ビビッド能里子トーク・サロン

心身両面の指導者として感じたこと

「世界心理治療学会」で発表した小池能里子からのアドバイス

2015年08月31日 | 世界心理治療学会アドバイス
  ☆ 借りをつくらない生き方 
相手が上司や先輩、また気前が良い人などには、度々御馳走になる
機会があるようですが、実はそれも程度問題です。
なぜなら、それが度重なると、何時の間にか気持の上での「貸借関係」
が生じるからです。ただし先輩だから、上司だからと、おごって貰う
のは当然と感じる厚かましい人は別でが……
 例えば、いつも付き合っていて気前の良いAさんに、毎回御馳走に
なっているBさんは、それが日常的になっていたとしたら、いつの間
にかAさんはBさんに、いわゆる「貸してある」、またBさんは
「借りがある」と、無意識に上下関係の気持ちが働くのが、ごく自然な
成り行きなのです。ですから、その「精神的な貸し借りの力関係ができる」
ため、それを悪用して「収賄」や「贈賄」などの犯罪が起きるのでしょう。
たとえば、Aさんに何か問題が起きて、Bさんに頼んだとしたら?
気持ちの上で借りができているBさんは、おそらく断ることはできない
でしょう。また、もしもそれを断ったとしたら、Aさんは「いつもあん
なにおごってやっているのに」と、大変腹を立てることでしょう。
 
 そう考えると、家族や余程親しい人なら別ですが、できれば誰にも精神
的な借りや、金銭的な負担をかけて、相手に借りをつくらないのがベスト
でしょう。見方をかえると、精神的に貸している方が、自分に有利に働く
ことは紛れもない事実だと思います。
 ですから、もしもご自分が相手に精神的なお世話になったり、また金銭
的な負担をかけたとしたら……あなたの価値観で、それに見合うような
お返しをして相殺し、自分の気持ち的な「借り」をつくらないようにする
ことも、また必要なことです。理想的にはすべての人間関係は
「ヒフティー、ヒフティー」ですが、そうかと言って、またそれらを杓子
定規で固く考え過ぎるのも、人間関係がギクシャクするので考えものです。
 そのため、ある程度の「ゆとり」や「甘え」なども、心情的には欠か
せないものでしょう。いずれにしても、他人とのお付き合いは、「自分の
心に負担をかけない」ことが、賢く生きるコツかもしれません。

 まだ若かった頃、度々ご馳走やお世話になると、自分の心の中に借りが
できるのがとても嫌でした。そのため、男性にはたばこや、その頃話題の本
また女性には、バラを一本ラッピングして差し上げたり、チョコレートなど
毎回ではなく、三度に一度位お礼の気持ちで差し上げました。
 それはとても喜んで頂けました。心当たりのある方は、お試しくださいね。

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