群馬県館林市は、家の墓があるところで小さいころから何度も行っている。最近は「猛暑」の町として関東地方のニュースにはよく出てきて、最近も全国で今年初の猛暑日(35度以上)を記録した。昔から「うどん」の町で知られていて、その館林に麦をめぐる日帰り旅行プランに参加してみた。
館林のうどん名店としては「館林うどん」があるのだが、最近は「花山うどん」の五代目が頑張って東京に店を出して大繁盛だという。ホームページを見ると、歌舞伎座の真裏あたりで名物の「鬼ひもかわ」を中心に頑張っている。(検索しようと、「はなや」と打ち込んだだけで、「華屋与兵衛」(外食チェーン)や「花やしき」(浅草の遊園地)を超えて、検索予測の1位に出てきたんで驚いた。)
製粉ミュージアムや正田醤油記念館を先に見たんだけど、その話は後に回して、最初にお昼に食べた3種のうどん。下の写真で上に載ってる、超幅広のうどんが「鬼ひもかわ」である。一度途絶えていた製法を五代目が復活させて、今や麺グランプリなんかで大評判らしい。凄い存在感なんだけど、このあまりの太さは箸で持ちにくい。その下のピンク色の麺は、館林うどんの「さくらうどん」、もう一つ「まるなかうどん」の手打ち。これがとてもうまい。つゆは普通のもりつゆと温かい肉汁。天ぷら付き。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/78/44/640e2eac2c714ee0771c41344831f5bb_s.jpg)
そのあとで、同じ会場で「うどん打ち」体験と「利き醤油」。うどん打ちと言っても、粉から練っていては間に合わないから、その過程は終わっている。練って寝かせたうどん玉があって、それを打ち粉をまぶしながら薄くなるまで伸ばして、三段に折りたたんで切る。麺が好きなくせに自分で打とうと思わないんだけど、案外面白かった。「利き醤油」というのは、一度にうどんができないから、半分の人は豆腐に各種正田醤油をかけて食べ比べ。カレーとかハーブ、タイ風などの「正油」(と書いてある)もあって、これがおいしい。やってる間は撮ることも忘れているので、写真はなし。
この日は東武線の特急「りょうもう」に北千住から乗り、館林へ。駅長と館林のゆるキャラ「ぽんちゃん」が出迎え。そのあと、西口真ん前の「製粉ミュージアム」へ。誰でも名前を知ってる日清製粉は、もともと明治にできた「館林製粉」だった。その日清製粉が作った博物館だけど、世界的にも珍しいという。小麦粉から作られたものは毎日のように食べているけど、「麦」については案外知らない。そういうことを教えてくれるミュージアムである。まあ機械についての細かい説明は今省くけど。
本館にある機械展示も面白いけど、やっぱり見どころは1910年に建てられ事務所として作られてきた「本館」のレトロ感だ。製粉所を開いた正田貞一郎(1870~1961)の肖像もあれば、会社を継いだ三男の正田英三郎夫妻の肖像もある。(今の皇后の父母にあたる。)英三郎の使っていた机といすもあり、椅子に座ることもできる。小さいけど興味深い場所だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/26/b0/b3328c58b4928ec9b28e142ae8c874c9_s.jpg)
外へ出ると日本庭園もあって、なかなか奇麗で雰囲気がいい。レトロ感あふれる建物は写真映りがいいので、とてもいい場所だと思う。外の写真を何枚か。
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そこから歩いて数分、正田醤油の本社と正田記念館がある。記念館は予約すれば平日に見られるというけど、本社はなかなか見られない。記念館はよくある会社の資料館なんだけど、日清製粉の正田家との関係系図が最初に出ている。要するに貞一郎の本家筋にあたるということである。貞一郎は明治初期に正田醤油に勤務して、それまでの大福帳を複式簿記に変更した。その大福帳と最初の簿記が展示されている。両者が置いてあるのは案外珍しいんじゃないか。
(正田記念館)
それより面白かったのは本社で、昔の蔵があるからそれを利用しようという一階建ての本社というアイディア。中の開放感あふれるムードにビックリする。醤油を醸造する樽は大胆に切って、商談もできるスペースに。写真の2枚目が本社内部で、3、4枚目が樽スペース。ところで別棟に行くとホールもあり、ギャラリーまであった。そこにはアンディ・ウォーホルを中心にジャスパー・ジョーンズ、サム・フランシス、リキテンシュタイン、ジャクソン・ポロックなんかの絵がかかっていた。ところで、本社に商品がズラッとおいていあるんだけど、その中にタバスコがある。正田醤油と何の関係があるのかと思って聞いてみると、日本での輸入元なんだそうだ。丸亀製麺は正田醤油を使っているという話。
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そこからバスに乗って、多々良沼近くの農園へ。いちご狩りをしているところだけど、麦も作っている。今まさに麦秋(ばくしゅう)を迎えている。もう小津の映画の題名でしか接しないような言葉だけど、北関東一帯には麦作地帯が多い。そこへ行って、麦穂摘み体験という趣向である。下の一枚目の写真を拡大して見ると、近くはまだ青いけど、遠くの方が黄色になっている。それは種類が違うからで、向うの黄色いのは大麦で、ビール用。近くのまだ青いのが小麦で、うどん用という話だった。穂を見ても全く違うし、うまく言えないけど、小麦は外へはじけるようで、大麦は平べったく並んでいる。2.3枚目は小麦で、最後が大麦。まあ、よく判らないと思うけど。
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これで見学が終わり、最初に戻る。最後の最後に「ぽんぽこ」という物産館で買い物。ここに正田の「カレー正油」があったので買ってみた。これはとてもいいと思う。サラダなんかに掛ければ、それだけで味付けになるし、チャーハンなんかにも合いそう。ネット通販では買えるらしいけど、全国に受けると思うけどなあ。タバスコと一緒に売ればいいのに。ところで、東京は27度というから猛暑を覚悟して行ったら、なんだ涼しいではないか。よくニュースでに出てくる駅前の気温表示板は、夕方には21度だった。昨日作ったうどんは先ほど食べたけど、大変おいしかった。でも一人で打った分を二人でも食べきれない、明日は焼うどんで。銀座の花山うどんにも、今度は行ってみよう。
館林のうどん名店としては「館林うどん」があるのだが、最近は「花山うどん」の五代目が頑張って東京に店を出して大繁盛だという。ホームページを見ると、歌舞伎座の真裏あたりで名物の「鬼ひもかわ」を中心に頑張っている。(検索しようと、「はなや」と打ち込んだだけで、「華屋与兵衛」(外食チェーン)や「花やしき」(浅草の遊園地)を超えて、検索予測の1位に出てきたんで驚いた。)
製粉ミュージアムや正田醤油記念館を先に見たんだけど、その話は後に回して、最初にお昼に食べた3種のうどん。下の写真で上に載ってる、超幅広のうどんが「鬼ひもかわ」である。一度途絶えていた製法を五代目が復活させて、今や麺グランプリなんかで大評判らしい。凄い存在感なんだけど、このあまりの太さは箸で持ちにくい。その下のピンク色の麺は、館林うどんの「さくらうどん」、もう一つ「まるなかうどん」の手打ち。これがとてもうまい。つゆは普通のもりつゆと温かい肉汁。天ぷら付き。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/78/44/640e2eac2c714ee0771c41344831f5bb_s.jpg)
そのあとで、同じ会場で「うどん打ち」体験と「利き醤油」。うどん打ちと言っても、粉から練っていては間に合わないから、その過程は終わっている。練って寝かせたうどん玉があって、それを打ち粉をまぶしながら薄くなるまで伸ばして、三段に折りたたんで切る。麺が好きなくせに自分で打とうと思わないんだけど、案外面白かった。「利き醤油」というのは、一度にうどんができないから、半分の人は豆腐に各種正田醤油をかけて食べ比べ。カレーとかハーブ、タイ風などの「正油」(と書いてある)もあって、これがおいしい。やってる間は撮ることも忘れているので、写真はなし。
この日は東武線の特急「りょうもう」に北千住から乗り、館林へ。駅長と館林のゆるキャラ「ぽんちゃん」が出迎え。そのあと、西口真ん前の「製粉ミュージアム」へ。誰でも名前を知ってる日清製粉は、もともと明治にできた「館林製粉」だった。その日清製粉が作った博物館だけど、世界的にも珍しいという。小麦粉から作られたものは毎日のように食べているけど、「麦」については案外知らない。そういうことを教えてくれるミュージアムである。まあ機械についての細かい説明は今省くけど。
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本館にある機械展示も面白いけど、やっぱり見どころは1910年に建てられ事務所として作られてきた「本館」のレトロ感だ。製粉所を開いた正田貞一郎(1870~1961)の肖像もあれば、会社を継いだ三男の正田英三郎夫妻の肖像もある。(今の皇后の父母にあたる。)英三郎の使っていた机といすもあり、椅子に座ることもできる。小さいけど興味深い場所だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/05/69/b92597fd7a169f35dbea6bd585571ca3_s.jpg)
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外へ出ると日本庭園もあって、なかなか奇麗で雰囲気がいい。レトロ感あふれる建物は写真映りがいいので、とてもいい場所だと思う。外の写真を何枚か。
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そこから歩いて数分、正田醤油の本社と正田記念館がある。記念館は予約すれば平日に見られるというけど、本社はなかなか見られない。記念館はよくある会社の資料館なんだけど、日清製粉の正田家との関係系図が最初に出ている。要するに貞一郎の本家筋にあたるということである。貞一郎は明治初期に正田醤油に勤務して、それまでの大福帳を複式簿記に変更した。その大福帳と最初の簿記が展示されている。両者が置いてあるのは案外珍しいんじゃないか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/71/95/d49e550930ba641997072166e46e0c2a_s.jpg)
それより面白かったのは本社で、昔の蔵があるからそれを利用しようという一階建ての本社というアイディア。中の開放感あふれるムードにビックリする。醤油を醸造する樽は大胆に切って、商談もできるスペースに。写真の2枚目が本社内部で、3、4枚目が樽スペース。ところで別棟に行くとホールもあり、ギャラリーまであった。そこにはアンディ・ウォーホルを中心にジャスパー・ジョーンズ、サム・フランシス、リキテンシュタイン、ジャクソン・ポロックなんかの絵がかかっていた。ところで、本社に商品がズラッとおいていあるんだけど、その中にタバスコがある。正田醤油と何の関係があるのかと思って聞いてみると、日本での輸入元なんだそうだ。丸亀製麺は正田醤油を使っているという話。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/62/e7/17e0aa575f39214b851742e46a6ef812_s.jpg)
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そこからバスに乗って、多々良沼近くの農園へ。いちご狩りをしているところだけど、麦も作っている。今まさに麦秋(ばくしゅう)を迎えている。もう小津の映画の題名でしか接しないような言葉だけど、北関東一帯には麦作地帯が多い。そこへ行って、麦穂摘み体験という趣向である。下の一枚目の写真を拡大して見ると、近くはまだ青いけど、遠くの方が黄色になっている。それは種類が違うからで、向うの黄色いのは大麦で、ビール用。近くのまだ青いのが小麦で、うどん用という話だった。穂を見ても全く違うし、うまく言えないけど、小麦は外へはじけるようで、大麦は平べったく並んでいる。2.3枚目は小麦で、最後が大麦。まあ、よく判らないと思うけど。
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これで見学が終わり、最初に戻る。最後の最後に「ぽんぽこ」という物産館で買い物。ここに正田の「カレー正油」があったので買ってみた。これはとてもいいと思う。サラダなんかに掛ければ、それだけで味付けになるし、チャーハンなんかにも合いそう。ネット通販では買えるらしいけど、全国に受けると思うけどなあ。タバスコと一緒に売ればいいのに。ところで、東京は27度というから猛暑を覚悟して行ったら、なんだ涼しいではないか。よくニュースでに出てくる駅前の気温表示板は、夕方には21度だった。昨日作ったうどんは先ほど食べたけど、大変おいしかった。でも一人で打った分を二人でも食べきれない、明日は焼うどんで。銀座の花山うどんにも、今度は行ってみよう。
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