尾形修一の紫陽花(あじさい)通信

教員免許更新制に反対して2011年3月、都立高教員を退職。教育や政治、映画や本を中心に思うことを発信していきます。

由比宿と三保の松原ー富士を見に②

2019年12月10日 23時14分17秒 |  〃 (温泉以外の旅行)
 今回の旅行は「温泉以外の旅行」カテゴリーにしたけど、実は泊まった宿は温泉だ。でも草津や伊香保に行くというような「温泉自体が目当て」ではない。目的は「富士山」だけど、富士を見るだけなら冬のいつでもいい。でも今だったのは、もう一つ「桜エビ」があった。別にそんなに大好物でもないのに、日本中でも駿河湾でしか取れない、それも由比(ゆい)港に揚がって、地元には桜エビを食べさせる店がいっぱいある、という話をどこかで聞いて一度行ってみたかったのだ。漁期は4~6、11~12の年2回に制限され、時期にはエビを干すため富士川の河原が真っ赤に染まる。

 時間を検討すると、12時は無理そうだが何とかお昼過ぎには由比には着けそうな感じだ。レンタカーを借り、首都高を抜けて東名道に入る。東名道は久しぶりだが、何とか順調に海老名サービスエリアに着いた。これなら行けると思った途端、リニューアル工事で御殿場まで大渋滞。その間、富士山がすごくよく見えて美しいけど、いくら渋滞中とは言え写真は撮れない。御殿場を越えて流れ始めたが、富士川サービスエリアで13時頃になってしまった。もうここで食べちゃおうかということになって、「富士宮焼きそば」を買って外で食べてしまった。富士山がすごくよく見えて、一番すごかったかもしれない。
   
 写真の1枚目、2枚目は一日目の富士山。3枚目は富士市の工場地帯に向けた。4枚目は2日目の富士川サービスエリアの外の展望台。ここは「ハイウェイオアシス」(高速道のサービスエリアと一般道の「道の駅」の併合施設)の「富士川楽座」になっていて、外に観覧車があった。乗って富士山を見たい気もしたけど、まあパス。外部施設には「戸塚洋二ニュートリノ館」もあったが時間の関係でパス。食べてはしまったが、やはり由比宿を見ていきたいなと思って、カーナビを検索したら「由比港漁業協同組合」が出てきたので指定。後は道案内は任せればいいはずが、ここからカーナビの迷走が始まった。

 富士川に沿って下り、国道1号バイパスに乗る。由比あたりの地名が出てきて港も見える。直売所があったが、カーナビは直進せよと言う。降りろと言っては降りると、今度は進めと言い、一体どこに連れて行く気なんだか。カーナビに従って迷走の挙げ句、もう自分で探すことにして、「由比本陣公園」(下の写真1枚目)に入った。ここには「東海道広重記念館」があるがパス。明治天皇が来た時の「御幸亭」(写真2枚目)も外から見ただけ。お土産やガイドマップを置いてある「交流館」が役に立った。それより真ん前に「正雪紺屋」(しょうせつこうや)がある。江戸幕府に反乱を起こそうとした「由井正雪の乱」の正雪の生家という。今も手ぬぐいなどを売ってるお店だ。(写真の3、4枚目)
   
 由比港で食べるのはもういいやと「薩埵峠」(さったとうげ)を目指すがカーナビに惑わされ降りるべきところを通り過ぎてしまった。もう今日はツイテナイと「三保の松原」を目指すことにした。清水市街を通り過ぎ、これは問題なく到着。「羽衣の松」など人は多いが、そこから富士は見えないのか。海がキレイだが、「三保の松原」世界遺産地区の松並木の中から富士山は見えない。
   
 「羽衣の松」から松並木の散歩道(下の写真3枚目)を15分ぐらい歩くと、景勝の池「鎌が崎」に着く。ここで海辺へ出ると富士山がくっきりと見えてきた。絶景!
  
 翌朝、宿近くの「三保灯台」を見た。日本初の鉄筋コンクリート灯台だとある。
  
 そこから「日本平夢テラス」へ行き、続いて「薩埵峠」へ行ったわけだが、実はその間に一回目に書かなかった「エスパルスドリームプラザ」に寄った。なんだ清水エスパルスの施設かという名前だが、実はここはお土産屋いっぱいの複合娯楽施設。4階には映画館「MOVIX清水」、3階には「ちびまる子ちゃんランド」がある。「清水エスパルス」は、Jリーグ「オリジナル10」の中でただ一つ実業団が母体じゃなかった。エスパルスも「静岡、清水、サッカー」の「パルス」(鼓動)の意味だという。1階のお土産が豊富なうえ、「ラムネ博物館」とか「缶詰市場」とか面白くて飽きない。観光で行ったら絶対寄るべき。

 そして再び由比で降りて、今日こそ桜エビを食べるかと思う。その前に静岡のお土産屋に必ず置いてあって、他では見かけない「ホワイトシップ」印の高級ツナ缶。作っているのは「由比缶詰所」というシンプルな名前の会社だ。直売所があって、土日休業だが隠れた名所だと思う。下の写真のような小さな隠れ家のような地元の人しか知らないような場所だ。これは実は事前に調べていって、わざわざ寄ったがお土産屋より安いと思う。そして「由比桜エビ館」で桜エビかきあげ付きのおそばを食べた。そこはまた鰹節削り工場見学もある。伊豆以西に行ったのは久しぶりで面白いお土産いっぱい。
 
 さて宿泊は「三保園ホテル」という場所で、地域の忘年会がいっぱいで大混雑していた。確かに「源泉掛け流し」の温泉で、それは良かった。だがお風呂は敷石がグラグラするし古い感じ。さらに夕食のビュッフェがとにかく欠品が多く、なかなか追加が出て来ない。後でフロントで苦情を言ってる人がいた。僕もお酒でも飲もうと思ってたんだけど、頼める感じじゃなくて、静岡おでんとカレー(仕方ないから)を食べてさっさと戻った。窓から見ると欧風の部屋がある。後で見ると「スペイン館」とあるが、使ってない感じ。実に謎のホテルだが、これじゃ伊東園に買われてしまいそう。三保の松原に掛け流しの温泉ホテルがあると知ってる人は少ないと思う。残念感が残る宿だなあ。まあお値段では文句を言えないが。
 
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 薩埵峠と日本平ー富士を見に① | トップ | 中曽根康弘をどう評価するか... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

 〃 (温泉以外の旅行)」カテゴリの最新記事