ではありますが・・・)
きっと神さんは、神社にいなくて、誰もがちょっと見上げれば見える大空で、われわれを見守ってくれているのかもしれません。
そう思うとなんだかうれしくなりました。
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冬日

2009年01月03日 05時35分08秒 | 風景・和菓子
お正月も三日目になるといささかたるんできますね。
仕事の準備もあるからあんまりダラダラはいけません。
食べるものもそろそろカレーが食べとうなったかもね。
わが家は、昨日タコスをつくって家族で食べたからそうカレーは食べたくありません。
※タコスって、蛸の酢物やないしね。メキシコ料理。トウモロコシの平焼きパンのトルティーヤにひき肉やチーズ、トマト、オニオン、レタスの千切りをはさんで食べます。昨日はかなり激辛にしました。


長久堂「冬日」

こんなのを見ていると冬を感じます。
雪の中で寒椿を見たらいいだろうな。
あいにく京都市内では、降りません。


こなし、赤こし餡



梅の蕾も固いけど準備をはじめていました。





臘梅も咲いているのを見かけます。
今年の春は以外と早くくるのかな。


本家玉寿軒「臘梅(ろうばい)」
年末27日の記事紹介の和菓子よりこちらの方が雰囲気やね。


こなし、白こし餡
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牛に乗って♪

2009年01月02日 04時47分10秒 | 風景・和菓子


今年の干支は「丑」。
牛は、馬と同様、農耕において大事な動物。
神様の乗り物ともいわれて農耕の守ってくれる存在。
草が餌でたくさん食べるから、瘡(そう)を取り去ってくれるといい伝えられている。



牛の性質は辛抱強く誠実で実直といった生き方や商売の仕方を示し、地に足をつけることによって開運が導かれる。
天神さんの境内で牛をよく見かけます。
由来がいろいろありますが、その中の一つに菅原道真さんの生まれと命日が、ともに丑年であるためなんてのもあります。


長久堂「十牛の図」

「十牛図」とは、逃げ出した牛を探し求める牧人を喩えとして、牛、すなわち真実の自己を究明する禅の修行によって高まりゆく心境を十段階で示したものです。

1.尋牛(じんぎゅう)/ 牛を捜そうと志すこと。悟りを探すがどこにいるかわからず途方にくれた姿を表す。
2. 見跡(けんせき)/牛の足跡を見出すこと。足跡とは経典や古人の公案の類を意味する。
3. 見牛(けんぎゅう)/ 牛の姿をかいまみること。優れた師に出会い「悟り」が少しばかり見えた状態。
4.得牛(とくぎゅう)/ 力づくで牛をつかまえること。何とか悟りの実態を得たものの、いまだ自分のものになっていない姿。
5. 牧牛(ぼくぎゅう)/牛をてなづけること。悟りを自分のものにするための修行を表す。


外郎、こしあん

6. 騎牛帰家(きぎゅうきか)/ 牛の背に乗り家へむかうこと。悟りがようやく得られて世間に戻る姿。
7. 忘牛存人(ぼうぎゅうぞんにん)/家にもどり牛のことも忘れること。悟りは逃げたのではなく修行者の中にあることに気づく。
8.人牛倶忘(にんぎゅうぐぼう)/ すべてが忘れさられ、無に帰一すること。悟りを得た修行者も特別な存在ではなく本来の自然な姿に気づく。
9.返本還源(へんぽんげんげん)/ 原初の自然の美しさがあらわれてくること。悟りとはこのような自然の中にあることを表す。
10.入テン垂手(にってんすいしゅ)/まちへ・・・悟りを得た修行者(童子から布袋和尚の姿になっている)が街へ出て、別の童子と遊ぶ姿を描き、人を導くことを表す。
11.牛柳(にゅうりゅう)/入テン・・・レストランに入り、ビフテキを注文、あまりのうまさに新たな牛を捜そうと志す。→1に戻る

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