ビビッド能里子トーク・サロン

心身両面の指導者として感じたこと

NHK杯フィギアスケートを二日間見て

2014年11月30日 | えっせー
 いつも感じるのだが、日本のレベルは本当に高くなり、選手達の層が
大変厚くなった。まるで妖精のように美しい女性達、スタイルのよい男性達
が、華やかに凄いスピードで舞う姿は、ため息が出るほど美しい。
 でも夢中で見ていると、私はとても疲れる、それは、凄いテクニックの
ときに、(転倒しないように)と、思わずドキドキするからだ。
 選ばれた天才達が、それぞれその能力のすべてを発揮できればと、単純な
ので思わず祈ってしまう。これはどこの国の人に対しても同じだから、実は
とても疲れる。私はつい夢中になり、力を入れ過ぎて見るから、かなり神経
を消耗する、もっとクールな目で楽しめればと思うが…
 そんなに夢中になる自分が嫌いだし、とても疲れるから、私はスポーツは
あまり好きではない。

さまざまのことが起きる毎日

2014年11月29日 | えっせー
 先日長野県で震度6弱の、直下型地震があったが、幸い亡くなられた方は
なかったが、重症の方もいられるようだ。また昨日も長野県北部で震度3の
地震があったが、これからますます寒くなる中で、さぞ大変なご苦労なこと
だろうだと本当にお気の毒でならない。
 今年は色々な天災があり、ご苦労なさっている方が大勢いるが、東京も
いつ大地震が起きるかも知れないが、それは神のみぞ知る事実だ。
 そう思うと今の平和な暮らしも、もしかしたら「砂上の楼閣」かも知れない。
   
 あっという間に11月も終わりそうだ、最近私の身の周りにもいろいろな
出来事があった。昨日友人がある大手術をするため入院した。
 彼女の手術が無事に終わり、元気になるようにと、私は毎日遠隔ヒーリング
を送ることを約束した。作夜その友人のために私の祈りをこめて「遠隔
ヒーリング」をお送りしているとき、今は自分をセーブしなければなら
ない時だとハッと気づいた。
 
 そして今朝、祈りを伴った50分、長年の習慣「オンザ・ベッド・レッスン」
やはりこれが私のエネルギー源だ。起きてすぐPCに向かいブログ投稿の前に
メールチェック。先日嬉しくて親しい編集者に添付したブログ記事を「先生が
幸運なのは、いつも謙虚で感謝の気持ちを持ち続けているから、次のツキを呼ぶ
のでしょう」と返信があり、確かにそうかも知れないと思った。
 一瞬嬉しくなったが、でも感情に任せて、配慮不足な自分に少々反省する。
昨日は「17年間ロングセラー30版になった「心が楽になる本」の増刷分が
送られてきて、それを手に取りしばし幸福感に酔った。
 今現在嬉しいことが5つ、そうでないことが2つ、でも喜びや幸せに感じる
ことが2・5倍の比率、だから人生楽しいと、今私の脳は天の気に溢れている。
(つまり脳天気)



暴力的な発達障害児が食生活で変わった

2014年11月28日 | えっせー
 ☆ 改めて再確認できた食生活の重要性
 昨夜は医師が企画した異業種交流会のような、お酒を飲みながら話を聞く会
だった。その中の話の一つが、10歳の男の子で、攻撃的、閉鎖的で、自分の弟を
投げ飛ばしたりする、大変暴力的な発達障害児がいた。
 その先生が初めて訪ねたときには、何も言わずに、いきなりおなかにぶつ
かってきたそうだ。家族はどうすることもできないような、重症な発達障害児
だったそうだ。今までの食事は、当人が機嫌良く食べる、菓子パン、コーラ、
クッキー、ポテトチップのようなものばかりだったそうだ。
 そのため先生のアドバイスで、じょじょに和食を中心の食生活に変えたら
まるで人が変わったように、穏やかでやさしくなり、暴力行為はほとんどなく
なったとか。
 それを聞いた時には、いい加減アルコールがまわっていたが、私はそれほどの
暴力的な発達障害児が、食生活でこんなに行動が変わったことに感動した。
 それらは脳科学的にも実に詳しく説明され、本当に納得できた。
 
「食べることは生きること」だが、日頃の食生活がが肉体面だけではなく、深く精神性
に関わっていることを再確認できた。
 私のカウンセリングルームでは、必ず日頃の食事についてもお聞きするが
情緒不安定の人は、バランスのとれたヘルシーな食事をしていない人が多い。 

  ※ 不幸せ脳の原料となる食品
      1 精製された糖質 コーラなど
      2 カフェイン
      3 グルテン カゼイン(パン、牛乳など)
      4 食品添加物
   ※  心の痛みに近づく食品
      1 菓子パン
      2 クッキー ケーキ
      3 カップ麺
      4 ポテトチップ
      5 ファストフード
   ※  幸せ脳の原料となる食品
      1 大豆
      2 いわし さば
      3 生卵 半熟卵
      4 すりごま
      5 ナッツ類
   
 大変良いお話が聞けたと嬉しく思いましたが、これを見て、あなたの食生活を
少しだけ見直しては如何でしょうか?
 毎日お弁当、ハンバーク、できあいの惣菜、外食が多いなどの人が、健康でいら
れるはずがないと、私はいつも思っている。
 やはり見た目が良くなくても、特別美味しくなくても、添加物が全くない家庭の
愛情料理が最高だと感じた昨夜だった。
 少々おこがましいが、高齢者なのに予防注射なして、長年風邪をひかず、20年以上
前より体調が良い私が、もしかしたら、その証明になるかもしれません。
 無論運動も毎日していますけれど。



無罪放免そしてベルグソン時間

2014年11月27日 | えっせー
    ☆ 願望はきっと実現できる!
 今朝は3日ぶりに明るい日差しがパーっと部屋中に広がって、朝からすっかり
ご機嫌になるが、空模様とお天気との気分は、絶対連動している。
 昨日は冷たい雨の中、先日造影剤で再び撮ったMRIの結果を、大学病院
まで聞きに行った。それは夫の何度もの入院で疲労のためか、ある日突然耳鳴り
がひどくなって、耳鼻科でMRIを撮ったら、左側に小さな腫瘍がるそうで
脳神経外科に回された。結果は心配はまったくないとの診断だったが、大丈夫と
思ってはいたが、やはり一抹の不安はあったので、ホッとした。
 18年前に突発性難聴炎で緊急入院し、それ以来耳鳴りは絶えたことはない。
診察が終わったのは一時少し過ぎ、渋谷に出て駅前のビルにあり昔よく行った
お店でランチをしようと思った。
 9階のレストランで、雨の渋谷の街を眺めながら、ちょっとリッチなランチと
グラスワインで自分のために乾杯した。それから自分の今までのことを、いろいろ
思い起こしたが、私の人生は本当についていると、改めて感じた。
※  雨の渋谷駅
   

 その時代に3階に内科のクリニックがあり、私はその頃ある雑誌に
「体と心について」の連載していて、肉体面で疑問があるとその内科のY先生に
相談した。すると、ご自分の専門外の疑問は、友人の眼科、耳鼻科、整形外科など
の先生を、私のために呼んで下さり、このレストランで食事をしながら教えて頂い
たことが度々あった。
 また、大脳生理学(現在は脳科学)の原稿は、その頃超売れていたS教授が
その場で原稿を直して下さったこともあった。
 まだ本を書き始めの頃、私が書いた原稿を2年間もチェックし、アドバイスして
くれた作家の先生もいた。今思えば何と恵まれて、ラッキーだったのだろう。
 思い出せば私のもの書きの歴史は、さまざまな先生方にに支えれていたのだと
改めて感謝できた。
 
 一昨夜は今逡巡している自分自身について、知的で美人の友人を、食事に
招いた。T子さんは40年近く付き合っているが、私のヨーガの一番弟子だ。
 いつもかなりシビアな目で私を見ているため、ホンネの意見が聞きたかった
からだ。ゆったりとした幸せな気分に浸っていたら、そのT子さんからこんな
メールが入った。
至近距離で私を観察したらしいが、嬉しい部分だけご紹介すると
「改めて先生の肌、特に唇、歯茎や首の美しさを再確認!お顔全体が
スッキリと明るいですよね」と褒めてくれた。
 そのため、美しくもなく高齢の私を、メークのモデルに選んでくれたのかも。
間もなくその雑誌も出版されるが、ちょっとドキドキする。
 そう言えばT子さんは、私が「世界心理治療学会」で英語で発表する時に
心配して、アメリカ人のご主人を家まで連れてきて、論文や発音をチェックして
くれたやさしい人だ。そんなラッキーな私、来月41冊目の本が出る。
 もしかしたら、目標の五〇冊も夢ではないかも…
そんな夢が叶えると思えた、とっても幸せで素敵な、雨の日のベルグソン時間
だった。

カラーとの出会い

2014年11月26日 | 気分をスッキリさせる方法
 今日は雨で何となく気持ちが滅入るので、デスクトップの背景をバリ島に
変えた。すると、バリ島で起きた、「運命的なピンクとの出会い」を思い出した。
 その日は帰国する日だったが、親友が荷物を整理していて、「あなたに上げよう
と思っていて、忘れちゃった」と言ってくれたのが「カラーブリージング」と
言うタイトルのアメリカの翻訳本だった。
 まだ時間が十分あったので、すぐに読んでしまったが、それは「アメリカの
モデルが、神の啓示を受けて、ピンク色をイメージして毎日深呼吸をしたら
何と25歳若返った」という内容だった。
 私はその頃カウンセリングルームで、試行錯誤しながら、不眠症のクライアント
に、眠る前に「グリーンの樹木をイメージしながら深呼吸するよう」と指導して
大変成果があったが、それは間違っていなかったと実感し、とても嬉しかった。
    さらに「カラーブリージング」
       「神々の国と言われるバリ島」
       「バリ島全体に咲き乱れる華やかなピンクのブーゲンビリア」
       「私が工夫したカラー呼吸」
「これらの偶然の一致は、もしかしたら奇跡ではないか、これはきっと何かあるはず」
と、私は全身に電気が走った。
  
 夜のフライトだったが、機内でもずっと気分が高揚し、尾骶骨から頭へと、ジーン
と痺れるような電気がズーッと走りっぱなして、ほとんど眠れなかった。
 日本に着いてからまっすぐに、新宿の「紀伊国屋本店」に行き、カラーに関
する文献を探したが、全く店頭にはなかった。
 分厚いカタログの中から、3冊を選んで取り寄せてもらったが、それを
読んでカラーは心身にさまざまな影響がある、と言う世界中の実例を知った。
 それからカウンセリング・ルームだけではなく、ヨーガ教室のレッスンにも
カラーを加え、色が持つ効果のさまざまなデーターをとった。
 そして、その2年後に「笑い学会」で、「笑いの色は黄色」ということを研究
発表した。多分その3・4年後に、日本にカラーブームが到来したのである。
 あれから何年過ぎたことだろう、一緒に行った親友はすでにこの世にいない。
家族で行った海外旅行以外の写真は、10年程前思い切ってほとんど処分したが
こんな時に写真があればと残念でならない。

ピンクカラーになったソフアー

2014年11月25日 | 気分をスッキリさせる方法
 激しい感情の持ち主だった私は、心理カウンセラーになったこともあり、また
年齢とともに、不愉快なことがあっても、我儘な方だけれど、最近ではそう
滅多な事では怒らなくなった。
 はずだったが……昨日はあることで、メチャメチャ腹が立った。
「一怒一老一笑一若」「短気は損気」などの言葉もあり、怒るのは心身共に悪影響が
あるのは十分認識している。昔は物にあたったりしたが、そんなことをしては知的
な「心理カウンセラーとして女がすたる」、そんなとき聞いてくれる相手は、只今
旅行中、楽しい気分でいる時に、不愉快な話は聞きたくないだろう。
 そうかと言ってやけ食いも、やけ酒も私にはできないし、大好きな買い物は
冷蔵庫がギューギューなので、何も買う物はない。
 でも外を歩けば少しは気分が変わると、開店したばかりの近くの広い「サミット」
の中を歩いて、イチゴと牛乳だけ買ったら少しは気が晴れた。
 きれいな美味しいイチゴを食べながら考えた。
この不愉快気持ちを、心から追い出す方法はないかしらと。
  
「そうだ!ピンクを見よう!」とひらめき、大きな袋に入っている、イメージを
ビビッドに描くため、指導法に使うさまざまな色のピンク色をソフアーに、一杯
広げた。ピンクは愛の色、癒しの色、若さと美しさをつくる色とも言われ、私の
大好きなカラーだ。それにこの中には、カリブ海のクルージングのとき、降りた
バハマや、パリや、イタリアで買った思い出多いスカーフもある。
 お部屋が急にパッと華やかになった。それをしばらく見ていたら、だんだん気持
ちがフワーッとほぐれてきた。腹が立ったその大きな原因は、相手が悪いのでは
なく、電光石火タイプの私との感性の差かもしれない。
 友人達は何にも気がついていないかも…昨日からソフアーに一杯のピンクは
仕事があるまでそのまま置いておこう。残念ながら携帯ではその美しさは
分からないけれど。

素晴らしいお天気に誘われて

2014年11月24日 | えっせー

  今日は仕事もないので、一日何もせずにノーんびりしているつもりで、友人
とメールのやりとりをしていた。ベランダに出ると空が真っ青で、とっても暖かい。
 急に気が変わって、出かけたくなった。幸い日曜なので老犬を置いていける。
都内の黄葉の見ごろは?と、早速検索し後楽園と、神宮外苑に決めた。
 そうなると私の行動は、自慢じゃやないが素早く、直ちに身支度する。
 夫と後楽園行くと、入場券売り場は長い行列ができていた。
何度も来たことがあるが、これほど混んでいたことはないが、中はそれほどでなく
黄葉している園内を周れた。


 人気のないベンチで、入り口で買ったお弁当を食べたが、とても日差しが強く
暑いくらいだ。ときどきハラハラと葉が落ちてくるので、真上を見たら、まるで
新緑のような高い木があり、真っ青な空に映えてとても美しかったが、枯れ葉は
違う木から落ちてくるようだ。夫は昔ここに4回きたが、全部違うガールフレンド
で、名前まではっきり覚えていたが、私と知り合う以前のことだ。
 築山を登らなければ入口には出られない、あんなに健脚だった夫は、ゆっくり
ゆっくり歩いていた。

 途中に柵がしてある、信じられないほど傾斜の強い直線の階段があった。
夫は「昔はここを来る度に登ったんだ」と言ったが、きっとガールフレンドの前
でカッコをつけたのだろうと、若かった彼を想像できて、私は微笑ましかった。
 外苑前に行くために、途中で地下鉄の飯田橋駅から乗ったが、そこはあまりにも
広く深かった。外苑前まで行くためには終点まで行き、それからまた二度乗り換える。
 夫は膝が痛そうなので気が変わり、家に帰ることにし新宿でお茶し喉を潤した。
 梅ヶ丘で降りる時、私の隣りに座っていた若くて美しい女性は、降りる私達を何気
なく見ていたようだが、私と視線が合うと、まつ毛の長い瞳がパッと開いた。
 そう言えば、昔よくこんな視線を浴びたと一瞬思い出したが、ちょっと嬉しかった。



暖かい朝

2014年11月23日 | えっせー
 今日で3日間小春日和が続いている。
夜中に目覚め、色々なことを考えてしばらく眠れなかったためか、今朝目が覚め
たら、もう夫はすでにペットを連れて、ウオーキングに出かけて後だった。
 一人で身支度をして、同じ時間に出かけるが、すでに治療を受けてから4年目
に入ったが、心理カウンセラーの視線からも本当に彼は「認知症の優等生」だ。
 でも、先日自分の姉が亡くなったことも、自分が胆のう摘出手術したことなども
全く覚えていない。「オレ、全然記憶ない」と言う夫に、「大丈夫、私が覚えて
いるから、そんなのみんな忘れたってヘッチャラ」と、明るく笑う私に、彼は
ホッとしたような表情をする。
※ ぬいぐるみと抱き合うように、寝ている我が家の老ペット。
 
 昨日は用事があり、二人で区役所まで歩いて行ったが、空がきれいでとても
暖かく気持ちよかった。歩く途中でも土地っ子の彼は、家々の表札を見て、ここ
は同級生だったとか、ここは昔耳鼻科があったとか、実に良く覚えている。
 帰りは丁度お昼頃、てんぷらが好きな夫と、近くのお店に久しぶりの外食を
した。何もしなかった今月の結婚記念日を祝して、二人で生ビールで乾杯した。
 長年まるで保護者のように大らかだった、心から尊敬できる夫、こうして
一緒にふつうに会話できるだけで、私は本当に幸せだと感謝の気持ちが溢れてくる。
 そう言えば、以前雑誌「ゆうゆう」で取材された「夫は認知症優等生」を再掲載
させていただきたいと依頼があった。
 もしも認知症の方がいて、大変なご苦労されている方のお役に立てればと
お受けしたので、読んで下されば嬉しいが…

もう絶対に付き合いたくない人

2014年11月22日 | えっせー
 先日の出来事だが、近くの文房具屋で年賀はがきの印刷を頼んでいたら、昔
友人だった人が偶然お店に入ってきた。
 近くに住んでいるためか、何故か彼女とはスーパーで会ったり、駅で会った
りなど、実に度々偶然に会う。
 する「今そこのお店でスカーフを買おうと思っているんだけれど、ちょっと
見てくれない」と頼まれが、文房具屋のすぐ前なので、一緒に行ったら高価
ではなく、わずか4700円の品物だった。
 また、「時間があったら久しぶりだからお茶付き合って」と言われ、3時に
美容室を予約してあったので、その時間内ならと付き合うことにした。
 その人とはおよそ5・6年位友人として付き合ったし、国内の旅行も何度か
行った、でもだんだん価値観や、考え方の相違が広がり、会わなくなってから
久しい。

 いつも「さみしいからご飯友達が欲しい」という彼女を、一度我が家に招
待したが、「00と00は嫌い」と言って、お皿からそれを、次々出したのに
は本当に驚いた。ふつうは招待されたら、多少嫌いなものが出ても、我慢して
食べるか、もしも食べられないのなら「ごめんなさいね」と言って、残すのが
ふつうだろう。それがきっかけで、私の方からだんだん遠ざかったが、その態度
は以前と全く変わらなかった。
 その時雨が降ってきて、文房具屋さんで私に傘を貸してくれ、お茶に付き
合うため駅の喫茶店へ、二人であいあい傘で行った。
 
 しばらくおしゃべりし、私は予約の時間が近づいたので、帰ろうとしたら
「私もう少しゆっくりしていますから、お先にどうぞ」と言った。
 外は雨、我が家は駅まで4軒目、走ればあまり濡れずに行ける距離では
ある。しかし私に貸してくれた傘で、しかもいくら近くても濡れるのが分
かっているのに… 何たる無神経、当然家まで送るのが常識だろう。
 腹が立ったが、私は何も言わず黙って出て家まで走った。
それにしても…これからまた偶然街で遇って、たとえ誘われても金輪際
付き合うまいと感じたほど不愉快だった。
 インテリで、見た目はチャーミングな人だが、幸せになれない人は
それなりの要素を十分持ち合わせていると、妙に納得した日だった。

クリスマスツリー

2014年11月21日 | えっせー
朝日カルチャーセンターがある、住友ビルには大きなクリスマスツリー
が立っていた。携帯ではとても入りきれないが撮った。
 ビルとビルとの間にあるイルミネーションがきれいな歩道にも、クリスマツツ
リーが光っていた。新宿の夜はいつでも華やかなだ。
 私がそこの夜の講座を受講したのは、精神医学者で心理学の基礎を築いた
「フロイト」に関する講座があったからだ。
大分以前にオーストリアの首都のウイーン大学で「世界心理学会」が開かれ
S教授と友人と3人で参加した。フロイトはそこで学び、その後教鞭をとった
そうだが、あの有名なフロイトが学び、その後教えたと知ったウイーン大学は
私にとっては大変感慨深かった。
 
そこで基調講演をなさったS教授のレジメを、広い会場で受講者に配布したが
さまざまな国の人が参加し、「さすが世界心理学会」と、私は驚嘆した。
 今まで6回国際心理学会に出席したが、もっとも華やかで、規模の大きな
国際学会だった。その時先生の講演が好評で、そこのレストランで昼間から
3人で乾杯したが、あのときの先生の頬を染めた嬉しそうなお顔をありありと
思い出した。
 
 確かウイーンには4日間滞在したが、それから学会で主催した、古城で開か
れたとてもロマンチックなコンサートも、本当に素晴らしかった。
 また、同じホテルでご一緒に食事したり、飲んだり、おしゃべりしたりして
とても楽しことなど。まさか自分が国際心理学会で発表するなど、夢にも
思わなかったので、観光気分だから余計に楽しかったのだ。
 懐かしいウイーンで起きた、さまざまなことを思い出しながら、明るい道を
新宿駅まで歩いたが、その後S教授はどうなさっただろうとふと胸がせまった。

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