チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

恵みの雨

2011年11月20日 09時41分44秒 | 日記
昨日は良く降った
天に溜まっていた水がうわーとこぼれた感じ
前日咲いたばかりの山茶花に
もう北の国から渡ってきたヒヨドリが啄ばみ
「まったくう」
と追っ払おうとしたときプランターの土がカラカラ

「水をあげなきゃあ」
ずっと晴天だったので植物は水が欲しい顔をしている
「明日降りますよ」とセキド
「確証あるの?天気予報はそういっている?」
「イエ明日は海里さんが来ますから」
「ああそうか雨を持ってくる女ね」

海里さんは不思議な力を持っていて
見えないものが見える方なのだが
こちらにいらっしゃるときは往々に雨と風が一緒

ガマンしていた甲斐?あって朝から本降り
公園も我がバルコニーの植物もいっせいに手を広げている
ホッ

海里セッションが終わり
一緒に新宿まで出るが
雨脚の凄さしかしその雨だれがなんともいえずいい感じで
さらに傘に落ちる雨の音
おしゃべりはやめ耳を傾けて歩く心地よさ

チャコちゃん先生は何十年ぶりかに思い出した
バーバーリーのコートを着て
それに長靴を履いているので土砂降り対策万全

道歩く人たちが膝上までびっしょりになっているのを見て
何だかかわいそう
中にはハイヒールを履いて腰まで濡れているお嬢さん
人それぞれだが不思議な光景

海里さんはさすが雨女
防水靴に水をはじくズボンさらに防水リュックといういでたち
なるほど

「今日の雨は稲刈りの後養分を含んだもので」
土に浸透していって
土に「ごくろうさん」とねぎらっている雨だそうだ

私達は「新嘗祭」の前に「新米」を食べてしまうが
「新嘗祭」を天皇陛下が神様に五穀豊穣を感謝し
世界平和を祈念した後
庶民が新米を戴くのが本来の筋なのだそうだ

もう食っちゃったよ新米
ここんとこ毎日ありがたく戴いている
八百万の神様より先に戴いてはいけないのだ

その中間に降る雨なのだそうだ
ありがたい雨なのだという

土をコンクリートで覆っているのでありがたさも半分

きちんとした日本のしきたりを学ばなければ
そう思いながら静かに歩く





中谷比佐子を知る→中谷比佐子の粋モダン

お買い物はこちら→KOSMOS屋
             自然素材のオリジナル商品 
             湯文字、絹の帯まくらなど
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする