☆ エカテリンブルク最後の夜
わたしがロシアで学んだことは、サイコセラピー(心理療法)が大変
盛んなこと、子どもから大人までさまざまなセラピーがあり、サイコ
セラピー専門の大学もある。ドクターが少ないため、サイコセラピー
が発達し、ことに芸術療法が盛んであるということでした。
またロシアではサイコセラピーは大変重要な仕事であり、これから
もますます発展するだろうという内容でしたが、わたし自身が感じたことは
ロシアに限らず、世界的な風潮ではなかろうとか言うことでした。
エカテリンブルク最後の夜、ナターシャと友人と三人で楽しく過し
アルコールがかなり入っていたわたしは、とてもご機嫌でそのままベッドに
倒れこむようにすぐ眠りました。そして目が覚めたのが何時ごろでしょうか?
何となくと考えていたら突然、いつものような感覚(全身がしびれるような)
に見舞われたのです。それはわたしが感動するとしばしば起きる、身体的な
状態ですが、それは自分が心の中でつぶやいたある言葉による反応でした。
スッカリ目が冴えてしまい、起き上がってしばしボーっとしていました。
今まで生きてきた道は、わたし以外の力が働いているような気がしてなりません
が、「わたしは導かれているのだ。そのため思いがけなくロシアまで来てしまった
のだ」と強く感じました。
☆ 帰国する喜び
日本にはエカテリンブルクから直接帰るのは無理なため、またモスクワ
に一泊しました。そしてエアロフロート航空755便は9時50分に
成田に無事着陸しました。ほぼ満席の座席の大部分は日本人でした。
わたしは海外へ行くときには、行きも帰りもワクワク気分で、いつも
人の二倍楽しめる得な性質ですが、今回出かけるときは初めてインドへ行った
ときと同じような不安な気分でした。でも日本が近づいてくにつれ、だんだん
気持ちが弾んできました。日本に着いてからすぐ、夫に連絡するつもりで携帯
をオンにした途端に、友人からやさしい「お帰りなさい」メールが入っていて
とても嬉しくなりました。荷物を受け取ってから礼を言って、大教授と友人と
別れリムジンに乗り、その中で友人達に帰国メールをしました。
12時30分に自宅に着いたら、スタジオの入り口の鉢植えの花が
まるでわたしを迎えてくれるかのように、沢山咲いてとてもきれいでした。
多分留守中に友人が手入れをしてくれたのでしょう。
わたしのために昼食を準備して待っていてくれた夫と、久しぶりに食べた
日本食、ことにお味噌汁はとても美味しかったです。
不安と緊張で出発したロシア行きでしたが、心配したほどでもなく
淋しがりやのわたしがホームシックにもならず、無事に帰れたことも
とても嬉しかったです。でももしかしたら、同行した友人に迷惑をかけた
かもしれませんが。帰国メールを見たお父さんぽい友人から「無事に帰れて
よかったね。落し物、怪我、迷子?淋しさが一番心配だったけど」と返信が
あり、何時もずっとわたしを思っていてくれたのだと幸せな気持ちになりました。
☆ お蔭様で少し成長できました
それにしても、不安と恐怖のマーブル模様の精神状態だった、海外での
6泊一人部屋体験は、わたしが一回り成長できたような気がしました。
いい歳をしてと思うでしょうが、当人にとって凄いストレスだったのです
から、笑わないでくださいね。そしてわたしがこの世を去るときに言う言葉は
「すべてにありがとう」だと、改めて思いました。今までわたしはいろいろ
な方や、見えない力に支えられて生きてきましたが、何時も比較的恵まれて
いるので感謝の気持ちでいっぱになりました。
生甲斐は「仕事を通じて人様のお役に立てること」ですが、これからも
指導や執筆や講演などで、わたし自身の実体験から、元気で有意義に生きる
ためのノウハウをお伝えしたいと思いました。
昨日は嬉しいことに、大分昔のことですが、一週間で増刷になり大変よく
売れた「気分転換の仕方」を書いた出版社から、また同じような内容の本と
正式にご依頼を受けました。これからまた新しい本を書き始めますが、書く
ことが大好きですのでまったく苦にならず、また楽しみが一つ増えた気分です。
ロシア紀行7回ご愛読ありがとうございました。
能里子
わたしがロシアで学んだことは、サイコセラピー(心理療法)が大変
盛んなこと、子どもから大人までさまざまなセラピーがあり、サイコ
セラピー専門の大学もある。ドクターが少ないため、サイコセラピー
が発達し、ことに芸術療法が盛んであるということでした。
またロシアではサイコセラピーは大変重要な仕事であり、これから
もますます発展するだろうという内容でしたが、わたし自身が感じたことは
ロシアに限らず、世界的な風潮ではなかろうとか言うことでした。
エカテリンブルク最後の夜、ナターシャと友人と三人で楽しく過し
アルコールがかなり入っていたわたしは、とてもご機嫌でそのままベッドに
倒れこむようにすぐ眠りました。そして目が覚めたのが何時ごろでしょうか?
何となくと考えていたら突然、いつものような感覚(全身がしびれるような)
に見舞われたのです。それはわたしが感動するとしばしば起きる、身体的な
状態ですが、それは自分が心の中でつぶやいたある言葉による反応でした。
スッカリ目が冴えてしまい、起き上がってしばしボーっとしていました。
今まで生きてきた道は、わたし以外の力が働いているような気がしてなりません
が、「わたしは導かれているのだ。そのため思いがけなくロシアまで来てしまった
のだ」と強く感じました。
☆ 帰国する喜び
日本にはエカテリンブルクから直接帰るのは無理なため、またモスクワ
に一泊しました。そしてエアロフロート航空755便は9時50分に
成田に無事着陸しました。ほぼ満席の座席の大部分は日本人でした。
わたしは海外へ行くときには、行きも帰りもワクワク気分で、いつも
人の二倍楽しめる得な性質ですが、今回出かけるときは初めてインドへ行った
ときと同じような不安な気分でした。でも日本が近づいてくにつれ、だんだん
気持ちが弾んできました。日本に着いてからすぐ、夫に連絡するつもりで携帯
をオンにした途端に、友人からやさしい「お帰りなさい」メールが入っていて
とても嬉しくなりました。荷物を受け取ってから礼を言って、大教授と友人と
別れリムジンに乗り、その中で友人達に帰国メールをしました。
12時30分に自宅に着いたら、スタジオの入り口の鉢植えの花が
まるでわたしを迎えてくれるかのように、沢山咲いてとてもきれいでした。
多分留守中に友人が手入れをしてくれたのでしょう。
わたしのために昼食を準備して待っていてくれた夫と、久しぶりに食べた
日本食、ことにお味噌汁はとても美味しかったです。
不安と緊張で出発したロシア行きでしたが、心配したほどでもなく
淋しがりやのわたしがホームシックにもならず、無事に帰れたことも
とても嬉しかったです。でももしかしたら、同行した友人に迷惑をかけた
かもしれませんが。帰国メールを見たお父さんぽい友人から「無事に帰れて
よかったね。落し物、怪我、迷子?淋しさが一番心配だったけど」と返信が
あり、何時もずっとわたしを思っていてくれたのだと幸せな気持ちになりました。
☆ お蔭様で少し成長できました
それにしても、不安と恐怖のマーブル模様の精神状態だった、海外での
6泊一人部屋体験は、わたしが一回り成長できたような気がしました。
いい歳をしてと思うでしょうが、当人にとって凄いストレスだったのです
から、笑わないでくださいね。そしてわたしがこの世を去るときに言う言葉は
「すべてにありがとう」だと、改めて思いました。今までわたしはいろいろ
な方や、見えない力に支えられて生きてきましたが、何時も比較的恵まれて
いるので感謝の気持ちでいっぱになりました。
生甲斐は「仕事を通じて人様のお役に立てること」ですが、これからも
指導や執筆や講演などで、わたし自身の実体験から、元気で有意義に生きる
ためのノウハウをお伝えしたいと思いました。
昨日は嬉しいことに、大分昔のことですが、一週間で増刷になり大変よく
売れた「気分転換の仕方」を書いた出版社から、また同じような内容の本と
正式にご依頼を受けました。これからまた新しい本を書き始めますが、書く
ことが大好きですのでまったく苦にならず、また楽しみが一つ増えた気分です。
ロシア紀行7回ご愛読ありがとうございました。
能里子