チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

車内化粧

2011年11月16日 10時43分59秒 | 日記
電車の中でメイクする人の数は多いし
それはもう見慣れた風景だが
昨日は違った
もう見とれていて一駅乗り過ごしちゃたよ

気がついたときはそのお嬢さんまだスッピン
だけど付け爪した爪の長さが2センチ以上あって
凄いなと思って眺めていた

なにせチャコちゃん先生の爪は
少し伸ばすとすぐ割れるので
長い爪を見ると条件反射に目がいく

銀ぎんの爪が大きな布バックからポーチと鏡を取り出し
メイクを始めた
アイシャドウはなるほどそうやってつけるの

あれは絵描きと一緒
色を重ねて重ねて綿棒で伸ばしていく
女優さんのメイクは良く見ているが
このお嬢さんみたいに厚塗りはしない

眠ったような目が一気にパッチリ
さらにその上にアイラインを2ミリぐらい上手に引く
ますます目が大きくなった

目じりの方だけ
今度はグレイのシャドウを眉に向けて引っ張って塗る
そうすると目が切れ長になって見える

それで終わりかと思ったら
別のポーチを長い爪が開けて
中からでてきたのは5種類くらいの付け睫の箱

どれを選ぶのだろうと思ってみていたら
睫が一番密集した濃い付け睫を長い爪が掴み
これまた器用に目に付ける
両方の目に付けきったとき
チャコちゃん先生が降りるべき新宿駅を電車は発車

ほーーー
今度は頬紅
今おてもやんのような頬紅の付け方が流行っているらしく
頬にマルマルと赤くつける
出来上がった顔はアキバ系に仕上がっていた

電車を降りるときそのお嬢さんと目があったので
思わず
「ありがとう」
とお辞儀してしまった

新宿に引き返そうと電車に乗り換えたら
其処の車両にはこれまたなんと「コスプレ」軍団
16世紀ヨーロッパの貴婦人の格好した娘達
どこで調達するのだろう傘まで16世紀

じろじろ見られるのが嬉しいらしく
わざとのように提灯のように膨らんだスカートを
つまんでみせる

今度は乗り越さないように
現実の世界に戻る

何だかやりきれない世相だ
かの国が日本人を「アホウ」にする政策
成功しているな

まだ間に合うだろうか、正気の世界






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