毎年のように記していることですが、さくらそうの品種名に関わるいくつかの問題について私が思うことを記します。
1.入手した苗の品種名の間違いについて
私の経験した限りでは、園芸店で販売されている苗の中にも、地元のさくらそう会の展示会の会場で販売されている苗の中にも、明らかに別の品種名と見られる名札が挿されているものがありました。
展示会場では会員と思しき方が、名札が違っているらしい苗を取り除いているのを見た事がありますが、どう考えてみても園芸店ではそんな対応ができるはずがありません。
結局は苗を購入したら、自分のところで咲いた花を見て判断するよりほかないと思います。
開花しているものを見て購入するのも一つの方法ではありますが、小さな苗に咲いた花では判断できないと感じられる場合も多いです。
70品種そこそこ栽培しているだけの私でも、咲いた花を見たらその品種名とは違うと感じたものを8種類栽培しているので、その確率はそう高くもありませんが、低いとも思えません。
その品種名不明となった花を、書籍に掲載された写真あるいはwebで画像を検索して、正しい品種名を見つければ良い、と思われるかもしれません。
しかし、花の色は日当たりの強弱や気温によって濃くなったり薄くなったりしますし、花の大きさや形、咲き方は芽の大きさとか肥料の施し方によって見違えるほどに変わる事があります。
特に類似花の存在する品種の場合、写真によって品種名の判断をすることは不可能と言っても良いと考えています。
花の色や形が日が経つにつれて変わる事は、鑑賞していてこの上なく楽しいもので、自分で栽培していて良かったと思えることの一つですが、品種名の確認をしようと考えた途端にそれは厄介事に変わると思っています。
2.同じ品種かどうなのかについて
さくらそうの品種を解説している書籍などを見ていると、Aという品種とBという品種は同じもの、などという記述があります。
これはベテランの方々が長きに渡って比較検討された結果なのでしょうが、先に記したように花の色や形が栽培によって変化しやすいさくらそうにおいて、そう簡単に同じものだと言い切れるものなのか、という疑問を感じています。
まずありえない事なのかもしれませんが、一度同じものとして書籍などに掲載されたものが、後になって微妙な違いがあったと判明したような場合、どうやって訂正するのでしょう。
3.品種名を変えることについて
昔はCと呼ばれていたが現在ではDという名前に変わった、といった記述を書籍などに見ることがあります。
私の思い違いでなければ、先に記したAという品種とBという品種は同じもの、などとされている複数の品種名を、いずれかの品種名に統一しようとする動きが一部にはあるようです。
さくらそうは歴史と伝統ある園芸植物です。
品種名が複数存在しても、それぞれの名はその花とともに伝えられてきた名前のはずで、例えば私が品種名を書き間違えていたのに気づいて書き直した、といった事とは全く事情が異なります。
何らかの理由があって複数の名前で呼ばれるようになったのでしょうが、今となってはその経緯をご存知の方がおられないほど昔の話である場合が多いと思います。
それを後から簡単に変えられるものなのでしょうか。
この品種とこの品種はおそらく同じものだろう、と認識していればそれで十分だと私は考えます。
例えその品種名がもとは他の品種の名前で、いつしか誤用されるようになったとしても、以後その品種名で伝えられてきたのならそれも栽培史の一部なのであり、都合が悪いからといって後から過去に遡って歴史を変える事はできないのと同じだと私は思います。
4.最後に
私は自分で栽培している品種の花を見て、違うのではないかと感じたら、苗を入手した時の名札の品種名も記録した上で「品種名不明」の札を挿しています。
そうして品種名不明となったものは、おそらくこれで間違いないだろうという品種を見つけたとしても、指摘を受けたとしても、不明のまま栽培を続けています。
その理由の一つは、HPやブログに掲載した後で、実は違っていた・・・と分かったりしたら取り返しがつかないからです。
web上にアップした情報は更新することが可能ですが、もし誤りのある状態でパソコン上に保存や印刷した方がおられたら、それは書籍の場合と同じで訂正不能な状態に陥ったことになります。
たしか、HPなどweb上の情報を自動的に保存していてそれを過去に溯って閲覧できるサイトもあったように思いますので、いずれにしても一度記したことを完全に書き換える事は不可能と考えた方が良いのでしょう。
さくらそうを趣味としてからわずか7、8年である私の知識と品種を見る目には限界があります。
私のHP「くまさんの庭」とこのブログに掲載した品種の画像をご覧になって、おかしいな?と思われた方がおられましたら、お手数おかけしますがブログのコメント欄やメールにてご連絡頂ければ幸いです。
名札違いだった花を品種名不明のままにしていることについて、難しい判断から逃げているだけではないか、と言われれば返す言葉が無いことも確かです。
でも、安易に誤った判断を下すことを避けることの方がもっと重要、というのが現時点での私の考え方です。
1.入手した苗の品種名の間違いについて
私の経験した限りでは、園芸店で販売されている苗の中にも、地元のさくらそう会の展示会の会場で販売されている苗の中にも、明らかに別の品種名と見られる名札が挿されているものがありました。
展示会場では会員と思しき方が、名札が違っているらしい苗を取り除いているのを見た事がありますが、どう考えてみても園芸店ではそんな対応ができるはずがありません。
結局は苗を購入したら、自分のところで咲いた花を見て判断するよりほかないと思います。
開花しているものを見て購入するのも一つの方法ではありますが、小さな苗に咲いた花では判断できないと感じられる場合も多いです。
70品種そこそこ栽培しているだけの私でも、咲いた花を見たらその品種名とは違うと感じたものを8種類栽培しているので、その確率はそう高くもありませんが、低いとも思えません。
その品種名不明となった花を、書籍に掲載された写真あるいはwebで画像を検索して、正しい品種名を見つければ良い、と思われるかもしれません。
しかし、花の色は日当たりの強弱や気温によって濃くなったり薄くなったりしますし、花の大きさや形、咲き方は芽の大きさとか肥料の施し方によって見違えるほどに変わる事があります。
特に類似花の存在する品種の場合、写真によって品種名の判断をすることは不可能と言っても良いと考えています。
花の色や形が日が経つにつれて変わる事は、鑑賞していてこの上なく楽しいもので、自分で栽培していて良かったと思えることの一つですが、品種名の確認をしようと考えた途端にそれは厄介事に変わると思っています。
2.同じ品種かどうなのかについて
さくらそうの品種を解説している書籍などを見ていると、Aという品種とBという品種は同じもの、などという記述があります。
これはベテランの方々が長きに渡って比較検討された結果なのでしょうが、先に記したように花の色や形が栽培によって変化しやすいさくらそうにおいて、そう簡単に同じものだと言い切れるものなのか、という疑問を感じています。
まずありえない事なのかもしれませんが、一度同じものとして書籍などに掲載されたものが、後になって微妙な違いがあったと判明したような場合、どうやって訂正するのでしょう。
3.品種名を変えることについて
昔はCと呼ばれていたが現在ではDという名前に変わった、といった記述を書籍などに見ることがあります。
私の思い違いでなければ、先に記したAという品種とBという品種は同じもの、などとされている複数の品種名を、いずれかの品種名に統一しようとする動きが一部にはあるようです。
さくらそうは歴史と伝統ある園芸植物です。
品種名が複数存在しても、それぞれの名はその花とともに伝えられてきた名前のはずで、例えば私が品種名を書き間違えていたのに気づいて書き直した、といった事とは全く事情が異なります。
何らかの理由があって複数の名前で呼ばれるようになったのでしょうが、今となってはその経緯をご存知の方がおられないほど昔の話である場合が多いと思います。
それを後から簡単に変えられるものなのでしょうか。
この品種とこの品種はおそらく同じものだろう、と認識していればそれで十分だと私は考えます。
例えその品種名がもとは他の品種の名前で、いつしか誤用されるようになったとしても、以後その品種名で伝えられてきたのならそれも栽培史の一部なのであり、都合が悪いからといって後から過去に遡って歴史を変える事はできないのと同じだと私は思います。
4.最後に
私は自分で栽培している品種の花を見て、違うのではないかと感じたら、苗を入手した時の名札の品種名も記録した上で「品種名不明」の札を挿しています。
そうして品種名不明となったものは、おそらくこれで間違いないだろうという品種を見つけたとしても、指摘を受けたとしても、不明のまま栽培を続けています。
その理由の一つは、HPやブログに掲載した後で、実は違っていた・・・と分かったりしたら取り返しがつかないからです。
web上にアップした情報は更新することが可能ですが、もし誤りのある状態でパソコン上に保存や印刷した方がおられたら、それは書籍の場合と同じで訂正不能な状態に陥ったことになります。
たしか、HPなどweb上の情報を自動的に保存していてそれを過去に溯って閲覧できるサイトもあったように思いますので、いずれにしても一度記したことを完全に書き換える事は不可能と考えた方が良いのでしょう。
さくらそうを趣味としてからわずか7、8年である私の知識と品種を見る目には限界があります。
私のHP「くまさんの庭」とこのブログに掲載した品種の画像をご覧になって、おかしいな?と思われた方がおられましたら、お手数おかけしますがブログのコメント欄やメールにてご連絡頂ければ幸いです。
名札違いだった花を品種名不明のままにしていることについて、難しい判断から逃げているだけではないか、と言われれば返す言葉が無いことも確かです。
でも、安易に誤った判断を下すことを避けることの方がもっと重要、というのが現時点での私の考え方です。
今後は、名札が無くともわかる品種、ということを意識して選びたいと思います。
そして実生を始めたら、その事を第一に考えて選抜したいと考えています。