尾形修一の紫陽花(あじさい)通信

教員免許更新制に反対して2011年3月、都立高教員を退職。教育や政治、映画や本を中心に思うことを発信していきます。

ハワイアンズ及び白水阿弥陀堂&塩屋埼灯台

2016年06月02日 00時09分49秒 |  〃 (温泉以外の旅行)
 31日から一泊でスパリゾート・ハワイアンズの「ホテル・ハワイアンズ」に行ってきた。なんで突然ハワイアンズかと思われるだろうが、なんと昨年末の福引の景品である。あんなもの、ホントに当たるのかと思っているだろうが、ホントに当たることがあるのだ。引いたのは僕じゃないけど。家族が引いたのだが、7月初めまでの平日のチケットだから、そろそろ使わないとムダになってしまう。

 実は20年ぐらい前に年末旅行で夫婦で行ったことがある。その時点で小さな子供のいない人には向かないなあと思った。こういう機会でもなければ、また行くこともなかったと思う。前に行った後で、映画「フラガール」が作られ、そして「3・11」があった。そして、今は新しい施設もでき、夕食もビュッフェ方式になっている。(前は大広間で食べたから、その時点ですでに「古い」感じが否めなかった。

 各地から無料送迎バスが出ていて、それも便利である。東京の各地(及び横浜、埼玉、千葉、仙台)なんとホテルまで無料で行ってくれるんだから、すごい太っ腹。今回はそれを利用。朝10時に出て、13時には着いてしまう。もうチェックインできて、部屋にも入れる。そして、13時30分からはお昼のフランダンスショー。まあ、一回ぐらい見てみないとと思って、これに行った。まあ、いいんじゃないですか。そして、しばらく休んで、お風呂。案外「温泉力」を見逃しているが、源泉かけ流しの硫黄泉で、ハワイアンズというか「いわき湯本温泉」の底力である。さらに「江戸情話 与市」なるギネスに載った世界最大の露天風呂ができた。これが確かに素晴らしい。写真が撮れないのが残念。フラガールの「追っかけ」もいるらしいけど、ホテル内で一切写真は撮らなかったので、載せられない。

 夕食が早くて、17時半から19時というので大変。後で夜のダンスショーがあるからか。朝も夜もビュッフェ形式だけど、こういうのも飽きた(慣れた)感もあり、何でもかんでも取ってきて過食を悔いるという愚はだんだん犯さなくなってきたと思う。それもこれも、今はサラダがかなり出ているようになったから。昔は千切りキャベツやプチトマトぐらいしか出てなかったけど、今は生野菜の他に様々なサラダやドレッシングが並ぶようになった。それをいっぱい取ってきて、最初に食べるというやり方、これは「試してガッテン」お勧めのやり方だが、これが効果的なんじゃないかと思う。

 夜はバレーボール(男子の五輪世界最終予選)を見てたら眠くなってしまってショーには行かず。風呂も部屋で入るが、部屋のお風呂も温泉で気持ちいい。さて、一応水着は持って行ったんだけど、まあもうプールもいいだろうと思って、翌日はホテルと提携したレンタカーを借りて周辺観光。まず、国宝の白水阿弥陀堂。東北地方に国宝建築物は少ない。(他は平泉の中尊寺金色堂、松島の瑞巌寺、羽黒山五重塔ともう一つ仙台の大崎八幡神社。)前にも訪ねたのだが、その時は冬休みで見られなかった。今回はまずそこを見た。阿弥陀堂の前に広がる浄土庭園が素晴らしく、実に気持ちがいい。
    
 これは1160年に建てられたもので、奥州藤原氏の清衡の娘がこの地の岩城大夫則道に嫁ぎ、夫亡き後に建てたものである。都では平清盛が勢力を持ち始める時期に、遠い東北で浄土信仰の素晴らしいお堂が作られたのである。「白水」は「平泉」の「泉」を上下に分解したもの。
   
 池泉式の美しい庭園は阿弥陀堂の前に広がっているが、阿弥陀堂を遠くに見通す2枚の写真を。判らないと思うけど、拡大すれば向こうにお堂が見える。緑濃い季節には対岸からはよく見えない。なお、モミジがいっぱいあったから、秋はさぞすごいことだと思う。亀や鯉もいっぱいいたけれど、鳥の写真を撮ったので。前者はくちばしが黄色いので、マガモ。小さなカルガモをいじめて追い回していた。後者はカワウだと思う。(ウミウとの区別が難しい。)ホテルの部屋ではホトトギスの声も聞こえたし、まあものすごく珍しい鳥でもないけれど、やはり自然に恵まれている。

 そこから、塩屋埼灯台へ行く。ここも前に来たけど、すっかり忘れている。灯台は大好き。世界の端にたって、人々に道しるべを指し示している。孤独だが、偉大な存在。だから、日本中のあっちこっちの灯台に行っている。近くに行くと、つい寄りたくなってしまう。
   
 晴れてたから素晴らしいな。海と空と灯台。なんだけど、灯台までの道を上るのがかなり大変。そして、そこからさらに灯台本体に登れる。200円。まあ行くかと103段のらせん階段を延々と登る。ところが、風が強すぎて、せっかく登ったのに外に出られない。いや、出ている人もいるから、わが夫婦がそういう高いところが苦手なんである。それにしても風が強かった。

 ここは木下恵介監督の「喜びも悲しみも幾年月」のモデル夫妻がいた灯台で、登り口に碑が立っている。作詞作曲は木下忠司で、今フィルムセンターで生誕百年記念特集をやっている。僕はこの映画を何十年も前に見たが、再見はしていない。そして、ここにも東日本大震災の被害があった。灯台は高いからそこまで津波は来ないけど、揺れでずいぶん壊れたことが、資料室にある写真で判る。ちょっと載せておく。最後に映画の碑の写真。ついでにてっぺんで撮った写真も。
   
 それから小名浜でお昼を食べて、何とかギリギリで戻る。帰りに早く着いたらホテルでお土産を買おうと思ってたら、時間がなくなってしまった。
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