中才 官兵衛

2007-05-09 10:43:09 | Weblog
先日ご紹介した福田要氏の著書「我は中才」の意味ですが、あるとき関白秀次(写真)が官兵衛に聞いた。「そなたは自分自身をどれほどの器量と思っているか」官兵衛は「まず中の位でしょう」と答えた。「なぜそう思うか?」と秀次が重ねて聞くと官兵衛は「上ならば太閤様に仕えず、自分で天下を取っておりましょう。しかし、下でもないからこそ大名になれたのです。」と答えた。秀吉の天下統一の参謀として大活躍した官兵衛だが秀吉からその明晰な頭脳を警戒されるようになった。迂闊なことは言えない。謙遜気味に答えたのだろう。秀次は秀吉の縁故故に関白になったが秀吉に実子秀頼が生まれたのでその地位は危うくなり後に秀吉に切腹させられた。戦国時代に翻弄された生涯であった。

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