尾形修一の紫陽花(あじさい)通信

教員免許更新制に反対して2011年3月、都立高教員を退職。教育や政治、映画や本を中心に思うことを発信していきます。

日塩もみじラインをゆく

2014年11月05日 00時22分55秒 |  〃 (温泉以外の旅行)
 からだのあちこちが温泉を欲している気がしていたけど、トリュフォー映画祭に行ってたので時間が作れなかった。ようやく出かけてきたのは、「大正村 幸の湯温泉」というところで、値段は安くてお湯がとてもいい。栃木県の北の方、塩原と那須の中間、板室温泉に行く途中に35年ぐらい前に出来た温泉である。もひとつ、このあたりに秋に行くときは、「日塩もみじライン」を通ると、ハズレがなくて素晴らしい紅葉を見られる。紅葉は僕の大好きな日光が有名だけど、あまりにも渋滞がすごくて、混雑していて宿も取りにくい。塩原・那須方面もおススメである。

 最後の方に載せると、見るときに流されがちだから、2日目に見た紅葉の写真を最初に載せておきたい。日塩もじじラインと言うのは、鬼怒川温泉の奥から奥塩原・新湯温泉に通じている有料道路である。一番高い所に「ハンター・マウンテン」、略してハンタマというスキー場があって、夏はユリを見るリフト、秋は紅葉を見るゴンドラが出る。道路の高低差が数百メートルあるので、どこかが紅葉に最適なことが多い。今回はハンタマは寒そうで、(値段も高いし)乗らなかった。そこで食べなかったので、しばらく行った白滝の峠の茶屋で食べたが、そのあたりの紅葉が今の見ごろ。
   
 今の最初の写真のように両側が紅葉という場所はあまりないけど、黄色く映える中を進む道は多い。塩原に出るところに有名な紅葉スポットがあるが、うまく停められなかった。素晴らしいところは多いけど、運転中に撮るわけにも行かないし、前後に車がいることが多く、路肩に駐車もままならない。でも、いいのである。写真が目的ではなく、もみじの中をドライブすることが目的なんだから。
   
 鬼怒川に近いあたりに、「太閤おろしの滝」というのがあった。全然聞いたこともない滝で、見ると大したこともないことが多いんだけど、時々停まって歩くようにしないと身体に悪いから、散歩することにする。ところがこれが結構いい滝で、二段に分かれて滝壺が深くえぐられエメラルド色に輝いていた。流れゆく川の流れも黄葉を映して黄色く見える。駐車場から見た周りの山々の姿もキレイだったなあ。行きと帰りに2枚撮ったので、順番に。
   
 宿を出た後で、真っ直ぐに「もみじライン」に向かうのではなく、宿の奥の方に続く道を「深山ダム」「深山園地」という方に行ってみた。まったく聞いたこともない地元しか知らない観光地だと思うけど、この道も紅葉が凄かった。もっとも目的地の園地に着いたら、寒そうで歩く気にならなかった。前日に「沼ッ原湿原」という場所に向かった時も、着いたら寒くて何と雪が舞っていた。山奥の方から「雪の女王」の支配領域が広がりつつあるのである。ところで、山道の途中で展望が広がり、高原の方まで一望できる場所があった。手前の山は(あんまりキレイではないが)黄葉で、空と遠くの高原と近くの山がパッチワークのように区画されている。素晴らしい感じがしたけど、これが写真ではうまく撮れない。近くに合わせると、遠くがボケる。空に合わせると手前が暗い。まあ、とりあえず載せておくけど。
   
 さて、話を戻して最初の日から。まずは西那須野塩原インターで東北道を下り、千本松牧場に行こうと思うとものすごい混雑で駐車も大変そうなので敬遠。祝日なんだから仕方ない。少し飛ばして、「道の駅 明治の森黒磯」でトイレ休憩。ここは重要文化財の旧青木別邸のあるところ。明治時代に外務大臣を務めた青木周蔵である。前にも載せたことがあるが、気持ちいいところなので。その後、板室温泉を過ぎ「乙女の滝」を見る。滝はともかく、その近くの紅葉が良かったので、川と紅葉を。
   
 沼ッ原湿原に向かったが寒くてすぐ戻り、宿に入る。全館畳敷きでハダシで歩ける(よってスリッパがいらない)。ここは何と言っても、源泉掛け流しのお風呂が有名で、立ち寄り客が多いなあ。お湯はいっぱいあるからいいんだけど。最近、プールみたいなところに綱につかまって入るという「綱の湯」ができた。いや、完全に深くてけっこう大変、浮力があるから綱につかまると浮いてしまう。「歩行浴」にも最適で、これは健康に良さそう。写真は撮れなかったので、宿のサイトで。露天風呂が夜と朝の交代で二つ。露天といっても、そこに3つずつ風呂がある。さらに宿泊者専用の「畳敷き風呂」がある。朝から清掃で、8時半から入った露天(つまり前日は女性用だった方)は、豪快な「滝の湯」がウリである。ここまで強い打たせ湯は見たことがないかもしれない。湯量が多すぎて痛い。
    
 宿はちょうど紅葉の時期で、結構キレイ。客も多いようだった。料金は安くて、料理はそれなりだけど、連泊する場合はこのぐらいでいいだろう。朝食の後で外に出てみたら、玄関に近いピラカンサの木に猿軍団が。なんと10頭以上で、子ザルをいる。皆で実を食べまくっている。猿はよくいるけど、こんなとこは見たことないなあ。カメラを持っていなかったので、あとで露天風呂に行くときにまた見てみたら、まだ食べていたんだけど、カメラを上に上げた瞬間にクモの子を散らすように逃げてしまった。何かカメラにトラウマがあるのか。拡大すると少し見えるけど、大した写真にならなかったので載せない。結構広い「談話室」があったり、なかなか面白い宿だった。(写真最後は宿の前の道)
   
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