チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

御酉様

2011年11月18日 09時58分00秒 | 日記
今年は三の酉まである
昔から「三の酉まである年は火事が多い」
といわれてきた

ナゼカシラ?
三の酉の日は26日
我が秋櫻舎はその日早朝から「飯島」へ研修の旅
25日の宵にお参りをしようと思う
ここで昔ながらの「日めくり」を購入するのが
チャコちゃん先生の習慣

だいたい江戸っ子の辛口サチコと一緒
そして「お多幸」でおでんを食べて
ワインバーに行き今年の反省会

こういうことを聞いたことがある
一の酉は大名や公家がお参りし
将軍様もたまに
二の酉は庶民
三の酉が商人
と分けておまいりしたという

もちろんその場合は浅草の大鳥神社へ

チャコちゃん先生がお参りする新宿花園神社は
花柳界が主
花柳界、商人、庶民とこちらは一気に激しく盛り上がる

象徴的な熊手はまず手のひらに乗るような
小さいものから毎年大きくしていくのが定式
一回手に入れると毎年買わねばならないので

しゃしゃしゃんしゃしゃしゃん
と人が買って景気づけをするとき
一緒になっては手を打つ

「そこのねーさんこれいいよもっていきな」
と威勢のいいオニイサンの口調にツイつられそうになる
毎年のこと
それでもぐっとガマンして「日めくり」にする

「日めくり」でさえ
「おじさんまけてよ」
といって安くしてもらい変わりにポチ袋に千円入れて
「ハイご祝儀」と渡す

そうすると
伊東屋で売っている洒落た日めくりより高くなる
でも境内のこういう雰囲気がワクワクする
「ねえさんいい女だねえ」
と後ろで声をかけてくれる
フフフ野口英生さんでねえ

熊手をねぎって値切って買うのがリズムで
このあたり!という頃合いで値を決め
別にご祝儀を渡す
コレが粋な買い方

たまに居るねこういう粋な方
すぐわかるから景気づけに見物しているのも楽しい
一緒になって大声出して値切る
大きな輪が出来ていい熱気だ

値切ってねぎってご祝儀出さないのはイナカッペ
(井の中の蛙という意味)
表の値段通りに買うのは野暮
最近江戸遊びできない奴多いからな

御酉さまは面白い

静かにお参りをしたいときは
熊野神社にある大鳥さんに手を合わせる
新宿界隈ではこの熊野神社なかなかの格なのだそうな






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