マスコミはいつもタイラント

　　☆　時間を奪うなんて許せない
　先日はある新聞社から取材の依頼があった。どこの雑誌社でも新聞社
でも、無論テレビも同様だが、いつも必ず「取材をお願いします」と丁重
に依頼しながら、実は今週中にとか、「００までお願いします」とかなり
強引だ。わたしはその取材依頼があったとき、予定がいっぱいでR大の
授業をサボらなければ時間が取れなかったが、時間をつくり、取材の
時間は一時間と決めた。でも待ってもなかなか来ない。
今まで限りなく取材を受けたが、いつも5分前からオンタイムが普通だ。
　
　それなのに10分過ぎても表れず、何の連絡もない。わたしの取材時間は
一時間が最低だし、50分では無理なはず。
　「ふざけないでよ！授業をサボってまで取材に協力しようと思ったのに」と
猛烈に腹がたったわたしはすぐに家を出た。
　後で聞いたら三十分後に連絡が入ったそうだ。会社から緊急の連絡が
入り、そのとき電車の中だったのですぐに連絡できずに大変申し訳
なかったと、電話が入ったそうだけれど。どんな理由があるにしても
人の時間を奪っていて三十分後の連絡とは---------あきれてしまった。
　でもそれから度々電話が入り、お人よしのわたしは（多分息子の世代
の男性）何だか気の毒になり、結局取材を受けることを約束してしまった。
　どんな展開になるかしれないけれど、受けたからには仕方がない。

　今までもっともご縁があるP社は（著書3冊）執筆依頼には編集者が
書いた美しい文字の「玉稿依頼」の速達がきて、それからファックスが
入り締め切りや謝礼の金額も明確だ。また取材にはどんな内容で取材を
したいかと同時に、００から００ぐらいの間にと余裕があり、謝礼の金額
を明確にした丁寧なファックスが入る。本当に丁重な対応でこちらが恐縮
するくらいだ。

　わたしの知名度がないためか、それ以外のマスコミはかなりタイラント
だと思う。確か三年ほど前だが、ある売れている雑誌の取材を受けたが
その後に猛烈に腹が立ち、取材を受けながら断ったこともあった。
　テレビに出たいとか、新聞や雑誌で取り上げられたとか思う人は別だが
わたしは有名にはなりたくないし、どんな取材でも時間に遅れるところとは
絶対に付き合いたくない。でも先日FM世田谷放送の取材を受けたが、その
武田さんとスッカリ波長があって、その3日後にまた「ペット・フリーク」
という番組に出演依頼され、ホイホイ出かけけしまったけれど--------　
　「人間は感情の動物」というけれど、わたしもまさしくそんないきもの。
もっと達観できればと、いつも思うけれどなかなかそうはいかない。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　能里子

今日はきっと晴れる

　嬉しいなドライブ

　今まで3回も雨のため行けなかった真鶴半島に今日は行く。
わたしは海が丸く見えるのが大好きで、今まで何度か行った。
　でもまだ一度も自然林を歩いたことがないので、そこを歩くのも
とても楽しみだ。
　でも明るくなってきた空には昨日と違って、ブルーのところより
雲が多い。空模様によって海の色は大きく変化する。
　澄みきった空と、まっ青な海と出会うために、ちょっとリッチな友人の
車で今日はドライブする、だから嬉しくて今朝はいつもより早く目覚める。
　（神様お願い今日はお天気にして下さい）と、祈りながらこれを書い
ている。大自然の中にしばしどっぷり浸かって、これから本当に忙しく
なる、わたしの心と体をやさしく労わるために--------
　夕方用事があるため早くから付き合ってくれる、やさしい友人がいて
わたしはとても幸せ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　9：29　5:30MA
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　能里子

カウンセラーからのアドバイス 26回

昨日はは農大の成人学級の遠足でした。行き先は富士山の裾野にある
畜産農場です。
　途中雨が降りましたが、まるで嘘のように晴れて、山々がきれいでした。
畜産農場では牛や鶏や豚などを飼育している様子を見学しましたが
　わたしはそれらの動物が食べられるために、飼育されているのだと気が
つきました。そしてわたし達は生きるために、たくさんの動物や植物の命を
毎日いただいて生かされていることを改めて痛感し、たくさんの命の犠牲
の上で生きていることに、感謝し自分の命も大切にしなければと感じました。
　ことに愛らしい子豚を見たとき「この子も大きくなったら食べられて
しまう、そのために生かされているのだ」と思ったら、思わず涙がこぼれ
ました。澄みきった青空、全貌を現したきれいな富士山、途中で寄った華
やかなで驕慢に咲き誇ったベコニヤの花、そしてはじめてみたいろいろな
ふくろうなど、でも何よりわたしは今でもあの愛らしい子豚たちのことが
目に焼きついています。
　
　☆　機嫌の悪い人はうつ病になりやすい
　これはもしかしてわたしの独断かもしれませんが、いつも元気で
上機嫌でいると、うつ病も寄り付かないような気がします。
　そのためには自己否定、自己嫌悪、後悔と反省、罪悪感、恨み、ねたみ
憎しみ、怒りなどをいつも心の中にとどめているのは、精神衛生上
大変よくありません。思い当たる方は、それらの感情をできるだけ
払拭することを、ぜひお奨めしたいと思います。
　また悲観的な気持ちを持つと、すべてが負のサイクルになりがち
ですので、できるだけ明るく前向きな気分で過すような、ライフスタイル
を工夫してはと思い、わたしなりにアドバイスをさせていただきます。
　
　☆　自分の気持ちに素直に
　上下関係や利害関係の違いはありますが、もしもあなたの周りの人がとても
鈍感に感じたときには、素直に自分の気持ちを表現した方が、相手もむしろ
気分が良いのではないのでしょうか。
　実は先日わたしが経験しましたが、自分の気持ちをハッキリ言わなかった
ため、滅多にないことですが、とても腹が立ちすっかり機嫌が悪くなりました。
　そのために繊細な親しい友人に心配させたり、悩ませたりてしまったりした
のです。自分では我慢したつもりが、逆に友人を精神的にとても負いつめた
ことになり、これからはもっと素直に自分の気持ちを表現すべきだと、深く
反省しました。もしもあなたに心あたりがあったら、少しだけ勇気が要りま
すが思い切って、ホンネでぶつかってはいかがでしょうか？

　☆　自己主張できない方に
　ことにおとなしく控えめな人は、ついつい自分の気持ちを抑えてしまいがち。
すると、だんだんフラストレーションが溜まり、ある日突然爆発することがあ
るので用心。実は控えめでおとなしいイエスマンほど、意外に人間関係が良く
ないのはそんな大きな原因があるのです。なぜなら突然豹変して相手を驚ろか
せたり、不愉快にさせたりするからです。
　でも実はその方がご当人にとって、精神衛生上は大変良いのですが、それが
できないと、心の中に怒りや、不平不満や、悲しみ、挫折感など不愉快な感情が
まるで澱のようにだんだん滞ってきます。
　わたしは喜怒哀楽をストレートに表現できるだけで、うつ状態はかなり回避
できるのではないかと考えています。
　それもうつ病を発病する大きな要素あることは確かですので、そんな心の
クセがある方は、適度に自己表現し、できるだけ心を軽くして負担をかけな
いように気をつけてくださいね。
　もう一度うつ病にならないためのアドバイスをいたします。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　能里子

今まで生きてきた道 26回

　☆いつまでも女性らしく
　いつもアクティブに行動しているわたしなので、多分これを読んでいて
くださる方は、わたしが毎日「髪を振り乱してひたすらがんばっている」
だけで、家事などまったくしないのではと、きっと想像なさるのではと
思いますが、料理好きですし、見た目より意外と家庭的なタイプです。
　またわたしはかなり情感が豊かな方（そのためときどき困るのですが）
ですし、エキセントリックなくらい気持ちが若いので、ゼネレーションの
違う人たちともほとんど違和感なくお付き合いができるのです。

　わたしのもっとも若い男友達はまだ三十歳になったばかりですが、二人
で飲みながら何時間でも楽しくおしゃべりができるので、「どうして？」
と他の友人に呆れられていますが。わたしが若いのか、相手が老成してい
るのか実は分かりませんが、でもなぜか気が合うのです。
　またいつでも身なりにも、おしゃれにも気を使っているのは、何歳に
なっても女性らしくありたいと思っているからです。
　広い世の中にはある程度の年齢になると、「今更この歳をしてと」と
まったく身の回りをかまわなくなる人もいますが、でも残念ながら年齢と
共にだんだん衰えてきますので、若さがなくなる分だけ、より一層身だ
しなみに気を使うことが欠かせません。

　☆　人生の先輩のお手本
　　わたしのスタジオに八十三歳の有名な女優さんがいます。彼女は
スタジオ開設以来三十年以上も熱心に、ヨーガレッスンに通って
います。とても美しく、若々しく素敵で、声もきれいですので、他の生徒
さん達の憧れです。美貌ではとてもかないませんが、「わたしもあのように
年齢を重ねたい」といつもお手本にしています。
　今までわたしは長年心の中からほとばしるような情熱に、まるで翻弄
されるように生きてきましたが、これはわたしの運命かもしれないと思
うことにし、それに逆らわないで、心の命ずるままに素直に受け止める
ことにしています。これはわたしの個性と考えると、生きていくのが
ずっと楽になれるし、他の人とあまり比較しないことにしています。
　　　　　　
　　☆　10年目のパーティ
　　パテーィ好きのわたしは、十年前に開催した一流ホテルでまた
　パーティを開くことにしました。
　　10年前の出版記念と自分のご褒美パーティから、その間に著書が
　三十冊増えていましたし、わたし達夫婦の金婚式とわたしの誕生日と
こんなトリプルでおめでたいことはないと、一人で喜んで人生の区切
りとしたかったのです。
　パーティには結婚して現在はチェコに住む音楽家が、チェコ人の
ご主人とわたしのために特別に編曲してくれた曲を演奏してくれたり、
友人がピアノを演奏したり、またマジックを披露したりしてくれました。
　また大学の舞踊科に在籍する孫の友人達がジャズダンスを踊り、会場
は華やかで、とても盛り上がりました。
　一足先にハワイで祝ってくれた、わたし達が正装している金婚式の
ビデオも、友人達から褒められたり、羨やましがられたりしました。

　パーティが終わってからこれがもしかして、わたし人生の第三の
スタートではないかと、ふと思えたのです。
　過去に三回、三年間、五年間、十年間と自分に賭けた期間がそれぞれに
ステップアップできたし---------とそんな思いでしたが、でもなぜか
もう一度だけ自分に賭けたいなと感じたのです。
　それから一週間後に、夫とイタリアに行きましたが、そのとき閃いた
のが、国際心理学会でのプレゼンテーションでした。
　きっとまたわたし以外の力が、大きく働いていることは確かなのでしょう。
そしてまたわたしは、次のジャンプを設定してしまったのです。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　能里子

サボるのも面白くて大好き

　　☆　授業をさぼって
とても素晴しい秋晴れでしたので、今朝の朝刊で見た箱根の仙石原に
急に行きたくなりました。そしてあまり魅力的ではないその日の授業を
サボることにしました。急にどこかに行きたいと、どうしても我慢ができ
なくなるのがわたしの悪いクセです。
　一人では淋しいけれど、一緒に付き合ってくれる、ノリの良い友人がいて
くれるのはとても幸せですし、嬉しいことです。

　仙石原は大勢人があるいていました。なだらかな斜面にたくさんのススキ
がさわさわ揺れて、とてもきれいでしたが、ところどころにアザミが咲いて
いました。
　日差しは強いけれど高原は空気が澄んでいて、風がとても爽やかで気持
がよかったです。二人でバスで二駅歩き、行きのバスでたくさん人が降りて
入っていった、入り口にシャボン玉がたくさんでている「星の王子様ミュージ
ュアム」に、興味深々で入りました。わたし達にはイマイチでしたが、でも
これも経験と、それなりに楽しみました。

　友人は思いがけない展開にあきれながらも、「でもこんなのも面白いね」と
結構楽しそうでした。　帰りは大好きなロマンスカーで、箱根湯本から新宿まで
ハプニングな小旅行でしたが、気分屋のわたしはこんなのが好きで、とても
リフレッシュできました。
　今日はまたＦＭ世田谷のラジオに出演しますが、はたしてどんな展開に
なるでしょうか？毎日ワクワクして生きているわたしです。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　能里子

秋晴れの日

　　☆　お墓まいり
　昨日はとても良いお天気で、わたしは夫とお墓まいりに行きました。
その前に息子の家族がわたしの実家の白金高輪の立行寺まで、自転車
で行ったと報告してくれましたが、東京はとても坂が多い町ですができ
るだけ坂を避けて走ったら、片道45分かかったそうです。
　わたし達は夫の菩提寺とわたしの実家と、事情あってわたしの実母が
葬られている、四谷三丁目の笹寺の三箇所をお参りします。

　梅丘から渋谷までバスで行きますが、家を出たのは一時五分前でした。
その途中で下北沢にある小池家の菩提寺によるため、バスを途中下車し
ました。再び渋谷まで小田急バスで、次は都営バスの田町行きに乗り、
白金高輪にあるわたしの実家の菩提寺に行きました。
　そこは大久保彦左衛門の菩提寺ですが、昔は縁日が立ったそうです。
都心ですのでかなり有能人も何度も見かけました。

　またそのお寺は偶然の因縁か、わたしの親友の菩提寺でもあるのです。
彼岸花が咲いていましたが、お彼岸のためかそれぞれのお墓には、きれ
いなお花が供えられていました。
　次は最後の笹寺には、地下鉄南北線で四谷まで行き、丸の内線に乗り
換え一駅の四谷三丁目です。お彼岸のためかどこのお寺も人がたくさん
いて、とても賑やかでした。わたし達は三時間かけずに、両親のお墓
まいりをしました。

　☆　母が二人
　わたしには母が二人いましたが、今の母親が実母でないと知ったのは
ある秋晴れの日でしたが、何の脈絡もなくそれを知ったのは、もっとも
多感な十五歳でした。
　あの時のことは一生忘れることができないほどショックでした。
その日の空の色、その時わたしに話してくれた人の顔、その部屋の様子
涙があふれて止まらなかったことなど、今でもありありと、まざまざと
覚えています。実はそれからわたしの運命が、大きく変わったのです。
　思えばわたしの生きてきた道は、決して平凡な人生ではなかったような
気がします。

　いろいろとありましたが、老境に入った現在は穏やかで、健康
で自由で、家庭的にも仕事にも恵まれていることが改めて感謝できました。
　二十六歳のとき会った実の母は、わたしのイメージしていた「瞼の母」では
なく、それに幻滅したわたしは、たった一度しか会いませんでした。
　でも何かあるとすぐに飛んでいくのは母のお墓です。
　そしてお墓まいりをするときにはいつも「産んでくれて有り難う」と感謝します。　夫と三箇所のお墓まいりをしながら、「自分達もだんだん近づいてきたためか、昔よりよく来るね」と笑いました。
　その日の空もとてもきれいに晴れて真っ青でした。
わたしの精神的修羅だった十五歳のときと同じように-------

カウンセラーからのアドバイス 25回

☆今回はあなたの「うつ度」についてのテストをしてみましょう。
梅丘マインドヘルス心理テスト（小池能里子創案無断使用を禁じます）

あなたの心の状態は？ご自分に今の気持ちで点数をつけてください。　
　　　　　　　　　　　　　　まったく違う　　０点
　　　　　　　　　　　　　　ほとんどない　　1点
　　　　　　　　　　　　　　たまにそうなる　2点
　　　　　　　　　　　　　　ときどきそうなる3点
　　　　　　　　　　　　　　いつもそうである。4点　
　　1　　物事の決断がなかなかできない。　
　　2　　心がいつも沈みがちだ。　　　　　
　　3　　人と会うのがとても疲れる。　　　
　　4　　自分の将来を悲観的に考える。　　
　　5　　じっとしているのがもっとも楽だ。　
　　6　　あまり良く眠れない。
　　7　　いつもからだの調子が悪い。　　　　
　　8　　異性に関心がなくなった。　　　　
　　9　　生きている価値があるかとときどき考える。
　　10　　以前より深酒をするようになった。　
　　11　　手慣れたこともミスが多い。　　　　　　
　　12　　絶えずイライラして落ち着かない。　　　　　
　　13　　他人と比べて自分は劣っているように思える。
　　14　　朝の気分が最も悪く会社（学校）に行きたくない。
　　15　　好奇心がほとんどなくなった。　　　
　　16　　判断力や思考力が低下していると思う。
　　17　　世間で起きていることに無関心になった。
　　18　　ときどきたまらなく不安になる。　
　　19　　便秘や肩こりなどに悩まされている。　
　　20　　夜になるとだんだん元気になる。　
　※　注意　これは一応の目安ですので、絶対的なものではありませんが
　　　参考になさって下さい。

　※　34点まで精神的な正常範囲　32－50点神経症または神経的症状。
　　45－62点軽度のうつ病と判断できる範囲　50－80点重症のうつ病と
　　判断できることもある。点数が重複していますが、性格の違いなどに
　よってかなり得点に変化があると思います。
　　
　梅丘マインドヘルスの平均値は47，3点です。
　今朝のわたしは限りなくゼロに近いですがいつも、その日の気分によって
　誰でもかなり変化します。わたしはできるだけ心の風通しを良くするよう
　に努力はしています。
　　あなたの得点はいかがでしたか？たとえ高得点でも日常生活に
　支障がなければ問題がありませんが、もしも不安感や抑うつ傾向が
　　強いなと感じたら、一度精神神経科の診察を受けてはいかがでしょうか。
　　次回は「うつ病にならないための方法」についてのご紹介をしましょう。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　能里子

カウンセラーからのアドバイス 24回

☆アド　うつ病にならないために　
　うつ病は「心の風邪」とも言われるように、誰でもなる可能性がある心
の病です。原因としてはストレス社会、めまぐるしい毎日、先行き不安の中
高年世代、わずらわしい人間関係、経済問題、老人問題など、その種はつき
ないようです。
　また先進国全体が競争社会の悪い影響を受けているようで、今や世界的
にうつ病が多発しているようです。でも生まれつき神経がタフにできてい
る人は、羨ましいですが滅多になることはありません。
　
　何年か前オランダのライデンで開催された国際心理学会で、たしかフランス
の学者だと思いますが、このようにお話をしたのがとても印象に残っています。
　それはうつ病は再発しやすく、何度もなる人が多いため費用がかさむので、
ワークショップのグループで指導しているそうです。

　その中での指導法は「うつ病になる人は、その思考であり、その人の性格で
はない」また「思考は現実ではなくあなたそのものではない」そして、過去の
ことや身の周りの些細なことは気にかけないこと。
　また「今自分は何を考えているか」などを、客観的に見させるとその間は
いつも心の中をぐるぐる回っているマイナス思考はないので、うつ的思考
から開放されるのだと。確かこんな内容でしたが----

　　☆　あなたは大丈夫ですか？
　わたしは精神科医ではないので、専門的な知識は欠けるかもしれません
が今まで長年にわたり、たくさんのうつ病と言える方達を指導した経験
が豊富ですので、わたし自身の観点からお話を進めます。
　なりやすいタイプは、やさしい人　几帳面、真面目、繊細、責任感が強い
など、良い面がたくさんありますが、それに悲観的、自己主張ができない
周りに気を使いすぎ、欲求不満、抑圧、依存症的性格などが加わると、より
かかる可能性が増えてきます。
　
うつ病になる人のイメージは、おとなしく真面目で、内向的な人のように
感じますが、実は決してそうではなく、外交的で、ポジティブで明るい人でも
つまり誰でもなる可能性があると言えるでしょう。
　ですからわたし自身も、罹りやすいタイプかもしれない自己分析して
いますが、実はわたしのカウンセリングルームのアシスタントも、明るく
元気ですが、やはりかなり繊細でした。今までわたしの戦力として4年間
助けてくれましたが、もう半年間以上もうつ病の治療を受けていますので
現在はわたしが一人で指導ケースを受け持っています。

　うつ病のもっとも危険なことは突然自殺に走ることです。その自殺者の
七割が男性だそうですが、死ぬ気になればどんな困難でも乗り越えられると
思うのですが、でも実情はそうは行かずに、ますます自殺者が増えつつある
のが現状のようですが、今大きな社会問題になっています。

　☆　あなたにはこんな状態がありませんか？
　朝の気分が最も悪く、朝刊も読む気がしないし、会社（学校）に
行きたくない。すべてを悲観的に捉える。　何もする気がなく
ボーっとしている。意欲がなくなり集中力もなくなった。体がとても
疲れたり、熟睡できないなど---------
　　先ほどもお話しましたが、どんな人でも精神的なショックがあると
うつ状態になりますが、それはたとえどんなに落ち込んでも、二週間ほど
で立ち直れるのがふつうです。
　もしも二週間経ってもまだそのままの精神状態が続くようなら、それは
場合によっては自殺に結びつくもありますので、大変危険ですので、すぐに
精神科を受診することをお薦めいたします。
　明日はあなたのうつ度をチェックするテストをご紹介しましょう。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　能里子

　　
　　　
　

晴れ後曇りのち晴れ？

　☆ついていない日
　わたしはまあまあ体力があると思うが、今日ほど疲れた日あまりない。
わたしは仕事柄かなり穏やか？な方だとは自分では思っているが、今日
は腹が立った。しかも午前と、夕方と夜、一日三回苛立つことがあった。
もしかして今日はわたしの最悪の日かもしれない。
　わたしの我侭かもしれないと我慢しても、ふつうのことごく普遍的な
ことなのにやっぱり許せない！と思う。
　これって「あなたが我がままなのよ」と、自分に言い聞かせえるような
つもりで、一所懸命に堪えた。
　オーバーだが何だか自分の人生がすべて否定されたような、今日は
最悪の日だった。些細なことをそんなに感じる自分が、嫌でたまらない。

　昔のわたしなら考えられないことだ。でも今わたしはプロだから、
相手の立場を考えて、コントロ－ルしなければならならず、喉まで
出かかった言葉をグット飲み込む。長年あまり忍耐しないで過せたのは
今まで私は本当に幸せで恵まれていたのかもしれない。
と思いながらデモ許せない。メチャ腹が立つ------

　そんなとき友人からメールが入った。ナンカ心癒される。またわたしの
ファンの男性から「どんなに遅くてもいいから声を聞きたい」と言うメール
はとても嬉しく、心の中にチクチクしていた棘が抜ける感じがした。

　それから友人から「自分が無神経だったゴメンナサイ」メールが入り、電話も
入ったので、わたしは言いたい放題を言った。でもいくら謝られてもわたしの
あのときの不快な気持ちは、もうハッキリ言って戻らない。
　でも特別相手も悪いわけではないが、わたしが必要以上に傷ついているだけ。
　今までわたしは誰も傷つけたリ、不快にさせないようにより注意してきた
つもりだが、実は偉そうなことを言っても、年齢相応の思慮や分別がなく
さらに無邪気なため、自分では気がつかつかず他人を傷つけているのかも
しれないと感じた。
　相手が悪いわけではない、わたしが勝手に怒っているだけ、だから誰も責める
のはよそうと-----------
　
　わたしはもっとも多感な十五歳のときに、「四十歳を過ぎて生きている
なんて信じられない」と、本気で思った。
　　若さとは何と傲慢なのだろう。ホントに恥ずかしい気がするけれど----------
　でもそのときのまるでガラス細工のような部分が、今のわたしの中に、
まだふつふつと息づいている。
　　もしかしたら気持ちは、今でも「夢裡で生きているのかもしれない」と
　感じる。「もっと年齢相応に心も歳を取りたい！」これが今のわたし
偽らざる心境だ。するともっとすべてを達観できたり、感じられたり
できるに違いない。体はとても疲れているのに、神経は尖っている、傷ついた
心をもてあましながら、初秋の深夜にこうして綴る文字は、わたしの
人生の一ページかもしれない。
　　　　　　　　　　　　　　　06：9：22；040am　能里子
　　

今まで生きてきた道 26回

　　☆いつまでも女性らしく
　いつもアクティブに行動しているわたしなので、多分これを読んでいて
くださる方は、わたしが毎日「髪を振り乱してひたすらがんばっている」
だけで、家事などまったくしないのではと、きっと想像なさるのではと
思いますが、見た目より意外と家庭的なタイプです。
　またわたしはかなり情感が豊かな方ですし、エキセントリックなくらい
気持ちが若いので、ゼネレーションの違う人たちともあまり違和感なく
お付き合いができるのです。

　わたしのもっとも若い男友達はまだ三十歳になったばかりですが、二人
で飲みながら何時間でも楽しくおしゃべりができるので、「どうして？」
と他の友人に呆れられていますが。わたしが若いのか、相手が老成してい
るのか実は分かりませんが、でもなぜか気が合うのです。
　またいつでも身なりにも、おしゃれにも気を使っているのは、何歳に
なっても女性らしくありたいと思っているからです。
　広い世の中にはある程度の年齢になると、「今更この歳をしてと」と
まったくお洒落などしない人もいますが、でも残念ながら年齢ととも
にだんだん衰えてきますので、若さがなくなる分だけ、より一層身だ
しなみに気を使うことが欠かせません。

　☆　人生の先輩のお手本
　わたしのスタジオに八十三歳の有名な女優さんがいます。彼女は現役
ですが、スタジオ開設以来三十年以上も熱心に、ヨーガレッスンに通って
います。とても美しく、若々しく素敵で、声もきれいですので、他の生徒
さん達の憧れです。美貌ではとてもかないませんが、「わたしもあのように
年齢を重ねたい」といつもお手本にしています。
　今までわたしは長年心の中からほとばしるような情熱に、まるで翻弄
されるように生きてきましたが、これはわたしの運命かもしれないと思
うことにし、それに逆らわないで、心の命ずるままに素直に受け止める
ことにしています。これはわたしの個性と考えると、生きていくのが
ずっと楽になれるし、他の人とあまり比較しないことにしています。
　今も英語の勉強や、学園祭で踊るラインダンスに一所懸命ですが、でも
何かに燃えているそんな自分が好きなのです。
　今日もR大で練習がありますが、そのために昨夜も新しく選んだ曲に
あわせて何度も踊ったり、録音したり、スタジオで遅くまでがんばりました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　能里子