ビビッド能里子トーク・サロン

心身両面の指導者として感じたこと

長年誤解していた言葉の意味

2014年07月10日 | えっせー
 ☆ 気丈と言う言葉
 友人から「あなたは気丈な方だから」と言うメールをもらって「私はそん
なに強そうに見えるのかしら?」と思った。
 それで辞書を調べてみたら驚いた。それには気丈とは
「非常の際にも動転せず平常心で、事が処理できる様子」と書いてあった。
私は目から鱗が落ちた思いだったが、「気が強いこと勝気であること」だと
長年解釈していたからだ。自分では一度も使ったことがない「気丈」をずっと
誤解していたのだと、今さらながら気がついた。
 幼い頃から人一倍臆病で、ことに異常に物音に過敏に反応し、この年齢に
なってもまったく変わらない。それ以外にもまだ怖いものや、恐ろしいものが
沢山あるし、人一倍淋しがり屋なので、若い頃友人たちからは「いろいろ恐怖症」
と、ニックネームをつけられた。先日も夫が入院した折り、主治医の先生から
親子三人でその症状について説明を受けている時、先生の携帯が鳴った。
 すると私が飛び上がって驚いたので、先生に「ゴメンナサイネ」と謝らせて
しまったが、こんなことは日常茶飯事である。
 自分では困っているが、それが瞬時にそうなるので、コントロールできない。
勝気ではなく、争い事は大嫌いだし…と思ったが、それは褒め言葉だったのだ。
 
 昔文学少女だったし、物書きでもあるので、言葉には割合強いと思うし
とても敏感な方だと思っていたのに、本当に恥ずかしいと思った。
 昨日はそんな言葉を使う場面があり、正しい意味を覚えた私は、早速友人に
メールしたが、相手はインテリだから、きっときちんと解釈してくれたことだろう。
 そう言えば、昔のことだが、私はあるビジネス雑誌に
「ストレスと上手に付き合うために」という記事を、連載していたことがあった。
その文章の中に相手に反抗するのではなく、できるだけ協調してという意味で
「流れに掉さすのではなく」、と書いたことがあった。
 それからしばらくして「ことわざ辞典」をひいたら、その言葉はまったく反対の
意味であることが分かり、大変赤面した。でも誰からも一言も、苦言を呈され
なかった、と言うことはほとんどの人が、私と同じような意味に解釈していたの
かも知れない。私はあまり使わない言葉を書くときには、必ず辞書で調べ、正しい
意味を確認しているが、これからもより心して文章を書かなければと改めて感じた。

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